多忙大学生が自転車で行く日本一周

課題に追われる大学生が日本一周の出来事を記す備忘録的なブログです

102日目 知床の自然をゆく峠道 知床→標津

こんにちは、きょうはいよいよ知床峠に挑戦します!知床峠ふもとの国設野営場より峠をのぼり、羅臼を抜けたらそこから標津へと走っていきます。夏休みの日本一周を始める前から知床峠は一つのポイントと考えており、700mの上りがあるに加えて最も熊が出やすいであろう場所なので対策もいろいろと考えてきました。出発前は全く遠い場所でしたがここまで到達し、また一つ目標を達成することになります。

朝起きたら少し霧のような雨の雰囲気でした。テントから出てみても雲があり青空は見えない感じです。オロロンラインの例もあるのでここから雲がなくなってくれる可能性もありますがどうでしょうか。朝ごはんは昨日買ったジンギスカンで、一袋で朝ごはんにちょうど良いくらいの量でした。そして出発したのは9時半です。将也さんは先に出発しておりその時にお別れをしましたが、ルートも同じなのでまた会う可能性もあります。釧路湿原でカヌーとかできたらいいねという感じです。

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ジンギスカン。ちょうど良い

出発するころには雨がほんの少し降っており、体に水がつくためレインコートを着用していきました。気温も低いのでこれでちょうどよいと思います。野営場を出発したらまずはセコマへ行って昼食を買っておきます。もちろんここが最後の補給ポイントになります。重荷は減らしていきたいのでカップ麺を買っていきました。

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セコマへ着いて荷物を積んだところで旅人さんという方に話しかけていただきました。旅人さんはヒッチハイクでずっと旅を続けており、僕の自転車を見て話しかけてくれて差し入れを買ってあげるから何がいいと聞いてくれました。ちょうど買い出しが終わって何かもらっても重くなってしまうこともあったのでその場で食べられるおにぎりとチョコレートをいただきました。

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旅人さんもブログをやっているとのことですが、その場のめぐりあわせを重視しており、ブログを見て会いに来てもらうということをあまりしてほしくないということでした。確かに今までも有名すぎて本来の旅を楽しめないという話を聞いたことがあります。たまたまめぐり合って会話があり、それが旅の一つの想いでになるものですからね!

そうして10時にセコマを出発しました。ここからすぐに知床峠の上りが始まります。周りに建物がなくなり道が木に挟まれ、この時点で熊がいてもおかしくないかなという道を走っていくとヘアピンのカーブとその先の方の坂が表れました。ここから知床峠が始まります。今回は自分の足がどれほど鍛えられたかを確かめる意味でもできるだけ足をつかずに峠を上っていこうと考えていています!しかし天気は相変わらず雨でどんよりとした感じでしたね。

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インスタのストーリーから。ここから知床峠がスタートです!

坂の下でちょっと用意をします。知床峠のために買ってきたラジオを鳴らすためにセットをします。後ろの荷台につけるとアンテナがうまく立てられないので前のサイドバッグの中に入れ、チャンネルを何か適当に合わせてちゃんと電波が入ることを確認しました。ちなみに自転車での走行中にラジオをつけるのはこれが初めてです。

そして坂を上り始めてすぐ、体がとても暑いです。雨のために重ね着したレインコートのため、風を受けない上り坂ではこれは暑すぎます。坂はこの時点ではそこまででもないので大丈夫なのにこれでは途中で休憩を挟まざるを得ませんね。適当なところがあるかなと考えながら最初に見えた部分の道も走り、100mと少しをのぼったところにある知床自然センターへいったん入っていきました。

ここで上着を脱ぐのはもちろん、建物の中も少し見ていきました。この自然センターは知床五湖などの知床観光の拠点になる場所で、いろいろと情報がありました。その中でもやっぱり驚いたのが熊の目撃件数で、これまでの目撃情報と違うのが先週の目撃件数が出ているということでした。確か15件くらいと出ており、1週間で15ということは平均したら1日に2件は目撃がでていることになります。熊いすぎでしょ!

しかしおそらくこの目撃情報のほとんどは遊歩道などの散策路からの目撃だろうという話も聞きました。道路までわざわざ出てくる熊はまれであろうことから危険すぎるというほどでも無いのかな?とにかく熊スプレーなどの対策もしっかりしていけば大丈夫でしょう。自然センターではステッカーも買ってまた出発です。

自然センターからすぐのところの分かれ道を右に進み、左に行くとカムイワッカ湯の滝などへ行く、さらに知床半島の先端方向へ向かう道になります。ここからより一層山の中に道があるだけになっていきます。助かるのが車の交通量がとても少なくて道を広く使える点、路面もきれいで常に上りが続くので運動量の起伏があまりない点です。車がこれば音ですぐにわかりますし、さすが国立公園というべきかゴミなどもまったく落ちていませんでした。

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それから標高の看板がたまに出てきてどこまで上ってきたかを判断する目安にもなります。こういった要素から着実に峠を行き、足もつくことなく漕いでいくことができました。ラジオもゆっくり聞いたことはありませんでしたが、耳を傾けていると電話での人生相談などもやっていましたね。しかし天気は一向に曇りとたまに雨で、視界は霧によってあまりよくありませんでした。

そうしていよいよ頂上付近、展望台まで残り2km、1kmと近づいてヘアピンを上っていくと道の周りも木ではなく草へとなっていきました。足もまだ余裕がある状態のまま最後のカーブを曲がり展望台駐車場へ、セコマから15kmを休憩含め2時間でここまで上ってくることができました!

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出発前から考えていた難所でしたが実際に走ってみるとずっとのぼりが続き、角度もきつすぎることはないので全く問題がありませんでしたね。結局、自然センターから足を一回もつくことなくのぼりきることができました。自転車を止めたらまずはトイレを済ませ、それから服を脱いで着替えました。のぼっている最中は体が温かいので大丈夫でしたが、雨でぬれた服をきたままこの風が強い場所なんかにいたらとても大変なことになってしまいます。カバンの中から乾いた服を取り出し、ダウンなども着用しました。

それではとりあえず昼食とします。お湯を沸かしてカップヌードルを食べ、そのあとに写真は撮るとします。天気は待ち時間の間に調べましたが、やはりしばらくすると晴れるようです。しかしその時間はおよそ2時間後。これまでの経験からしても山の天気は予報が当てにならないですから確実ではありませんし、待てば待つほど標津までの道を遅く走ることになって大変です。なので考えどころではありましたが知床峠のここから先はおそらくすべて下りでしょうし、2時間ぐらい待ってみることにします。

最初は道路を渡った石垣?の上に座りながら沸かしていましたが吹き抜ける風がとても寒かったので自転車の方へ戻って、多少の風よけの裏でカップ麺を食べました。西から東へと雲は風に沿って流れていますが晴れ間は見えず、多少薄くなって明るくなったかと思えばまた戻ってしまう感じでした。

待っている間にはここの駐車場に車を止めている人に話しかけられたりもしました。これから進む方向から歩いてきた人もいたので何をしている人なのかなとも思いましたが、その人はここから少し先にある天頂山の池へ行ってきたのだそうです。地図で見ると近いしいけるかと思いましたが所要時間は2時間ほどかかるということで、体力の関係もあり結局やめました。

そして到着から2時間ほどした15時に雲が少しずつ減ってきました。知床峠からは北方領土国後島などが見えるのですが、そちらの海側の霧がだんだん消えて景色が見えてくるようになりました。とりあえずは待ったかいがあるというものです。しかし羅臼岳の方向はどんよりとまだまだ雲があります。海と反対側の雲も晴れてきたりしているので、この晴れ間がうまく山にかぶさってくれるのを待ちました。

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海側、国後島方向です!

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だんだんと晴れてくる様子を撮った写真

それから20分ほど待ち、ついに羅臼岳側の雲も晴れてきました。雲はありますが頂上が見えそうです。すると撮影スポットまで人が一気に集まってきてみんな写真を撮り始めました。結果、頂上は見えましたが山の全景が晴れて見えることはありませんでした。それでも十分に満足です!空気が澄んでいるからか遠くの景色もシャープに見えて感動しました。

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人が集まってきて...

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羅臼岳が見えました‼︎

そして再び羅臼岳に雲がかかってきて皆さん帰っていきました。僕はまだ自転車と写真を撮っていなかったのでちょっと待っていたのですが、また少ししたら再び晴れ間が羅臼岳にかぶさりそうになりました。人もみんないなくなったので急いで自転車を撮影スポットへと移動させカメラを構えていると、さっきよりも広めに山が見えてラッキーでした!

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それから大きな雲がやってきていたので、写真も撮れたことですし知床峠を下っていくことにします。15時35分に出発してここから50km、標津まで走っていきます!と、自転車を漕ぎだしたところで話しかけてくれた方がいて、その人と少し喋っていたらまた晴れ間がやってきて別の場所から羅臼岳をまた撮ることができました!

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羅臼岳

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海側もいいですね!

知床峠展望台から出発したら少し上りました。いままで走ってきた知床峠とは全く景色が違う感じで、知床の自然が良く見える中を走っていきます。道の片側に谷が見えて綺麗です。そしてちょっとの上りのあとはひたすらに下りが始まりました。進行方向へはもう雲がほとんどなくて空までとても美しく見えます。とりあえずは熊の湯という知床峠にある無料の露天風呂までの15kmほどを漕ぐことなく下りていきます!

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ちょっと上ってここが本当のてっぺん!

最初のヘアピンを曲がると方向が来た側に向きます。そのため羅臼岳が見えるのです‼見る位置が変わったからかここからだとしっかりとその全景が見えました!カーブをゆるりと曲がって正面にこの景色が見えたときはもう本当に感動しましたね!

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ヘアピン区間は進行方向にこれから走る道がグネグネとあるのが見える点も好きです。車どおりが少なく、自転車もかなり速度が出るので後ろから煽られることもなく景色に集中できました!とにかく漕がなくても進んでいくのがいいです。それから上りの大変な時は霧で全く景色が見えなかった分、この晴れた景色がより美しく見えたのかもしれません!この18分間は今までで一番良い走行でした‼

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スピードも結構でます

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だんだん下ってくると雰囲気も変わります

そして熊の湯へ到着。入り口の端には清掃中の看板が掛けられていました。そして事前に仕入れていた情報の通り、緊急事態宣言で羅臼町民以外の入浴禁止の看板もあります。正直なところ、北海道に緊急事態宣言が出ているからといって道東や道北などの地域はそこまで事態がひっ迫しているようには思えません。しかし禁止とされているからには入るわけもいかず、こういう田舎でのコミュニティは狭いものですから部外者が入っていればすぐに分かってしまいそうです。日本一周勢などの旅人は知床峠に来たら熊の湯に入っていくものですが、ここは残念ですがまた来た時のお楽しみとしたいと思います。

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それでは熊の湯から羅臼の道の駅までまた下りていきます。熊の湯は川沿いにありますが、その川の付近からは湯気がもくもくと立っており、温泉の香りもしていました。熊の湯まで来るともうかなり下の方まで来ているので(標高100mくらい)、すぐに到着しました。海も見える場所でしたがもうこれは長く見たオホーツク海ではなく、根室海峡らしいです。ここから本土最東端の納沙布岬へ行くともう太平洋になるんですね。なんとも感慨深いです。

道の駅らうすでピンズガチャなどをしたら先を急ぎます。ちなみに熊の湯にもしも入っていたらこの道の駅が閉まってしまう、そんな閉店ぎりぎりの時間でした。ここから海沿いを40kmほど走っていきます。街は標津までほぼないですし、暗くなってしまう前に先を急ぎます。ちなみに標津ではキャンプ予定で将也さんとまた一緒になるかもということでしたが、先行した将也さんによるとキャンプ場が閉まっているとのことで今夜は野宿に決定しました。

ひたすら海沿いを走るように地図では見えるので走りやすいと思っていましたがそれは間違いでした。意外と坂が多く、シェルターなんかもあってそこでは車に追い越されるのが少し危ないです。途中に景色がきれいなスポットがいくつかあり、そこで写真を撮ったりしながら行きますがどんどんエネルギーが不足してきます。明かりもある程度暗くなってヘッドライトをつけたタイミングでは結構ふらふらになっていました。そこで買っておいたラスクを取り出し、ハンドルバッグの上においてつまみながら自転車を漕ぎ、18時半のすっかり暗くなった時間に標津のセブンへ到着しました!想像以上に坂が多くて大変でしたね。

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ライダーの人が写真を撮っていた場所で僕も写真を。
奥の山が知床の羅臼岳なんかです

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シェルター。危ない(上り坂です)

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エネルギーも尽きてラスクを食べる

セブンで夕食を買い、今日の寝床を探します。候補はいくつか出てきてサーモン科学館という場所のベンチやその辺の公園です。ある程度めぼしを付けたら出発し、こちらのセブンではゴミ箱が使用中止になっていましたが店員さんのご厚意でごみを捨てさせてくれました!というわけでまずはサーモン科学館へ行ってみたのですがこちらは夜間の駐車場使用が禁止されていてチェーンが掛けられていたので諦めました。そこで次の候補の旧根室標津駅の転車台へ行ってみました。GoogleMapで見る限りは公園みたいになっていますから寝ても問題にはならないと思います。

そして実際に行ってみるとちゃんと転車台の面影も残っており、ベンチもありました。というわけで今夜はここです。ベンチにマットを敷き、寝袋に入って今日もおしまいとなりました!寝っ転がっているとキツネの鳴き声が聞こえたりしたので野生動物が少し不安でしたがしばらくするとそれもなくなり、ライトアップされていた転車台と蒸気機関車も電気が切れて暗くなりました。

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知床標津駅跡

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蒸気機関車といっしょに!

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転車台と、手前のこれは信号機みたいですね(確か)

明日は北海道東端の街の根室まで行きたいと思います。明日のうちに納沙布岬に行ければ今後の計画に余裕ができますが、標津の少し先にある野付半島というとても大きな砂嘴に行ってみたく、これによって距離がかなり伸びるので納沙布岬は厳しいかもしれません。ちなみに納沙布はノサップと読みます。宗谷岬ともう一つのノシャップ岬と名前が似ていますが、これはアイヌ語由来だからとかなのでしょうか。ちょっとわかりづらいですが実際に行ってみるとどっちがどっちかもう忘れません。というわけで野付半島へ行く関係から明日は寝坊も出来ないのでおやすみなさい!

今日のまとめ

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走行時間    5:12.48
走行距離    86.07km

食費    1816円
ステッカー  550円

計     2366円