多忙大学生が自転車で行く日本一周

課題に追われる大学生が日本一周の出来事を記す備忘録的なブログです

85日目 ライダーハウス咲来へ 士別→音威子府

こんにちは、今日は士別から音威子府ライダーハウス咲来さんまで走っていきます。距離も60kmほどでアップダウンはあるかもしれませんが余裕を持って到着できるでしょう。

朝起きたのは5時です。寒くて目が覚めたのでトイレに行ったのですが、テントから外に出ると辺り一面が霧になっていてなんとも言えない雰囲気でした。もちろん寒いのでトイレのあとに自転車からタイツを取り出して履きました。履き替える瞬間は寒かったですが履くとやっぱり温かい。その後もう一度寝て、起きたのは7時ごろでした。

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この時間になると打って変わって日による加熱でテント内が暑くなってきます。外に出るとちょうどよい温度なので、朝食を食べてテントなどを片付けました。

いろんな作業も終えて出発しようかとした時、少し自転車を漕いで違和感がありました。おかしいなと思って色々確認してみると後輪がまたパンクしています。一昨日に修理してから1日持ったのでおかしな修理はしてないはずですけど、パンクの原因が確定してはいなかったので何かおかしいと思いながら、出発はひとまずやめてキャンプ場の東屋で修理をしました。

今度の修理こそ確実にするために、タイヤを取り外して念入りに調べました。するとタイヤ内側に何か金属の針みたいなものが刺さっていました。明らかにこれが原因でしょう。小さくて外側から見えないことから一昨日は発見できなかったですし、チューブに即座に穴が開くような異物ではなかったからは気づくのが今になってしまったのだと思います。実際に、穴の空いたチューブに空気を入れてもどこから漏れているか分からなかったですから。

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そしてやっと出発できたのは9時半。空気圧も少ないですし少しガタガタいうような気がして心配ですが、空気入れのありそうな次の道の駅なよろまで向かいます。こんなに時間が遅くなったのは荷物を積載しながらタイヤをはめ、調整するのが大変だったのもあります。

10kmほどを走り道の駅なよろへ到着。ガタガタもなくなりましたしこれといって問題はなく到着できました。なよろの道の駅は名寄市街地からかなり手前にあり、距離が近かったのも助かった点です。まずはスタンプ、ピンズを手に入れ、それから店員の人に頼んで空気入れを貸してもらいました。僕の自転車には空気圧が6barになるまで入れるのですが、携帯ポンプで限界まで入れた空気圧は3barでした。これは可能ならばパンク後はすぐに空気を入れるべきですね。前輪もついでに空気を入れておいて、秋田で空気を入れてから今は5barになっていました。

そしたら空気入れは返し、この道の駅の名物らしい大福を買って食べました。1160円からと少し値段が気になりますが、レモン味とミルクのいちご大福を買いました。道の駅の名前は正確には"もち米の里☆なよろ"で、名前にあるように大福はしっかりともちっとした食感でした。最初に食べたレモン味の大福は、酸っぱいわけではなくレモンの風味がある餡でとっても美味しかったです!

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45分ほどいてちょっとゆっくりしたら出発、というところでそこで話をしていたおばあちゃんがちょっと待って、持っていってと差し入れにホタテの貝柱(干したやつ)を3パックもいただいてしまいました。塩辛いので喉乾くかもと言っていたので、これはいつかにお酒でも飲むときに食べることにします!

そして11時前に道の駅なよろを出発、次は30kmほど先の次の道の駅びふかに行き、途中でストックが減ってしまったタイヤのチューブを一つ買っていこうと思います!まずは近くのホームセンターから、2軒回りましたがママチャリなどに使われるイギリス式バルブのチューブしか売っていません。やっぱり厳しいのかと諦めかけましたが、近くにイオンがあることに気づき、それなら中に自転車屋さんがあるかもしれないと思い行ってみました。

考えは大当たりで自転車屋さんがあり、さらにチューブも適合したものがちゃんとありました。ロードバイクでメジャーなチューブから外れているので少し不安でしたが品揃えバッチリです!ついでに神威岬でちぎれてしまったスマホホルダーも安いものがあったのでそれに交換です!

名寄の市街地を抜ける前にセコマで補給をし、40号線を北上して行きます。このあたりは特に何もなく、天気も良いのでひたすら走りやすい道を走るのみです。それである高速道路のインターを超えたあたりにひまわり畑があるから見ていってみたいな看板があり、そういえばトリップアドバイザーでここにひまわり畑があるみたいなことも書かれていましたし、勢いを止めて畑の方へ入っていきました。

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自転車は適当にとめ、畑の中にある遊歩道を歩きました。こんな場所ですからもちろん独り占めできていい写真が撮れたかな?まあひまわり畑があるだけなので写真を撮るレパートリーが少ない僕は割とすぐに見終わりましたが、空撮とかできても面白そうですね!

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ちょっとひまわり畑に寄ったら美深の道の駅まで走りました。道の駅は美深市街地のかなり北にあり、青看板の距離からさらにけっこう走りました。美深の市街地は栄えていましたが、道の駅に到着する頃にはまた周りには何もない風景になっていました。

到着したらまずはスタンプとピンズ。それでいつもスタンプラリーに書いてある道の駅おすすめの物品を見ていますが、こちらの道の駅では白樺樹液100%の飲み物がいいみたいです。樹液100%ってどういう味がするんでしょうか。これは興味があるので飲んでみます。

そのために売店にいくとさらに興味を惹かれるものがあって、牛乳みたいな感じで羊の乳が売っていました。こちらはなんと全国で商品化されているのは美深のみということで飲んでみます。2本を持ってレジで会計をすると羊乳はとても濃いので振ってから飲んでくださいとのことでした。

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屋外のベンチへ行ってまずは白樺樹液から飲んでみます。売店のポップには水のようで味が薄いと書かれていたので濃いものを飲む前にこちらから。実際に味はほぼ水でしたね!なんか飲んだときの香りが(僕の場合は)ヤクルトの香りみたいで、しかし味はなく水であるといった印象。飲みながらネットで調べた情報は、日本では白樺の樹液は通販でも買えるが美深産の同じものが売られているということで、下手な白樺の樹液はえぐみがあって飲みづらいらしいです。ネットのレビューでは少しえぐみを感じたと書かれていましたが、僕は全くそれは感じませんでしたね。飲む以外の利用方法としては化粧水のように使ったり、コーヒーを淹れるのに使ったりするみたいです。そういえば秋田の峠で飲んだコーヒーも白樺樹液の商品名である森の雫コーヒーでしたね。偶然でしょうが。

次は羊乳で、ちゃんと振ってから開けましたがまだ固まりがありました。飲んでみるとベースは牛乳ですが、脂肪っぽい感じがあってチーズっぽさを感じました。確かに濃いです。牛乳は一気に飲んでしまえますが、これはちょっと一気に飲むのはな。しかし、白樺樹液も羊乳もとても面白い飲み物だと思います。美深のご当地ならではで良い思い出になりそうです!

その後、羊のソフトクリームをたべましたがこれは牛乳のものとどう区別すればいいのかわかりませんね。ソフトクリームは牛乳が違うだけでかなり味が変わるのに、いままでそれほど食べてなくてレビューのしようがない状態ですかね。でも美味しかったです。

それから休憩スペースで調べ物をしましたがなんとなく自分の方にハエがたくさんいるような気がして嬉しくありません。あとで知ったことですが今年は北海道では異常にトンボとハエが多いそうです。確かにトンボもよく道にいるなと思っていました。しかしハエ叩きなどもないですから抗う術はありません。ハエにはお構いなしで調べ物を終えました。

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道の駅を出る時、自転車に飲み物代が置かれていました。ありがとうございます!

そしたら次は道の駅のほとんど隣にある、チョウザメ館に行ってみました。キャンプ場の中を少し走り、チョウザメ館は無料で入場することのできる場所です。無料ですから特に期待はせずに入ったのですが、これが意外と面白くてここのチョウザメ館でチョウザメを増やしているみたいです、入って最初にある水槽には大きなチョウザメがいて。奥に進むと大量の中くらいのチョウザメがいる水槽があります、ここまで数がいるとみていて面白かったです。

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チョウザメに餌やり体験というのがガチャガチャであってやってみました。餌を入れるとチョウザメが水飛沫を上げながらバクバク食らいつくのかなと思いましたが、実際にはそんなことはなくただ沈んでいく餌を通ったチョウザメが食べていくだけでした、そして適当に全部の水槽にあげていたわけですが、後からゴミを返そうとガチャガチャの場所に行くとどうやら餌をあげても良い水槽とそうでない水槽とがあるみたいです。気づかなかった。

そんなことをしていたら時間は15時半、道の駅に到着してから2時間くらいが経ちました。ここまできたら見通しはたっているので温泉に入ってからライダーハウスの夕食に間に合うはずです。次は天塩川温泉へ、15kmほどを走りました。アップダウンもありましたが問題はありません。天塩川の少し上を通る道から温泉まで行くときにけっこうな下り坂なので帰り道が嫌だなと思いつつも到着しました。

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天塩川温泉では1時間ほどいました。こちらの温泉も飲泉ができるみたいでちょうど少し喉が渇いていたので飲もうとしたら、肘折温泉の冷たい炭酸泉みたいではなく温かい温泉でしかもかなり温泉っぽい香りがしたのでたくさんは飲みませんでした(そもそも飲泉は1日に1から2杯程度までですが)。湯船に入ったのは少し久しぶりかな。最後は小樽でしたかね。

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それで17時過ぎに天塩川温泉を出発、ちょっとルートを調べてさっき下った坂を上らないようなルートで5kmほど走り、咲来駅までついたら目的のライダーハウスです。駅の隣に建物があり、そこを少し走っていると中からオーナーさんが出てきて案内してくてました。自転車はガレージの中へ入れ、夕飯までの時間は作業と洗濯をさせてもらいました。

僕が到着したときには一人でしたが、今日の宿泊客はあと3人いました。一人は美深の道の駅を出発するときにすこしだけ挨拶をしていた堀内さんで、ここでまた再開しました。自転車の方です。それからあとの二人はバイクで、サイドカーのあるカブの田中さんと赤いニンジャのうえはらさんです。夕食前にも多少会話はしましたが、20時になって夕食ができたらみんなで一緒に夕飯を食べます。

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準備された食事は豪華なものでした。たくさんあってしっかりとお腹が膨れました!やはり旅人同士ということで話も盛り上がり、いろいろなお話を聞くことができました。オーナーさんは笑顔がとても良くて優しい方でしたし、田中さんは面白い方でこれまでの旅ややっていることなどを話してくれました。それで印象に残った話がどうして今の自分があるのかという話題の時で、うえはらさんが子供の頃は家族旅行がキャンプばっかり、父親がラリー選手だからわざわざ砂利道を走るのが嬉しくなかったようですが、いまではバイクに乗って変な道を見つけるたびにその先がどうなっているかが気になってしまうというのです。これを聞いてやっぱり子供のころの経験はその後に大きな影響があるのかなと思いました。

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夕飯の後にはうえはらさんが持ってきたケーキをみんなで食べました。実はライダーハウス咲来は今年で25周年です。バイクでわざわざ持ってきてくれて、ケーキが崩れないように慎重な運転をしてきたとのことでした!ふわっふわで切り分ける時点で少し苦戦しましたが美味しかったです!

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そんな楽しい夜でしたがお話や情報共有をして就寝となりました。明日がはやいという田中さんが一足先に寝て、それから僕らも片付けをしてから寝ました。明日は幌延あたりのキャンプ場に泊まってさらに翌日にオロロンラインを走ります。いよいよ北端が近づいてきてよりワクワクしてきました!ここからは山を下る方向になると思うので少し気を楽にして明日に挑みます!

今日のまとめ

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走行時間    3:23.38
走行距離    73.79km

食費    2909円
修理パーツ 3388円
ピンズ    200円
入湯代    400円
宿泊費   1500円

計     8397円