多忙大学生が自転車で行く日本一周

課題に追われる大学生が日本一周の出来事を記す備忘録的なブログです

53日目 サイクリストの聖地を十分すぎるほどに堪能! 見近島(しまなみ海道)→今治

こんにちは、さて今日はサイクリストの聖地であるしまなみ海道を本格的に走っていきます。しまなみ海道は日本一周に出発する前から行こうと考えていた場所の一つでもあり、ガチのサイクリストでないにしろ自転車が好きな自分にとっては憧れの場所でした。今日はそんな場所を走れるということでなかなかに楽しみな気分です。松山などの情報をくださった佐川さんもしまなみ海道は走ったことがないらしく、レポートをお願いされているのでしっかり書いていこうと思います!

まず起床は7時半ごろ。しっかり眠れて体は万全です。まずはテントから出た景色を楽しみにしつつ外へ出ました。が、まあ期待しすぎていたせいかそこまでは心を打たれる景色ではありませんでした。昨日の夜には対岸にテントらしき明かりが見えていましたが、やっぱりそこはキャンプ場で、普通に肉眼で見えるくらいのところに車が停まっていた点が感動を薄れさせてしまったのかもしれませんね。あとはこのキャンプ場は方角的に夕日の方が綺麗なんじゃないでしょうか。しかし海に近く、島々のうちの一つでキャンプをしているという感じはすごく感じれてよかったです。

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そして朝起きたらまずは昨日に使った食器を洗いました。見近島キャンプ場は炊事場もあって、こういうこともできるのが嬉しいですね(まあ、キャンプ場と名がついてればあるとは思いますが)。今日は自転車での走行距離が長くなる関係でゆっくりはせずに、洗い物の後は片付け、積載をしていきます。たま子さんももう起きているので、撤収が完了し次第、出発します。しかし片付けの途中、少し困ったことがありました。昨日に夕飯ででたときのゴミが見当たりません。どうやら風で飛ばされちゃったみたいです。同じくそのままで置いてあった自転車のカバーはそのままあったので、風向きが良くなかったみたいです。今後はちゃんとゴミで重量があれど、しっかり飛んで行かないように対策をすることにします。結局、ゴミの入った袋はキャンプ場で見つけることができませんでしたが、空のビニル袋は出発側に発見できたので回収しておきました。

キャンプ場を出発したのは8時半前でした。昨日の深夜に来た原付3人組はもういなくなっていました。少し急な坂を上り、伯方・大島大橋へ戻ります。ここからとりあえずまずは尾道を目指して二人で走っていきます。

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出発前に写真!

やっぱり明るい時間のしまなみ海道は違って、瀬戸内の穏やかな雰囲気の海と、島を走っている感覚が満喫できます。今日の風の予報は南西の風で、尾道までは基本的に追い風で快調に飛ばしていくことができました。まず今日に最初に走った伯方島は5km程度しかありません。島の端っこをチョイッと走るだけなので短いわけで、外周ルートの方はそれなりの距離になると思います。その短い道沿いには道の駅やコンビニが数軒あって、これから先もこんな感じで休憩スポットが多いのかなと思いましたが、実際は伯方島にコンビニがあっただけかな。

次の島は大三島です。大三島橋を渡って島へ入ると、最初は車が通りそうもない道で、しまなみ全体を通しても少し異色な道だったかな。まあ、そんな区間はすぐに終了しましたが、大三島橋へのアプローチ線は他と少し違うんですね。大三島も横断する感じではなく、チョイッと走るので外周ルートと通常ルートの差が大きい島だと思います。そして風のある日にしまなみを走っているからだと思いますが、島の山の影になっている部分と逆とでは風の吹き方が全然違うと思いました。大三島は島の東側のみを走るので結構風はなかったと思います。

そして大三島の次の島、生口島へと渡る橋は多々羅大橋です。この橋が愛媛県広島県の県境になっています。キャンプ場を出発した時からまずはここを目標にしていました。なぜならたま子さんはここで四国とはお別れになるからですね。多々羅しまなみ公園というところのアプローチ線を上っていると、前にサイクリングを楽しんでいるグループがふと現れました。これまでサイクリストとはすれ違うことはあっても追い越したり、追い抜かれたりすることはなかったので、やっとか?とか思っていたらここでたま子さんからストップが。何かと思ったらどうやらスマホを落としたみたいです。

スマホを落としたなんてとんでもない!どこで落としたのか探すのが大変だなと最初は思いましたが、たま子さんは心当たりがあるそうでした。それはどこかのアプローチ線を下りている時、おそらく伯方島に入った時にたま子さんの服に虫が入ったらしく、そこで一度止まったことがありました。その時に服を脱いで確認をしたりしていたんですが、その時に確かにスマホを地面に置いていましたね。僕も注意できれば良かったですが、当時の出発したときには忘れてしまっていました。

たま子さんは取りに戻るとして、ここからスマホを置いてきた場所までは少なくとも10kmはあります。往復であれば倍です。さすがに僕は今日に元々130kmオーバーを走る予定でしたから、ここで一旦別れることとなりました。僕はそのまましまなみ海道を走り、たま子さんは取りに戻ったら同じようにしまなみを走ることに。幸にしまなみ海道は案内が親切すぎるほどなので迷子になることはないでしょう。たま子さんとはまた尾道で会うことにし、僕は先に到着してから休憩することになりました。

四国と本州の境を目の前にしてなにやってんだっていう感じでしたが、先にいたサイクリストを追い越しつつ、僕はお先に広島県へ入りました。よく考えれば一緒に走るのはこれで終わりということになりましたね。まあ、僕がずっと前だったので風除け的な体力面の問題は変わらずといったところです。

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橋の上では県境が書かれています

そして生口島は島の北側が自転車道のルートです。一見、高速道路が南側を走っていたり、北側は周り道にも見えますが、とりあえずは案内通りに走ります。ダメそうなら帰りでルートを変えればいいわけですからね。

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これは生口島から多々羅大橋を撮った写真

生口島での走行は、島の西、北側の海岸沿いを走るために南西風の影響を大きく受けることができました。もう、漕ぐことに集中してひたすらに高速で走るのが楽しかったです。生口島の走行距離は長いですが、それなりに時間が早く感じました。

それで、次の島は因島です。生口橋を渡り、因島は海沿いを北回りに走っていくのかと思いきや途中から島の中の方を走っていきます。そのため、海岸沿いの分岐点からは長い坂が続き、案内表示の坂の距離をみてもかなり長いなと感じました。高速の高架をくぐったら一旦は下りになり、ローソンのある交差点で左折。こんな島の中心部にコンビニがあるのは近くにインターがあるからでしょう。その後も島の中を走っていきます。途中から細い道に入っていき、ここも坂がありますね。道沿には因島フラワーセンターなるものがあり、これはどこかの観光案内所で見覚えがあります。結構人が来ているようでした。最後の坂を越えて下ったら海岸まで出ます。これで因島も終わりかと思いきや、次の島への因島大橋の手前に坂が待ち受けていて、ここも大変でした。流石に疲れが見えてきたのでS字に走って、橋のアプローチ線までたどり着きます。

因島大橋を渡ると、しまなみ海道最後の島である向島です。向島のアプローチ線は出口が少し東側にあり、向島は西、北回りに走るため、最初の少しの区間は南西に向かって走ります。そのため風が思いっきり向かい風でした。大変だなと思ってすこし立ち止まると、たま子さんから連絡があります。どうやらスマホは無事に見つかって、今は因島に入ったところらしいです。因島は道のりが長めの島ではありますが、僕と島一つ分の差しかないと考えると結構速いなと感じました。だからといって待つことはありませんでしたが。

向島の海岸沿いの道は少し細い部分があり、上り坂、カーブ、中央のバーで車が追い越しができないようなちょっと危険かなと思う部分がありました。そこ以外はやっぱり景色のいい道です。方向的には追い風を受けてもいいですが、生口島ほどは速度は出ませんでした。あとは、向島尾道からもっとも近い島であるからか、砂浜で遊ぶ人や釣りをする人がとても多かったです。すれ違う自転車乗りの人も、時間帯がそうだからか多かったように思います。そこまで長距離を走らない人たちは向島を一周するだけみたいな走り方をするのかもしれませんね。

ある程度走ると市街地のような雰囲気になってきます。路面案内では尾道までの距離がどんどん近づいてきますが、明らかに尾道駅の方まではもっとあります。どうやらこの向島の市街地あたりがゴールになっているようです。尾道って今まで本州側しか指さないと思っていましたが、海を挟んで向島の方まで尾道なんですかね。市街地に入るとより一層自転車に乗った人が多く見られました。途中には尾道へ向かうフェリーの案内もあります。しかし僕はしまなみ海道を完走したい、橋を全て渡りたいという思いがあったのでスルー。そのまま道をまっすぐ進み尾道大橋を渡ります。

尾道大橋へは自転車はこちらという案内がありましたが、上り坂の時点で歩道がなくなっていました。橋に関しても自転車が走れるような歩道の幅はありません。どうやらさっきのフェリーが自転車道正規ルートのようですね。橋を渡り切って本州側へ入ってもその考えは強まり、尾道大橋から国道2号線へ合流するまでの道はまるで自動車専用道のインターチェンジのようでした。まあ、ここは自動車専用道ではないので自転車が走っても問題ないとは思いますが。

そして2号線へ合流。見覚えがある道です。ここまでくると尾道まで到着したんだなという思いが強まりました。日本一周で以前に通ったのはどれくらい前でしょう。1ヶ月半くらい前かな。あの時は少し曇り気味でしたが、今日はしっかりと晴天です。前は飛ばしましたが、尾道観光するなら今日で正解でしたね。一応、尾道かみちゅというアニメの聖地でもあるので、時間はありませんが1箇所だけ見にいきたいと思います。

2号線を走ってすぐ、尾道駅の方まで到着です。途中の林芙美子像は前回はマスクを付けていましたが、今は付けていませんでした。とりあえずレンタサイクルターミナルの方を走りつつ、近くローソンで休憩をしました。お腹が空いていたのでパスタとアイスを食べます。コンビニの中にいる時、僕の自転車が風で倒れちゃったみたいで近くにいた人にお手数をかけしてしまったりっていうこともありました。

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尾道駅にて写真

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これはコンビニでアイスを食べた時!


たま子さんを待ちつつ、これからどうしようかと考えています。ちょうど洗濯物が溜まってきたので、濡れたものを乾かすのも兼ねてコインランドリーへ行こうと思いましたが、どうやら本州側にはコインランドリーはありません。向島にはいくつかあるのに。なので結局はレンタサイクルターミナルのベンチでブログを書いたり寝たりしながら待ちました。この間に福本渡船の船着場にも行きました。ここがかみちゅの聖地ですね。帰りはこの船で向島まで渡ろうと考えていたのですが、残念ながら今日は日曜日で運休日でしたので写真だけ撮って帰りました。あとは尾道駅の方まで行ってピンバッジを買いました。ラ・マル・ド・ボァという電車のピンバッジですが、一見旅とは関係ないように思えますがこの電車を尾道駅に入った時に一瞬見ることができたので記念に購入です。すぐに出発して行って写真は撮ることができませんでしたが、レアな電車が見れて良かったです。

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かみちゅの福本渡船。まんまですね

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この写真が撮れるベンチにて休憩中...

しばらくベンチで待っているとたま子さんが到着。たま子さんも疲れがあるようでベンチに横たわっていました。ちょっと休憩したらお昼ご飯を食べに行きます。やっぱり尾道に来たからには尾道ラーメン。今回はちゃんとお店を調べて、地元の方に人気の尾道ラーメン・味麺さんに決定。注文したのはトッピングとかもないラーメンでしたが、なかなかおいしかったです。特別な味わいがあるとかではないですが、美味しい醤油ラーメンっていう感じです。元々、尾道ラーメンは背脂が多分一番の特徴で、普通のラーメンと大きな違いが出にくいのかもしれませんね。頻繁に食べるという面ではくどさとかが少ないので良いかもしれません。僕は最近、ラーメンに酢を入れるのが好きなので、餃子のタレを少し入れて食べたりしていました。

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さて、お昼を食べたらいよいよたま子さんとお別れですね。僕がのる向島行きのフェリー乗り場までたま子さんが見送りに来てくれました。ピストン運行されている船は数分待つだけでやってきたので、別れの挨拶もほどほどに船に乗り込みます。考えてみると本当に長い間一緒に走りましたね。たま子さんがいたからこそ頑張れた部分もあって、楽しかったです!また日本一周中や、千葉で会えるといいですね!

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最後にたま子さんを撮った写真。このあと見送りのところとかは動画で撮っていました

こちらの渡船は運賃100円と自転車が10円でした。自転車運賃を忘れていたので、残りの10円を出すのがめんどくさい。料金は船が出てから係員の人に渡します。で、先ほどの福本渡船が地元の人が使うのに対し、こちらの渡船はサイクリスト向けですかね。レンタサイクルターミナルから向島の入江まで入っていき、そこからしまなみの自転車レーンが始まりました。やっぱりしまなみの自転車ルートはこの渡船を利用するのが正解のようですね。

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船の上から後ろや横を眺めています

向島まで渡ったらまずはコインランドリーです。体力は問題ないのですが、今後を考えて少しでも荷物を軽くするためにも服の水分を飛ばします。洗濯中はブログを書いたりしましたが、なかなか進みません。最近はなんか情報量が増えてより時間がかかるようになってきています。あと、ここのコインランドリーにはシャワーがありました。少し高めかもしれませんが、夏場はサイクリングでかいた汗を流せる場所があるということですね。

洗濯が終わって出発したのは15時ごろ。これから70kmとかを走ることを考えると少し気が重たいですね。海岸沿いの道まで出るとやっぱり向かい風が出てきました。反対車線を走るサイクリストもこの時間だとそれなりにいるかなと思いましたが、思っていたよりはいませんでした。帰り道では行きに見落としたサイクリストの聖地碑も見つつ、いろいろ観察しながら走っていきます。

とりあえず向島では向かい風が少しきついですが、因島は島の中心部を走るので風の影響はなかったです。行きでは因島はけっこう坂がつらかった印象でしたが、帰りは意外と大丈夫です。坂を上っている途中では行きにすれ違っていた一輪車の人とまたすれ違いましたが、流石にしまなみを往復したとは考えられないのでやっぱり島を1つ2つまわって帰ってくる人が多いのかもしれません。しかし一輪車とは。結構大きいタイヤでしたがなかなか大変そうですね。積載している僕がいうのも難ですが。

それで因島は峠が2つあると思っていましたが、尾道方面からは1つしか峠を感じませんでした。なので思っていたよりは体力を使わずに、次の生口島へ。生口島は行きに通ったルートだと向かい風を思いっきり受けてしまうと考えたので、今回は島の南側を通る別ルートへ。しかし南側といえど向かい風が強く、結局大変でした。速度も15kmがせいぜいで、やっぱり風の影響っていうのはとんでもないものだなと感じました。同じ風向きで道を往復したのはこれが初めてです。それで、こちら側はしまなみ海道のサイクリングルートから外れていることもあり、案内表示やブルーラインも少ないです。なんか普通の田舎な感じで、日本一周をしている時の雰囲気です。今も日本一周中ですが。もし、日本一周中の道の雰囲気を味わいたいなら生口島の南側を走るといいかもしれません。

あと、道沿いには港もありました。やっぱりこういう島々では渡船が交通手段の一つなんですね。で、次の大三島への橋のアプローチ線は北側へと伸びているので、多々羅大橋が見えてからもしばらく走り、橋を潜らなければいけません。これがメインのルートから外れた影響ですかね。向かい風なのでまだかな~と思いながら走っていますが、そんなときにいくつか見えたのが生口島名産のレモンの看板です。生口島はもう終わりでレモンを楽しむことは難しそうですが、それが多々羅大橋のアプローチ線を上っていると道沿に見える木がなんか気になります。これが実際にレモンの木でした。どうせならと立ち止まって写真を撮りました。

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よくみるとレモンがなっていたりします。今の季節にレモンってなるものなんですね。ちなみに生口島でレモン栽培が盛んなのは、国内に初めて持ち込まれたレモンが生口島で栽培されたかららしいです。それ以降、生口島は日本国内における国産レモンの一大生産地になっています。瀬戸内レモンの立役者は生口島なんですね。

そして少し走るとガチャガチャが置いてあります。行きは下り坂で気づかずにいましたが、上りでゆっくりだったから目に止まったんですね。ガチャガチャは2種類あって、上が缶バッチ、下が握ると目玉が飛び出るレモンのキーホルダーでした。まあ僕は缶バッチを回しましたが、空のカプセルを見るにキーホルダーの方も結構人気なようです。缶バッチはいくつか種類がありますが、中にはレモンが写っていないものも。どうせならレモンが写ったものがいいなと回して、なんとか当たりを引き当てることができました。

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あまりにも不自然にガチャガチャがあります。この道はしまなみのスポンサーの横断幕もあったりするのに

そしたら多々羅大橋を渡ります。多々羅大橋の上では鳴き龍というものが紹介されていましたが、これはスルー。多分、ここで聞こえる音が龍だとかそういった感じだと思います。詳細は調べていないのでわかりません。多々羅大橋を渡り終えたらすぐのところにあるサイクリストの聖地碑へ。

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サイクリストの聖地には先客がいましたが、ほぼ待つことなく写真を撮れました。天気も晴れているのできれいに撮れます。この石碑にあいている穴は覗くためのものでしょうか。まあ、デザイナー的な視点から見れば覗くこともできる、という感じですかね。多々羅大橋がバックにあっていい構図です。ここに石碑を設置した理由もわかりますね!

石碑の隣にはサイクルスタンドがありました。といっても普通のものではなくて、人の形をしており、まるで持たせているように自転車を載せることができます。どうせなので僕の自転車も載せました。荷物があって重たいですが、このサイクルスタンドは頑丈なようでそちら側は全然問題なさそうです。

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さて、そしたら今治へ向けてまた走っていきます。現在時刻はだいたい17時ごろ。今治まででもあと35kmあります。今日の寝床は今治よりもさらに先にあるキャンプ場ですから、やっぱりなかなかハードな日になりそうですね。そろそろ休憩の時間かなと思ってコンビニを探したのですが、最寄りのコンビニはちょっと後ろの方で、おそらく坂を上った上にあるみたいです。ちょっとそれはやだなと思ったので、この先で道沿いにあるコンビニにて休憩することにしたのですが、これがちょっと間違いでした。この条件に合う次のコンビニは伯方島の最後の方にあって、思っていたよりも遠かったのです。こうなった時はもういつもの手段で、無心になりつつひたすら自転車を漕ぐのみです。

そして18時前ごろに伯方島のローソンへ到着。なにげに尾道のコインランドリーから40km以上走って、はじめての軽食休憩です。爆弾おにぎりとかを買って食べつつ、地面に座って体を休めることができました。最近はローソンでは期限が近いものに半額シールとか貼るようになっていて、安くたくさん食べることができるので僕としては嬉しい限りです。20分ほど休憩したら出発。まだまだ先は長いです。

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ローソンを出たらすぐ、伯方・大島大橋です。ここが昨日寝た、見近島のある橋です。これにてとりあえず今日の分は往復したことになります。この時間になると夕日がきれいです。日の入りはおそらく19時ごろでしょうから、もしかしたらまた来島海峡大橋で夕日が見られるチャンスかもしれません。休憩もしてパワーがあるのでちょっと急いでみるとしますか。

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夕日がいい感じ。来島海峡大橋まで間に合うかな?

大島は前に走った時は真っ暗だったので、見える景色が全然違います。坂の途中にある信号機ではちょうど足をつくところにフットレストじゃないですけど、サイクリストのための足を置く場所がありました。こんなところにまで配慮されているなんてさすがですね。峠を越えて下っていると日が見えなくなっていました。やっぱり厳しいか。あたりがトワイライトになってきれいな風景の中走り、最後の来島海峡大橋に着いたときには19時を過ぎていました。あと、峠のてっぺん辺りですごい老人に出会って、個人的には少し急いでいたのですがしばらく話がありました。その人、今日に八幡浜からここまで自転車で来たらしいです。用事があって四国の方から実家へ戻っている途中らしいです。

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これは足おき。別になくても良さそうですが...

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峠を越えて下っているときにはもうこんな感じです


アプローチ線を上っているときはなんとか明るさがありましたが、橋の上ではもう真っ暗。そして向かい風もあって来島海峡大橋がものすごく長く感じます。なんかずっとゆるい上り坂の感じ。昨日通った時は初めてのしまなみのテンションだったから短く感じたかもしれませんが、実際には5kmくらいあって、そりゃあ結構渡るのに時間がかかりますよね。橋を渡り終えたのは多分19時45分ごろ。これにてしまなみ海道の往復が終わりました!

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アプローチ線からの写真。もうここを逃したら暗くなってしまいそうです

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橋はこんな感じ。スマホで撮ると簡単ですね


ここで全体的にしまなみ海道がどんな感じだったかまとめようと思います。島ごとの特徴は小出ししていきましたが、しまなみは全体を通して自転車レーンがしっかり整備されており、車道を走る車も少ないので非常に走りやすく、それでいて島々の景色が見れる、とても良いサイクリングロードでした。橋へ上るためのアプローチ線が大変という前情報でしたが、実際には島の中にある峠の方が個人的にはキツかったです。まあこれは積載をしているか否かで変わってくるでしょうね。坂の割合的にはアプローチ線が占める量の方が多いですから。

そして、しまなみ海道はネット情報によると片道の獲得標高が1000mくらいあるらしいですが、これは絶対ウソですね。仮に本当なら僕は今日2000mほどは上ったことになりますが、そんなに上って、そのうえこんなに走って(この時点で120kmくらいは走っています)今の疲労感っていうのはおかしいです。体感ではせいぜい往復で800mくらいしか上っていません。やっぱりゆるい坂で上っていたという点が疲労を軽減したんでしょうね。あとは計測方法の違いとか。google mapで調べても片道650mとかなんで、つまりはgoogle mapの獲得標高は1.5倍くらいすると正しい値になるのかな。とにかく、しまなみ海道疲労感が溜まりづらい道ということです。

しまなみ海道を走り終えたらアプローチ線の坂を下り、サンライズ糸山もスルーして今治へ向かいます。今治での目的地は今治城です。道は海岸沿いの道を選択。これもなるべくアップダウンを避けるためです。しかし街灯などは全くなく、カーブが多いためちょっと慎重にいきました。自転車についているライトはハンドルと一緒になっているため、あらかじめカーブの先を照らすことが難しいからです。路面もそれなりに荒れていたので、これまでで一番、カーブの先をヘッドライトで照らそうと頑張った区間です。

今治城までは20時過ぎに到着。海沿いの道では普通に安全運転している僕に対して危ないと奇声を発するおばあちゃんがいたり、店が閉まって暗くなったアーケードを通ったりしました。こういうのはちょっと不気味ですよね。今治城の駐車場にも小学生くらいのグループがいて、こんな時間に何してるんだっていう感じです。で、今治城天守閣前まで行きましたが、ライトアップがされていて夜でもちゃんと見ることができました。ただ、手前の藤堂高虎像に当たるライトの方が眩しくてお城よりそっちが目立ちますね。

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今治城駐車場付近から。水面に反射する灯りが綺麗!

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一眼では明るさに差がありすぎて難しいです。これはスマホ


そのあとは夕飯です。この時、松山でひろしさんに教えてもらった焼豚玉子飯は完全に忘れていました。本当に申し訳ないです。向かったお店は大阪王将。理由はリーズナブルなことと、近くにスーパー銭湯があるからです。ご飯をたべたらそちらでお風呂とブログを書いていこうと思います。

20時21分、王将に到着ました。ラストオーダーが20時30分なのでギリギリ間に合いました。天津飯のセットを注文し、食べ終える頃にはもう客は僕一人になっていました。このときあったちょっとしたことが、ラストオーダー後にもかかわらず持ち帰りの電話注文をなんとか大丈夫ですよみたいな感じで対応していたことです。臨機応変にこういうことができるお店っていいですよね!

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夕飯のあとは近くのスーパー銭湯のかみとくの湯へ。ここの営業時間はコインランドリーの時に確認済みで、24時までやっています。パソコンとかの荷物も持ち込みつつ、これで体の汗なんかを流せます。で、まずは体を洗いにいきましたが、なんとここはシャンプーなんかが置いてなかったです。スーパー銭湯なのに珍しい。そして運が悪いことに持ち歩いているトラベルセットは四万十川で風呂に入った時に忘れてきちゃって無いんですよね。まあ、どうしようもないので可能な限りシャワーで汚れを落としてお風呂に入りました。

ここの温泉は源泉掛け流しの風呂があって、そこが温度が低めになっていました。歩行浴もあってやっぱりちょっと他とは違う場所です。今回はそこまで長湯はせずにあがりました。そして休憩スペースでブログを書いたり課題をやったりします。受付の人に聞いたらコンセントも使っていいみたいなので、ありがたくモバイルバッテリーを充電させてもらいながら書いていると、眠気もあって意外と進みません。目標までは程遠くタイムアップ。24時ちょっと前に出発です。

この時間になるとさすがに少し寒めです。今日のキャンプ場の桜井海浜ふれあい広場まで数キロを走行。途中のコンビニで明日の朝食を買いつつ到着。今日はとっとと設営して寝ちゃいます。自転車のスピードメーターには今日の走行距離は145kmと出ています。いやぁ、朝時点では本当に走り切れるか不安ではありましたがなんとか走り切りましたね。多分、これまでで一番走った日だと思います。これもしまなみ海道が走りやすい道だったおかげですね。明日は四国の上の窪みを走り、父母ヶ浜まで行く予定です。父母ヶ浜はひろしさんに教えてもらった、ウユニ塩湖のような写真が撮れる場所で、なんとか日暮れまでに到着したいですね。そのためにも明日は早めに出発しましょう!

今日のまとめ

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走行距離    145.47km
走行時間    7:55.23

食費    2514円
ピンバッジ  550円
船代     110円
計     3174円