多忙大学生が自転車で行く日本一周

課題に追われる大学生が日本一周の出来事を記す備忘録的なブログです

96日目 宗谷岬に降る雨 稚内→浜頓別

こんにちは、今日は日本本土最北端の宗谷岬を目指して少し北上し、そこから追い風を受けながら行けるところまで南下をしていこうと思っています。今日のゴール、宿泊地の予定としては宗谷岬から30kmの猿払、そこからさらに30kmほど進んだ浜頓別、そしてさらに30km進んだ枝幸を想定しています。現地で先に進むかそこで泊まるかを判断するとして、およそ30kmおきくらいに宿泊可能そうな街が存在しています。ゆーきさん情報によるとそれら以外は何も無い場所を走ることになるので余裕を持って判断していきたいと思います。

起床は8時ごろかな?みどり湯はベッドがあって快適ですしマットなどをわざわざ取り出さなくても良いのでストレスがないです。今日の朝食はここから少し先に行った日本最北のマクドナルドを考えていて、みどり湯に宿泊した人たちはノシャップの方へ行って海鮮系を食べると言っていましたが自転車の僕はそこまで戻るのは大変なので特に一緒に食べるなどということはなく順次みなさん出発していきました。

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僕はみどり湯のステッカーを買い9時半に出発。まずはマックに行って朝食を食べるのと同時に昨日完成した提出物をマックのフリーWi-Fiで出そうと思います。ちなみにみどり湯はポケットWi-Fiは電波が届かず、スマホの電波は通信制限により使えないため提出することができませんでした。

みどり湯では出発して行った人がいるものの、ある程度の人は天気によって留まっていました。朝は強めの雨が降ったりでレインコートを着たくないという理由などから出発をみんな遅らせていました。しかし僕が出発した9時半ごろになると雨がやんで晴れ間も見えるようになっていましたから、この機会に出発だということで宿を後にするのでした。

そのため、路面に関しては濡れていて所々水溜りもあります。たまにそういった水を跳ねながら2km程度とちょっと走ったところで最北のマックに到着!こちらは稚内観光のスポットの一つでもあります。稚内には最北のOOといったものが多くていろいろ楽しめますね!こちらのマックには最北の看板とドナルドが座ったベンチがあり、写真映えするので旅人の多くがここで写真を撮っていきますね!

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そしてマックて朝食を食べ、提出物を出したら10時半前くらいにマックを出発です。少し遅くなってしまったかもしれませんね!マックを出発したら宗谷岬へ向かっていくわけですが、途中に少し寄り道をしてまずはヘッドライトを買うためにホームセンターへいきました。実はおそらく礼文等でヘッドライトを無くしてしまったみたいで利尻島では夜の料理などにスマホを頭にくくりつけたりなどをしていました。作業に関してはそれでどうにかなっても日が暮れた後の自転車の走行に関してはスマホの明るさや不安定さでは無理でしょうから知床などへいく前にここで買っておきます。

できれば単三乾電池を使うヘッドライトがいいので(電池を使う製品は僕は単三で統一しています)、いくつかホームセンターをめぐることになりました。一応、ヘッドライトに関してはこの辺りでは釣具と一緒に売られていることが多いので種類はありますが、単三を使うものはホームセンター3店をめぐってもありませんでした。あるにはあるんですが、それは単三電池を6本とか使うゴツくて重そうな強力なヘッドライト(+値段も高い)だったので流石に論外です。しょうがないので単四電池を使うものにし、予備の電池4本と一緒に購入しました。

そしたら稚内の街でやっておかなければならないことはもうありません。ここから先はしばらくは全国チェーンの店がないような場所が続きますが大丈夫でしょう。今度こそしっかりと走り始めました。

今日は宗谷岬以降に強い追い風となるため、そこにいくまでが少し風が大変です。始めのうちはほとんど東向きに進んでいくため大丈夫でしたがだんだん進路が北向きになるにつれてペダルも重くなっていきました。

そして宗谷岬手前10kmほどの場所にあるセコマで買い物をしました。ここを通り過ぎるとコンビニはしばらくありません。宗谷岬で食事をする考えもありませんし飲み物と食べ物をある程度仕入れて出発しました。

セコマを出て少し行ったところにある宗谷の街?宗谷川の流れ出る場所まで到着しました。ここからは海沿いの道ではなく内陸の宗谷丘陵の方へ伸びている白い道という場所を走っていきます。

白い道はたびたびライダーハウスなどで話題にのぼる場所で、割と最近にできた場所です。名前の通り路面が白いのですが、これは大量に廃棄されるホタテの貝殻を再利用したもので、路面に貝殻が撒かれていますそれにより道が白くなっていて今では一つの観光地になっています。宗谷からこの道を行くのは逆走になりますが、一方通行路というわけでもないですし自転車なのでこちらから宗谷岬の方へ進んでいきました。

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道幅は車一台ほどが通れる程度で2輪車でなければすれ違いが困難になっています。なので車でここを訪れる人は宗谷岬の方にある白い道入り口の方から走りましょう。出口側から侵入するとまず待ち受けているのは急な坂でした。ホタテの貝殻が敷かれていて自転車で走れるのかという心配もありましたがこの坂道でも滑ることはなくのぼっていくことができました。しかしちょっと残念なのがホタテの貝殻といっても形を保っているわけではなく粉々になっていて、それから水が流れた後でしょうが道が凹んでいる箇所があったりと走りづらさもありました。

そして最初に見えた坂の部分をのぼっていると対向車が来て、すれ違うために僕は止まったりするわけですが車の人がこちらに手を振ってくれたりとなかなか楽しげでもありました。しかしその坂は進んでも続くばかりで、しまいには雨も降ってきてしまいました。最初の少しの間はちょっとした雨でしたがすぐに土砂降りに。あたりには雨宿りできるような建物も全くありませんし、せっかく上ったこの坂を降りて宗谷の街で雨宿りするのも嫌なので雨の中を進んでいきました。上り坂はそれでも続くばかりで上から水が流れてきます。その水はホタテの貝殻の成分を含んでいるからかとっても白く、道も水も、それから雲も白いですから視界のほとんどが白い状態を走っていました。

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かなり上ると宗谷丘陵の上に出たからか景色が良いです。坂は続きますが多少の下り坂も出てきたりしました。やっと快適に走れる!(といっても土砂降りの中ですが)と思って下り坂を行くとあれ?白い道が終わってしまいました。僕は白い道が宗谷岬の近くまで続いていると思っていたので拍子抜けでした。まだ写真も撮っていないのに。しかしこんな雨の中写真を撮るわけにもいかず、先へそのまま進んでいきました。なるほど、宗谷岬側が入り口になっているのはそちらから行ったほうが下り坂が多いからなのですね!

白い道が終わってしばらく進み一旦休憩です。服はびしょ濡れの状態で大変です。しかし雨はやみ、見てみると宗谷丘陵の景色が良いですね!自転車は白い道の影響で白い粉が大量についていました。

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ここからは舗装路の綺麗な道を宗谷岬まで走ってゆきます。白い道で降られた以降は雨が宗谷岬まで雨が降ることはなく、日も差し込んだりととても良い景色を見ながら進んでいけました。そして13時前ごろ、宗谷岬に到着です!最後は急な下り坂で一気に近づいていきましたが宗谷岬のモニュメントが見えたのは本当に直前まで行ってからでした。

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宗谷岬には人がぼちぼちいると言った感じですが、とりあえず写真を撮る分には困らないくらいの人数でした。自転車と一緒に写真を撮り、それから自転車を移動させてもう一度写真を撮ろうとしたところで写真を撮っていた大学生?2人を待ちましたが、彼らの写真を撮る時間が長すぎて僕が写真を撮るのは諦めました。さすがに僕以外にも他に人がいるのに三脚で写真を撮って、何度も調整、ポーズを変えてジャンプの写真を撮れるまでずっと占有するのは良くないと思うけどな。

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日本本土最北端宗谷岬にて

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こっちの方向からきました

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丘の上にはこんなものも

しょうがないので自転車を止めてお土産屋さんへいきました。目的は本土最北端の証明書とピンズ、ステッカーなどの各種物品です。意外とピンズは1種類でステッカーもそこまで多くはなかったです。それからフラッグも買いましたね!利尻島礼文島のフラッグも買ってありましたが北海道ではこういったフラッグを自転車に取り付けて走っていこうと思います!

そして証明書に関しては一番の目的である4極踏破証明書ではありませんでした。本土4端が共同で発行しているものを集めているのでちょっと失念していました。あとでネットで4極踏破証明書の宗谷岬のものをどこで発行しているかを調べてみたらなんと稚内の街や一番近くても宗谷の街の役場でした。ここから宗谷の街まで戻るのはめんどくさいぞ!しかしこれから進む方向には発行している場所はない。バスに関しても本数がとても少なくて時間がかかってしまいます。なのでここで僕がとった手段は宗谷までヒッチハイクをするということでした!

僕は駐車場手前の信号機の前でヒッチハイクのポーズをしました。できれば行き先を書いた紙があればいいのですが準備することができません。もし、乗せてくれる人がいればその人が駐車場に入れるようにこの位置で始めましたがなかなかつかまりません。というか走り去る車は仕方ないにしても信号で止まった車の人はこちらから目を逸らすように見ようとはせず、ちょっと壁を感じましたね。駐車場のこれから出発しそうな人に話しかけるのもありだと思いますが、なぜかみんな稚内方面とは反対方向に出ていきます。

そんなで30分弱くらいしたところで通りかかった人がなんと4極踏破証明書を持っていました。この辺では貰えないはずなのにと思って話しかけてみるとなんとすぐそこの建物でも配布しているらしいです。ネットを見てもそのことは書いてありませんでしたからこれはありがたい!というか宗谷岬の近くで貰えないのならば逆におかしいですが、無事にその建物へ行って証明書をもらうことができました!これで残るは本土最東端の納沙布岬だけです。

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これで宗谷岬でやることを終えたら自転車へ戻ると、僕の自転車を見ている自転車の二人組がいて話しかけられました。ヒッチハイクしてた人!日本一周してたんですかといった感じでしたが、お誘いもあってその二人と一緒にお昼を食べることにしました。

僕は先程のセコマで買ったおにぎりです。風が強いので階段に座り、壁で風を軽減できるような位置で食べました。二人のうち一人はロシアの方で、エンジニアとして日本に来ていてその会社の知り合いということで2人で自転車で走ることにしたのだそうです。お二人の昼食は食パンにバターを塗り、サーモンを載せて食べるというものでした。ロシア流らしいです。ありがたいことに僕も1枚いただきましたが、美味しかったです!バターとサーモンが必要なので旅中には再現できないですが、旅から戻ったらアリな食べ物ですね。

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お昼を少しご馳走になって話をしていたら雨がまた降ってきました。雨宿りのためにトイレの建物へ避難し、そこからはお互いの予定もあるため解散となりました。僕は雨と風で少し寒かったのでお土産屋さんの隣で売っているすり身汁を買って食べました。温かい汁が体を温めてくれて助かりました。

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雨は建物の中から見るになかなかやみません。ある程度小雨になったところで多少濡れることは覚悟の上、出発しました。レインコートを着て238号線を猿払まで向かいますが、少し走るともう雨がやみました。なんともタイミングが悪く、これでは暑くなってしまうのでレインコートを脱ぎました。しかし風に関してはしっかりと追ってくれています。坂が想像よりも多かったのでスピードを継続して出し続けることは不可能でしたが、平地部分では30kmを超える速度で走ることができてよかったです。

そしてしばらく走り、下り坂を下って漕ぐことに集中していたら、ふと道路のある部分を示す矢印の隣に止まっている大きな鳥を発見しました。とても近づいてからの発見だったので慌ててカメラを構えて録画をしようとしましたがこれがちゃんと録画できてなくてとても残念でした。おそらくオオワシだとおもいますが、羽を大きく広げて風に当たっていたのでとても大きく見えました。北海道では多くの野生動物と出会えるだろうと思っていましたがワシも見ることができて満足です!写真だけが残念でしたが。

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ちなみに北海道で初めて鹿を見ることができました
遠くで見えづらいですが集団でたくさんいます

そんなこともあり、風のおかげで1時間ちょっとで猿払の道の駅に到着することができました。時間は16時です。一応、日暮れまでまだ時間もありますし追い風のうちに今日はさらに先へと進もうと思いながら休憩。ここからはエサヌカ線という滑走路とも言われるような何もない道を進んでいきます。

道の駅にはエサヌカ線の走行証明書が売られていたので買っておきました。それから猿払はどうやらホタテが特産の場所らしく、ホタテが売られていたのでついこの間ホタテを食べたばかりですが2枚、また買ってしまいました。今日の夕飯になります。それから道の駅では風がものすごく吹いていて外にいては寒かったのを記憶しています。

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エサヌカ線の証明書

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ホタテと一緒にオイスターナイフも買いました!

猿払の道の駅を出発したら少し進み、エサヌカ線へと入る道を進みました。天気は快晴とはいきませんが方向を考えればそれなりに綺麗な写真が撮れる感じです。車もほとんど走っておらず、夕日を横に何もない道をひたすら走って行くことができました!

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途中で雨が降ることもあって少し大変でしたがそのおかげで虹も見ることができます。エサヌカ線を半分ほど走ってくると追い風がなくなり、僕にとっては残念な出来事となりましたが写真を撮影しながら楽しく、けれども雨での疲れも溜まっていて少し辛い道のりとなりました。

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だんだん夕日が綺麗になってくる!

エサヌカ線ももう終わりに近づいてきた頃、左手の遠くの方に動く白い2つの点を発見しました。いったい何かと思いますが肉眼では全くわかりません。相当早くて2匹で戯れるような動きをしていたので動物、鹿にしては色が白いし何かと言った感じですが、近づいて、そこからカメラでズームして(といっても僕のレンズではほとんどズームできませんが)、そこからさらに撮った写真をズームしてみるとその正体は犬であることがわかりました。ちょっと驚きですがおそらくアイヌ犬でしょう。犬って自然の中だとあんなに楽しそうに走り回るんですね!僕が写真を撮った場所からはもう近づけず、犬もこちらを見て固まっていたのでこれ以上の写真は撮れませんでしたが、これはレアなんじゃないかな。

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見えますか?白い2匹の犬がこちらを見ています

そして日が落ちてどんどん暗くなってきたところでエサヌカ線を抜け、浜頓別の街へ出ることができました。この時点でお腹が空きすぎて駄菓子屋まるちゃんのお菓子を食べながら進んでいましたが、街へ着いたら真っ先にセイコーマートへ向かい、カツ丼を食べて復活しました。それから浜頓別の道の駅へ行き、時間が間に合ったのでスタンプを押したりしてから今日の宿になるクッチャロ湖畔キャンプ場の受付を行っているはまとんべつ温泉ウイングへ行きました。

こちらでキャンプ場の利用申し込みを行い、ついでに戻ってくるのも面倒でしたから一緒に温泉も入っていきました。クッチャロ湖にかなり近い位置にある温泉ですが、そこからは意外と高さがあって戻ってくるのは少しだけ面倒ですから。

温泉も入ってさっぱりしたところでキャンプ場へ行きテントを設営。それから夕飯の食材を買いに今度は別のセイコーマートへ行きました。悩んだ結果、今日の夕飯はうどんです。麺に加え濃縮のつゆも買い、これで今後そうめんをやるときにもつゆに困らないですね!

買い出しを済ませたらキャンプ場へ戻り水道にてホタテを捌いてうどんも作ります。そして夕食を食べて今日は終了となりました。雨でかなり大変な日でしたがエサヌカ線がひどい天気というわけではなくて助かりましたね!明日以降のオホーツクではコロナの影響でキャンプ場の多くが閉鎖しておりどうなるかわかりませんし、どこまで走れるかも明日の調子によります。できれば紋別までいきたいところですが距離が120kmほどはあり、追い風もなくなってしまったのでそれは大変かもしれませんが明日はその場その場で考えて進んでいくことになりそうです。

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今日の夕飯!
揚げが安かったのですがとっても量が多いです

今日のまとめ

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走行距離    4:25.02
走行時間    99.10km

食費    2790円
雑貨    2508円
ピンズなど 1565円
入湯代    550円
宿泊費    400円

計     7813円