多忙大学生が自転車で行く日本一周

課題に追われる大学生が日本一周の出来事を記す備忘録的なブログです

112日目 登別温泉とクマ牧場 ウトナイ湖(苫小牧)→室蘭

<2021年9月16日>

こんにちは、今日はウトナイ湖から室蘭へ行き、途中に登別に寄っていく計画です。札幌から函館まで車で行く場合はこれから走っていくルートがメインになっているので、交通量が多く道も広いことが予想できます。北海道の左下の内側ですから平坦ですし、室蘭には少し早めに到着して修理してもらう自転車屋さんに挨拶をしておきたいのでガンガン走っていきましょう!

起床は6時半です。荷物の片付けと積載をして朝のウトナイ湖を見たらコンビニで朝食を食べて出発します。起床後にウトナイ湖から登別までの観光地を調べましたが、ウポポイというアイヌをテーマにした施設がコロナで閉館しているため他に目ぼしいものは見つけられず、登別までの45km程度は本当に走りっぱなしになりそうです。

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朝のウトナイ湖

国道36号線を走ってまずは苫小牧の街へ入って行きました。そこで感じたのはやっぱり道は広くてトラックなども多い割に建物は高くない点で、それが苫小牧という港町の景色なのだと思います。長距離フェリーの看板もあり、北海道へ走りに来る人の多くはここを初めに走るんだなぁ。僕は日本一周なので函館まで行きますが、苫小牧のほうが多くの人にとっての玄関口になっているのがなんか変な感じがします(大多数はここから始まるのに対して僕はあくまで途中の通過地点であるという意味で)。

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苫小牧の港への看板
こちらの方が昨日よりもメインの港になってます

苫小牧の市街地を抜けても大きい道は続きます。本日は追い風で路側帯もあり基本的に非常に走りやすいです。曇っていて景色が良いというわけでもないので特に語るところがありませんが、一部で路側帯がないのに対面2車線になって大型トラックのすれ違いが怖い部分もあります。途中で軽くコンビニ休憩をした以外は走り続けて、45kmを2時間15分で走り切りました。

そして登別へ到着したわけですが、登別温泉はここから山の方向へ7km走った場所にあります。標高が180mくらいあるので消耗しているギアが心配ですが、おそらく大丈夫でしょう。登別温泉への坂の入り口にあるコンビニでカップ麺を食べて休憩をし、それから坂を上り始めました。

人気の観光地への道だけあって最初は2車線、急な上り坂なのに不思議な感じでした。しばらく進むと川沿いになり、森の中を走る感じになります。この辺りの区間は旧道が自転車・歩行者用の通路になっており走りやすかったです。そして川なんですが、白く濁っていて匂いもちょっとします。おそらく上流の温泉から流れているのでしょう。入ったら温かかったりするんですかね。

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これはもっと上流ですが
こんな感じに白く濁ってます

 

そして登別の温泉街へ到着です。建物が昭和っぽい感じですね。以前に家族旅行でも訪れた場所ですが、そんな印象ではなかったので改めて見てこんな感じだったんだーと思いました。まずは登別温泉の地獄谷に行きました。駐車場はサイクルスタンドがあって無料でとめられました。下からのぼってくる時にレンタカーを借りようかとも思っていたのですが、こういう時に自転車で来て良かったと思います。

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登別温泉

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登別地獄谷

地獄谷は天気が晴れていないのでこんな感じの雰囲気でした。以前にきた時は人でごった返していた印象ですが、コロナでまわりに数組しかいなかったのでやはり影響は大きいのでしょう。奥の方へ行ける遊歩道もありましたが、閉鎖されていたので手前側から眺めて次に大湯沼へ行きました。

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大湯沼へはさらに急な坂を上っていくので大変でしたが、湯気がたちブクブクしている白い沼が見れてよかったです。地獄谷よりもこっちの方が温泉にある地獄っていう感じがします。それから、大湯沼への道の途中から無料の天然足湯へ行けるのですが、そこもコロナで閉鎖されていました。大湯沼から流れている川が温度が下がり、その足湯の場所で適温になるということで興味があったのですが残念です。足湯へ入る場所が人が数人しかいられない広さなのでしょうがないですね。

その後、足湯よりも川の下側からならどうかと思い行ってみましたが、とても川へ降りられる様子ではなかったので断念。温泉街へいって昼食を食べることにしました。お店は喫茶田園というところです。こちらで食べるのはご当地グルメの登別閻魔焼きそばです。

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鉄板で出されて辛い焼きそばということなんですが美味しかったです!僕は辛党なのでそのままでは物足りず、一味をいっぱいかけて食べました。あんがかかっているので焼きそばという名前は本当に適切なのかとも思いますが、美味しいのでその辺のことは関係ありませんね。

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店内からからくり閻魔堂が見えます

次は登別のクマ牧場へ行きました。クマ牧場は山の上にあってそこまでロープウェイに乗って行きます。料金体制はこういう場合にありがちなロープウェイ代に入園料が含まれている形式で、少し高い値段ですが北海道でクマを見ていないので行ってみました。

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ロープウェーから

クマ牧場にはもちろんクマもいますが、熊に関する資料館があって北海道の人と熊の関わりだとかいったものも解説されていました。それからクマ牧場の歴代ボス熊とかもあってちょっと面白いです。クマ牧場ではおりがオスとメスで分けられており、餌を与えることもできます。どうせならと思って僕も餌を与えましたが、人をみると寄ってきて餌をねだったり一芸を見せたりと野生からかけ離れているね。それでもガラス越しにみたりするとその恐ろしさを感じてしまいます。北海道で野生のクマに出会わなくて本当に良かったですね!

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クマ関連の資料館

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そういえば襟裳岬で会ったりゅうたろうさんは釣りをしている時にクマと出会ったという話をしていました。その時は遠くにいて先に気づいたので逃げることができたと言っていましたが、その時はとんでもなく獣くさい匂いがあって気づくことができたらしいです。クマ牧場ではそういう匂いを僕は感じなかったのですが、野生のクマはそんなに匂いがすごいのでしょうか?それとも僕の鼻が獣くささを感じないだけなんでしょうか?

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ヒルも飼育されていました

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アイヌの生活を再現した場所も

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倶多楽湖も見れます

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展望台から室蘭方面をみると

1時間ほどクマ牧場を見て帰りのロープウェーに乗りました。登別温泉では最後に温泉に入って行きます。湯元さぎり湯です。こちらはたま子さんの行きたい場所リストに入っていて、自分でいろいろと調べていくよりも早いと考えて選びましたがこれが正解でした。

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登別温泉にはいくつか源泉があり、さぎり湯ではそのうち2つの源泉をかけ流しています。ひとくちで2度おいしいということですね!どちらも白い湯ですが、底の方に泥が溜まっていたりといかにも良さそうな温泉でした。後の話ですが、この温泉の匂いがなかなか強烈に体について翌日にも匂いがしていました。

温泉で1時間ほどいたら時間はもう16時半になってしまいました。自転車屋さんはまだやっているので急いで室蘭へ向かいます。上ってきた坂道は帰りは快適です。登別まできたら今まで通り海沿いを走っていこうとしたのですが、時間が変わって向かい風になっていました。地図を見てみると海岸沿いの道に並行して内陸側にもいくつか道があり、絶対に海岸沿いの方が風が強いのでルートを変更して少し内陸側の道を進んでいきます。途中でクマ牧場の双眼鏡から見えた建物じゃないかと思われる建物の隣を通ったりして面白いです。

そして室蘭の自転車屋さんへ17時40分に到着しました。サイクルショップえんどうさんが帯広の鎌田林業さんから紹介してもらった自転車屋さんです。到着したらさっそく挨拶をしました。向こうもすぐに僕のことがわかり、必要な部品は届いているよとのことでした。

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修理についてですが、まず、チェーンやスプロケットなどの交換は2時間程度で終わるよとのことです。今日はもちろん、まもなく閉店の時間になるので明日の朝から作業ができるよ。そこから2時間くらいしたら修理が終わるので、それから走り始めても先へ進めるんじゃないと言ってくれました。僕は修理に1日かかるかもなと考えていたので日程を圧縮できそうで嬉しいです!

そして具体的な修理内容について、まず、後ろギアの歯車であるスプロケットはやはり見つからなかったのですが、同じ8段のギア比のちがうものがあるとのことです。このスプロケットをつけるとギアが重くなるのですが、そこで出てくるのがフロントのチェーンリング、前の歯です。サイクルショップえんどうさんには中古ですがかなり状態の良いクランクセットがあり、そのギア比が今度は軽くなるものなので、後ろのギア比を重くして前のギア比を軽くすることで相対的に同じくらいのギア比になります。

現在使っているクランクセットはチェーンリングの部分のみ交換が必要ですが、クランクとチェーンリングは留めるのに種類があるので、今のクランクと新しいクランクが合わない場合にはクランクセット丸ごと交換になりますが、前後のパーツが新しくなるならばとOKしました。

これで自転車が直るめどもついたので安心です!それでは明日の朝に自転車をもってきて修理をお願いします。朝早くに起きられるように努力しましょう!その後、今晩泊まるホテルを予約して夕食を食べにいきました。ホテルは5000円くらいで旅中にしては高いですが、これまで野宿ばかりだったので少しご褒美のつもりで奮発しました。

夕飯は室蘭のご当地グルメカレーラーメンです。自転車屋さんの人におすすめのお店を教えてもらい、味の大王なかじま店へ行きました。こちらのお店は看板にちょっとマニアックなと書かれていたので何かと思いましたが、店内に入ってみるとすぐに理解できます。どうやら店主がモーニング娘。安倍なつみさんのファンということで、店内のいたるところにポスターやグッズが飾ってありました。

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店内の様子

もちろんカレーラーメンを注文しましたが、出汁がしっかりしているからか味に深みがあってとても美味しかったです。わかめ好きなのでわかめが入っているのもポイントが高いです!スープにははとろみがあり、単純にカレーのルーを使ってラーメンを作った感じはなく、きちんとカレーラーメンのためのスープを作っている印象、カレーラーメンの独自性というものがありました。

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夕飯を美味しくいただいたらホテルへ向かいました。自転車を止めるのにすこし時間がかかりましたがチェックインし、部屋へ入りました。さすがお金を払っただけあり、部屋全体が新しい感じでした。スーッと動く引き戸が新築のマンションみたいな印象を与えます。

そして再び外出です。今度は室蘭の焼き鳥を買いにいきました。ホテルに向かっている最中は焼き鳥は諦めていたのですが、やっぱり食べたいですし、持ち帰りであればそれも叶うことに気づいたのです。ということで焼き鳥のお店を調べたのですが、1店舗目はちょうどラストオーダーが終わった後だったので買えませんでした。そして2店舗目のやきとり岸屋さんがまだやっていたのでこちらで買って行きました。

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注文したのは精肉、トントロ、それからおすすめの手造りつくねです。室蘭の焼き鳥も名前とは違って豚肉を使用しています。メニューを見ているともっと食べたくなってちょっと多めに買ってしまいました。

その後、ドンキへ行って飲み物を買い、ホテルへ戻って焼き鳥を食べました。精肉とトントロはどっちがどっちかわかりませんでしたが、どちらも美味しかったです!つくねももちろん、とにかくホテルにてこんなに豪華に食べられることが最高でした!

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というわけで今日もおしまいです。明日は朝イチに自転車屋さんへ修理をお願いし、それから先へ進んでいきます。目的地は雪月花廊、僕がずっと行きたかった場所であり、北海道で出会った人もみな北海道で一番の宿泊地だと言っていました。ただし雪月花廊は山の中にあり、海沿いを走るルートでは行けないと考えていました。しかしそれはもったいない。近くへ来たのだからルートを変更して寄っていき、停滞も考えて雪月花廊へいくことを決意。距離も室蘭からであれば70kmなので2時間遅くの出発でも大丈夫そうだと思います。そんな予定で明日も楽しみに今日を寝ました。ひさびさのベッドが心地よかったです。

今日のまとめ

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走行距離    94.25km
走行時間    4:42.53

食費    3846円
ステッカー  350円
観光費   2650円
入湯代    450円

計     7296円