多忙大学生が自転車で行く日本一周

課題に追われる大学生が日本一周の出来事を記す備忘録的なブログです

107日目 霧雨に凍えながら帯広へ向かう 釧路→帯広

<2021年9月11日>

こんにちは、今日は釧路から帯広まで走っていきます。距離が120kmほどあり少し長めですが頑張っていきます。海沿いや川沿いを走るので高低差はあまり無いと思うのでそこは安心していけます。ただ、道沿いに観光できそうなスポットは調べても出てこなかったので、道の駅に寄って行くくらいで今日も走り続けるような日になりそうです。まあ、根室までかなり観光してきましたからそこまでの遅れを取り戻すような意味でも走る日が続いていいでしょう。

起床は9時ごろでちょっと遅めです。考えてみれば空調が効くような部屋で寝たのは相当久しぶりでしたね。朝食は昨日の夕飯の余りで、冷蔵庫に入れてあったものを食べました。じゅんさんはもう出発していたので会えませんでしたが、とりとりさんとは最後に会って挨拶ができました。お互いですが、ここから先も頑張っていってください!僕は出発したのはゲストハウスのチェックアウト時間の10時になりました。

外の天気はあまり良く無いです。雨が降っているわけではありませんが雲が空一面に広がっています。釧路からはずっと38号線を走って帯広まで行けます。まずは次の道の駅しらぬか恋問を目指して走り始めると、霧のような雨が出てきて体が少し濡れたりし、少し寒いかもなと思いました。

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帯広でこんな階段に遭遇
自転車の足場が狭くてとても大変でした

1時間ほどで17kmを走り問題なく道の駅へ到着。道が見通しが良くて広めなので、車はそれなりの速度で追い越していきますがあまり危険さも感じなかったです。道の駅ではトイレなどを済ませて売店を見たあとは寒かったので屋内のベンチで少し休憩してから出発しました。ちなみに、ここまでいろいろな場所で売られていたシソの焼酎の鍛高譚はこの道の駅のある白糠で作られているみたいで、たくさん売られていました。

30分の休憩をしたら再び38号線を走っていきます。時間も12時ごろになって、次のコンビニあたりで昼食を考えながら走っていると右手に建物が見えました。38番という文字が大きくて目にとまったこのお店は38番ラーメンです。ちょうど坂をのぼって少し疲れていたところにこの温かそうなごはんとあれば寄っていくしか無いと思い、昼食はここに決定しました。

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駐車場に入っていくところ

ほとんど飲食店のない国道沿いだからかお客さんが意外といて、大きなトラックもとまっていました。看板などはなかったので車で走っていると見過ごしてしまいそうなお店なので、ここにきている人はよく38号線を利用するような人なのでしょうか。確か、僕はすんなりと入れましたがそのうち満席になり、ラーメンを待っている間に入口が開いて寒い風が入ってきた記憶があります。

注文したのは正油餃子ラーメンです。餃子が入っているラーメンなんて珍しいなと思っていたところですが、待っている間に他のお客さんの注文を聞いてびっくりです。味噌かつラーメンという、餃子ラーメンよりももっとすごい料理名が飛び出してきたからです。それも結構な人がかつラーメンを注文していて、これは少し失敗したかなと思いました。僕は注文する時にメニューから見落としていたので、今度また来た時には味噌かつラーメンを注文しましょう。

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お客さんも多かったのでしばらく待って運ばれてきました。寒く少し凍えた体には温かいラーメンがとてもおいしかったです。ラーメンに入っている餃子もタネが多く入っていてよかったと思います。

昼食を食べて出発してからはまた外の寒さで少し気分が落ち込んでしまいました。残りまだ80kmくらいは距離があるのでもしかしたら浦幌のあたりで泊まるかもしれないと考えるくらいです。気分が落ち込んだのには他にも原因があって、なんだか自転車の調子が最近悪いのもあります。自転車を漕ぎ出してもなんか空回ってしまって、力をこめて走るとエネルギーが十分に伝わらなくなってしまったからです。

そんな気分の時にセイコーマート音別へ到着したので昼食から早いですがすこし休憩。脳にエネルギーが欲しいかな~と思ってカフェオレを買って休んでいるとなんだか少し気分も回復してきました。こういう時にどうするのがいいかは分かりませんが、今回はうまくいったみたいです。

音別より後は38号線が海沿いを離れていったん山に入り、十勝川へ抜けて川沿いを帯広までのぼっていきます。坂は今日初めてでしたがなんとか上ることができ、コンビニ休憩前の気力じゃなかなか厳しかったと思いますからやっぱり休憩しといてよかったですね。一番上のトンネル前のちょっとスペースのある部分で再び休憩しましたが、これはトンネルが少し危ないかなと思ったのと濡れてしまった服を着替えるためでもありました。

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写真を撮るために自転車を移動させました。
休憩はもっと手前の安全な場所でしています

トンネル内はでこぼこのある点線が引いてあり、一見歩行者や自転車の安全を意識されているものかと思いきや、実際に走ってみると僕の場合はサイドバッグが壁に当たってしまうせいで一番寄せた状態でも線の上のでこぼこ部分を走ることになってしまい、結局それも危ないので線よりも車道側を走ることになってしまったり。

トンネルを抜けて下っていくと浦幌の街で、道の駅うらほろへ寄っていきました。売店とちょっとしたフードが買えるくらいの大きさの道の駅でしたが、ここで僕が買ったのはソフトクリームでした。寒いとも言っていたくらいなのにソフトクリームはどうかとも思いますが、着替えて多少マシになったのと道の駅スタンプラリーの本にクーポンがあり、なんと270円で買えてしまうのでこれは!と思いました。

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クーポンを使って作ってもらったソフトクリームを見てまた驚きます。かなり大きいです!これまで北海道でソフトクリームの値段といえば350円~が普通だったので200円台はとても安いですし、それでこの量ならコスパがとても良いと思います。味もちゃんと濃厚で美味しいですし、コーンの中にもしっかりと入っていてお得感あふれるソフトクリームでした。

道の駅にて浦幌のキャンプ場も一応調べてみましたが、少し微妙な位置にありました。これであれば後は川沿いのほぼ平坦な道を行くだけですし帯広まで走ることを決意。風も追い風方向ですから、ラストスパートで頑張るつもりでいきます!

道の駅を出発して15km、十勝川沿いの部分まで出てきたあたりで少しだけコンビニで休憩をしました。ここで16時45分くらいです。残り30kmを1時間で20kmペースで走れば日が暮れた頃に帯広に到着できるでしょう。道は予想通り平らで路側帯も広め、あたりの条件は今まで辛かった分の反動かかなりよかったと思います。

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しかし一つだけ問題が。それは先ほど言ったチェーンがから回る問題です。川沿いを走り始めてからさらに悪くなったように思います。漕ぎ始めはもちろん、普通に漕いでいる時にもから回るようになってしまってガリガリ言いながら走る時間もありました。これはもう相当ガタが来ているのかなと考えながら、明日以降の予定を決定します。帯広では二泊をして、間の1日で自転車屋さんに行って様子を見てもらうことにします。まあ、これくらい走ればチェーンも伸びてきてしまうのは当然ですし、ここから夏休み中の目標の仙台まで行くのであればちょうど良い時期だと思います。というわけで明日は休憩日のつもりで残りを走っていきました。

日が暮れたころに帯広の郊外へ到着。建物の明かりでだんだんと道も明るくなり、車道の車も増えてきました。信号待ちでは車の一番後ろにつき、出発時に空回りしないように加速度をすごく落としていますが、実際に発進時に車と比較するとどれだけゆっくり慎重に走り始めているかがよく分かります。つまり今までと比較してこんなにも出発に慎重にならなねばいけなくなり、車との距離が自分のストレスを表すように感じました。

そして今日の宿泊予定地のライーダーハウス”ヤドカリの家”へ到着しました。最初はどこがヤドカリの家なのかよく分かりませんでしたが無事にチェックイン?することができました。予約はしていなく、無理ならばネットカフェへ行こうと思っていたところでしたがよかったです。本来なら事前に連絡を入れるのが一番なんですけどね。今日は帯広まで来れるかも不安でしたし。

というわけで荷物を多少下ろしたら夕飯と洗濯のために帯広の市街地へ向かいます。まず行ったのはコインランドリーで、今まで溜まった洗濯物を一気に洗ってしまいます。今日、トンネル前で着替えをしましたが、一度濡れてしまってからなぜそこまで着替えを渋っていたかというともう着られる服がほぼなかったのが原因ですね。北太平洋シーサイドラインを走った時に服がびしょ濡れになってしまいましたから、それと一緒にしまってある着用済みの服をもう一度着るわけにもいきませんから。

なのでコインランドリーでは自分が今着ている服以外全てを一気に洗濯しました。これでまた濡れていない上着を着たりすることができます!それで洗濯時間をただ待つのは無駄ですから、その時間に夕食を食べに行くことにしました。

帯広はご当地グルメとして豚丼が有名です。調べると豚丼のお店がたくさん出てきますが、時間がもう19時なのでいけそうな店は限られてしまいました。そんな中でコインランドリーから近く、この時間でも営業している帯広はげ天本店へいきました。

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お店は少しお高めそうな和食屋さんです。天の文字がつくように天ぷらがメインのお店だと分かります。もちろん豚丼も単品でありますが、ここは豚丼と天ぷらのセットを注文しましょう!オーダーして待っている間、カウンターの前で料理を一部見ることができますが、店員さんが僕が旅をしていることを知ってご飯の大盛り分をサービスしてくれました!嬉しいです!

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そして料理が運ばれてきます。豚丼は肉がたくさんあってとても美味しそうです。食べてみると甘いタレに黒胡椒が効いていていいです!天ぷらもやはり美味しいです。中がふわっとしていますしキノコや野菜がおいしかったです。

夕飯を食べ終えたら今度はお風呂に入りにいきます。洗濯は終わっているでしょうが乾燥させに戻るのも少し面倒ですし、10分程度の乾燥時間であればランドリーで待つことにします。今回選んだ銭湯はアサヒ湯という場所です。理由は単純に近かったからですが、入ってみるとなかなか良い温泉で、浴室に入ると温泉の硫黄っぽい香りがします。お湯は茶色で入っていると泡のつく炭酸泉でした。今日の冷えた体も温めることができてよかったです。

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その後はコインランドリーへ戻って洗濯物を乾燥し、乾燥機で温まった上着を羽織ってコンビニへ寄り、ヤドカリの家へと戻りました。明日はヤドカリの家の人に教えてもらった自転車屋さんに行って駆動系を見てもらい、それから帯広から近い道の駅へ行けたら行ってみたり他の豚丼屋さんへ行ってみたいですね!ヤドカリの家は仕切られた畳のスペースで寝ますから、マットをしいて寝袋に入って就寝しました。

今日のまとめ

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走行距離    123.99km
走行時間    5:58.45

食費    4023円
宿泊費    800円
ピンズ    200円
洗濯代    800円

計     5823円