多忙大学生が自転車で行く日本一周

課題に追われる大学生が日本一周の出来事を記す備忘録的なブログです

71日目 肘折温泉と縁結びの地蔵倉 大蔵村周辺→酒田

こんにちは、今日は起床が6時で早めですが、これは今日の寄り道地の肘折温泉へ行くバスの時間があるからです。肘折温泉へバスで観光に行き、その後は最上川を下って酒田まで行くのが今日の予定になります。

起床後は荷積みをテンポ良く終わらせ、朝食を自炊したら715分に出発です。まずはバスの停まる大蔵村の村役場まで向かいます。自転車もそこに停めさせてもらうこととしましょう!公共の場ですし、大蔵村にお金を落とし、場所も取らないので文句は言われないでしょう。

村役場までは10kmくらいあります。昨日の最後みたいに大変な道じゃないかは、もう嫌だったので事前に標高マップで調べておきました。それによると問題はないということで安心して進んでいきます。そして、野営した場所を出発したときにバスの時刻表を調べたのですが、9時半のものに乗れば10時に着くのでいろいろと時間に余裕があることがわかりました。

それで大蔵村役場まであと少しのところ、もしかしたら肘折温泉川のバス停なら1本前に乗れるんじゃないかと思い、調べてみたところギリギリいけそうだったのでそちらに向かいます。バス停は普通にありました。時間の2分前です。しかし自転車を駐める場所がなかなか見当たらず、もたもたしていると道路をバスっぽいやつが通過していきました。少し残念に思いながらも村役場へ向かい、でもあれはマイクロバスじゃないよなぁ(運行表にはマイクロバスで運行していると記載)と思っていたら普通にあとからバスが来ました。その頃には自転車で走っていたので乗れませんが、なるほど、さっきの車は別の路線?だったんですね。

それで村役場に着きました。バスは1時間半おきに動いているのでしばらく待ちますが、待合所があったのでそこでブログを書いたりのんびりしていました。自転車の旅をしている以上、こうして乗り物を待つためにのんびりする時間は珍しく、これはこれでいい思い出です!

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待合所にてのんびり

さすがにクーラーなどはないので飲み物を買ったりして時間を潰し、9時に目的のバスが到着しました。乗客は僕一人だけですので、バスの運転士の方といろいろ会話をしました。まず、この肘折温泉には2つの源泉があり(正確には別の温泉の名前がついているっぽいですが近いです)、一つはバス停のある温泉街のもので、もう一つは歩いて30分くらいかかる場所にあり、炭酸泉らしいです。

バスはかなりの山道を走って行きます。調べたところによるとだいたい500mくらいのぼるみたいで、こんな場所はあまり自転車で走りたくないくらいです。しかし景色はよく、上についたら遠くの方の山についても話してくれました‼︎さらに肘折温泉は谷のような場所にあるので、一度のぼったあと何とも珍しい形の橋をおりていきますが、そこで僕が景色とかを撮っているのを見て道の途中でバスを止めてくれて(もちろん周りに車はいません)、ここからが一番綺麗に見えるんですよと窓から写真を撮らせてくれました!

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そしてバスは肘折温泉街の狭い道を走って行き、銀山温泉と比べてこちらは現代風な温泉街ですよと説明を受けながら30分で終点のバス停に到着です。運賃は300円でした。これはとても便利!バスに乗っている間や運転士の方の案内から肘折温泉での行動を決めたのですが、まず最初にバス停近くの上の湯という場所へ入りに行きます。その後、山を上って目的の地蔵倉を見に行き、そこから2つ目の源泉のカルデラ館という場所へ行きます。カルデラ館が離れているのでそこからバス停の方まで戻ってきて、時間があったらさらにもう一つの温泉に入りたいと思います。

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最初の上の湯ですが、無人で入湯券をポストに入れて入浴します。その入湯券は隣の商店にて買ってくださいと案内があったので、そちらでピンバッジと一緒に買いました。そして入浴、上の湯は今までの温泉と違ってすごく特別感がありました。その理由はお湯が緑色で、色が違う温泉はこの旅で初めてでした。シャワーもなくてこの前の関川の温泉スタイルです。そして入りましたが、特別感もあっていい湯でした。風呂には僧の像が置いてあって、書いてある説明によると、この地にある温泉を発見した老僧がこの温泉に入ったところ、折れてしまっていた肘が治ったことから肘折温泉という名前になったのだそうです。そしてその老僧が暮らしていたのがこれから行く地蔵倉らしいです。こんな由来を聞くとさらに面白く巡ることができそうです!

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あと、別の場所で飲泉できたので飲みました。熱い!

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暑いので温泉サイダーを飲む!

上の湯を出たら今度は歩いて地蔵倉まで行きます。地図を見てみるとどうやら隣にある薬師神社から地蔵倉まで歩道が伸びているみたいです。こっちの方が道のり的には近いでしょうからこちらで行きます!それでまずは薬師神社を参拝、しかしこれから先へ進む道なんてないじゃないかと思ったら、1つ目の建物の先に道が続いていました。そこから先へ進みますが、これは明らかに山道、登山でもしているような感じでした。先程の橋、希望(のぞみ)大橋と言いますが、そこでの上りを考えたら納得がいくものではあります。坂を登り終えたら今度は草がたくさん生えている道になり、それを抜けるとバスで通った舗装路まで出てくることができました。地蔵倉に行くならこっちと言われた道の方へ少し進んでいくと入り口が見えます。車が駐車場に駐まっていますから先客がいるのでしょう。

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坂の後の草の道

地蔵倉の入り口からも山道です。地蔵がぼちぼちいる道を進んでいくと先客の団体とすれ違い、意外と15分くらいで地蔵倉の場所まで到着。まずは視界が開けて崖沿いに狭い道が続いていき、その先に地蔵倉があります。険しい崖が写真映えするような場所ですが、意外と苦労はせずに行けるのでいいかもしれませんね!そして崖を進んで地蔵倉に到着したら、まず最初に建物の裏まで行って休憩をしました。流石に暑いです。昨日買ってあったパンを食べ、のんびりと崖からの綺麗な景色を眺めていました。

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休憩を終えたら写真を撮り、この崖にお金を結んでいこうと思います。地蔵倉の崖は火山活動かの影響でボコボコした表面になっています。ここの穴が繋がっている場所に紐と5円玉を結ぶことで縁結びのご利益が得られるとクチコミに書いてありました。しかし財布を覗いてみると5円玉がありません。唯一あったのは四国のご縁ガチャで入っていた記念の五円玉で、ご縁ガチャで出たのでこれも運命かもしれないと思いましたが今回は50円玉を結ぶこととしました。紐は環境に優しいようにとティッシュっぽいものをねじって作成しました。これなら少なくとも針金なんかよりはいいでしょう。休憩で座っていた場所近くでトンネル状になっている穴を探しました。ちょっと時間がかかりましたが発見し、実際に糸を通そうとしますがなかなかうまくいきません。それで近くにあった小枝で紐を何とか掻き出して無事に50円玉を結ぶことができました。

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これは僕のじゃないです。僕のは50円玉なのでもし地蔵倉に来たら探してみてね!

写真撮影も終え、今度は道を下って一番遠くにある黄金温泉カルデラ館へ向かいました。実に地蔵倉から距離が3.5kmで、バスの時間も考えると結構な時間を使ってしまうことになります。ルートはこんどは希望大橋を行きました。下りであんな急な道は歩きたくないです。希望大橋あたりまでは気分も楽で、橋上からはバスで見たように肘折温泉がじっくり見れてよかったです。問題はここからで、温泉街からそれてカルデラ館へ向かい始めると体に熱が溜まってきて、歩いても歩いてもナビの距離が縮まらないのがキツかったです。自転車ならそこまでかからない距離なのになぁとか思いながら歩きました。

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地蔵倉出口にて、トンボチャレンジ成功!

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希望大橋の一部。八の字ともループとも言えるような形です

そして到着したカルデラ館、この頃にはもう飲み物が無くなって(熱中症になるほどヤバい状況ではなかったですが)、入館したらまずはウォーターサーバーなんかないかなと探しました。すると風呂場入り口に飲泉ができるコーナーがあり、この炭酸泉が冷たいということを知ってこれを飲みました。注意として食前に1杯程度と書かれていたのでまずは1杯だけでしたが、冷たくて助かりました。味は特別な感じではなく、炭酸水と同じ感じです。炭酸の量は微炭酸くらいでした。

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そしてもちろん足りないので自販機でお茶を買い、温泉へ入浴しました。カルデラ館には露天風呂もありますが、時間で男女が分かれ、体を洗えないのでまずは内湯から入る必要があります。内湯には先程の炭酸泉と普通の温泉の湯船がありました。ここは全国でも珍しく冷たいのと温かい温泉の両方が湧き出る場所と説明されていました。温泉に浸かるのと、冷たい炭酸泉に足だけ浸かることで血行が良くなるとか。

その通りに僕もやってみましたが炭酸泉が冷たすぎて1分も入っていられませんでした。本当に足首よりも下まででしたが飲んでも冷たいと感じるので刺激が強すぎたのだと思います。しかし、その後に温泉に入ると足の部分が非常に温かくなってよかったです。

内湯をあがったら露天風呂に行きました。こちらは単純に外に風呂があるという感じで、すだれで視界が遮られているので景色がいいとかではありませんでした。外気温が心地よいというならありだと思いますが、虫も気になりますし内湯で十分だと感じました。

カルデラ館を出たら温泉街の方へ向かいます。やっぱり距離は長くて時間がかかりました。バスの時間が14時がよいと考えていたのに到着したのは13時半近く。さすがにもう一つ温泉に入るのは諦め、商店にてアイスと飲み物を買ってバス停にて待ちました。ちなみに次のバスも運転手は行きと同じ人で、出発前にクーラーでバス内を冷やしてくれました。

帰りのバスは途中から人が乗ってきて一人ではありませんでした。おばあちゃんと高校生くらいの子で、その子はバイトに行くのだと運転手の人に話していました。バイトに行くのにも山越えのバスに乗るのはなんかすごいです。肘折温泉は全体的に人の生活している感じがあって、商店とかもいくつもやっていますし小学生くらいの子どもたちが集まっていたりもしました。そんなところも肘折温泉の好きなところです!あと、バスの運転手の人が言っていた、バス停前のお店はボリュームがあっていいですよという言葉、できればもっと前に聞きたかったです。

そして大蔵村役場まで戻り、ここからは酒田へ向けて走っていきます。バスの運転手の方におすすめされた城跡は申し訳ないですがスルー、最上川沿いの47号線を下っていきます。この道は路側帯が十分とは言えませんがこれまでとは違い、平坦で比較的走りやすかったです。そしてしばらく行ったところにある白糸の滝、これはネットで調べていて観光地として出ていたのでそこのドライブインにて休憩をしました。肝心の白糸の滝は最上川の向かい側にあり、大きそうではありますが遠くから眺めるのではイマイチ迫力もありませんし、何より見えやすい展望台的なのがなかったのが大きかったです。ここは通り道だったので別に問題ないですが、おすすめされる割にはあんまりすごくはなかったです。近くまで行ければ話は別でしょうが。

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一応、一眼で軽くズームしてこれくらいしか見えません

白糸の滝からも引き続き最上川沿いを走ります。途中で47号線とは分かれ、川の堤防道路を走っていると途中でこの先工事中で通行不可の看板がありました。3kmとか手前から看板は出ていましたが、行けるギリギリのところまで行ってそこから下の農道で通行不可区間をやり過ごすことにします。しかし川沿いは本当に一部に木がありましたが、それ以外は日陰がなくて暑いです。それを農道におりるとさらにキツくなってきて、想定外に砂利道が長いし、遠回りになってまだかまだかと思いながら漕いでいました。

こういう場所はコンビニが近くに無いのも特徴で、やっと休憩できたのはもう酒田に入ったところでした。しかしコンビニ休憩の少し前、田んぼの中を通る大きめの道にて車を停めて待っててくれた方がいて、夕飯にとお小遣いをもらいました。これで今日の夕飯は少し豪華に食べたいと思います。ありがとうございました!

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コンビニ休憩中に夕食に何を食べるか調べたり、風呂に入れそうな場所を調べました。酒田は風呂問題が深刻で、宿泊する快活にはシャワーがありませんし銭湯なども無し。唯一の温泉旅館は日帰りの記載がないので微妙です。そこで目にとまったのが酒田市の健康プラザ、いわゆるジムに併設されるシャワーでした。会員登録無料、一回のジム利用が300円でシャワーも利用者は無料です。そこでこのジムに電話をしてみるとシャワーのみの利用もOKということでした。これで風呂問題は解決です。それでは夕食を食べに行くとしましょう!

夕食は平田牧場 とんやさんです。平田牧場は酒田の企業で、名前の通り牧場や外食も行っています。今では東京の空港なんかにも店があるチェーン店ですが、酒田発祥?ということでこちらのとんかつを食べようと思います。ちなみに周辺には別店舗で平田牧場のしゃぶしゃぶ屋さんなどもありました。

お店の扉の前で少しメニューを見ているともう店員さんが待っててくれました。カウンター席へ案内され色々な説明も聞きましたが、なんていうか一つ一つがしっかりしていて高級店なんだなぁという感じです。注文したのは金華豚の合い盛御前だったかな?で、平田牧場ご自慢の金華豚のロースとヒレの両方が食べられる料理です。ちなみに平田牧場さんではメニューに金華豚三元豚がありますが、金華豚は高級ブランドらしく、三元豚に関してもその名前を使ったのは平田牧場が初めてらしいです。

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味に関して、ロースはめっちゃ柔らかくてジューシー。衣もサクサクしていてめっちゃうまいです!カツが来る前にゴマを自分でするので、その香りが食欲をとてもそそるのもあります。ヒレカツは身がしっかりしている印象です。ロースト対照的で、脂って感じがほとんどありませんがパサパサというわけでもなく、とても美味しかったです。とにかく、最初の一口目のロースには感激する美味しさでした!

ちなみに味噌汁は豚汁に変更、ご飯味噌汁キャベツがおかわり自由ですが、豚汁変更の場合は2杯目から味噌汁になります。今回は確かご飯3杯かな?とか食べてお腹も膨れましたし、美味しいものを食べられて充実した夕食でした。

次は酒田の市街地の方へ行ってシャワーを浴びます。酒田市中町にぎわい健康プラザです。最初はちょっと入り口に戸惑いましたがアーケード側に入り口がありました。入ると電話をくれた方ですかと聞かれ、いろいろと初回利用時の説明を受けました。初めての利用には特別な料金がかかるわけではありませんが、決まりでこのような10分ほどの説明が必要なのだそうです。シャワーだけの利用ということもあって色々はしょりながら説明してくださいました。最後にはラミネートされた会員カードももらい、1回だけの利用なのにちょっと申し訳なかったなと思いましたが、施設の方は気にしていないらしくよかったです。

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シャワーは普通に浴び、施設の方にお礼を言って快活へと出発しました。3.2kmほどで、すぐに着きましたがそろそろ洗い物が溜まってきたのもあってコインランドリーを見ながら行きました(酒田の快活にはコインランドリーもありません)。しかし、ちょうどいい感じではないし明日に宿泊予定の快活にコインランドリーがあるのでそこでいいやということで、洗濯は見送ってそのまま快活へ行きました。

快活ではちょうど自分が到着した頃に荷物を取り出していたバイク(カブ?)の人と少し話をしました。彼は日本縦断でこれから南に向かっていくらしいです。ぼちぼち話をして快活へ入っていきましたが、それから、南に行くのであればおすすめできる場所もあるなと思い、僕の旅名刺のメモ欄にいろいろ書いて彼の荷物ネットにくっつけておきました。これが役に立つといいです!

こんなこともあり今日も終了、軽く調べ物もして寝ました。明日は秋田まで行きます。100km程度で、最近はこのくらい走ってもほとんど疲れなくなってきました。道中の観光地なども調べて明日に備えます!

今日のまとめ

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走行時間    3:48.02
走行距離    73.04km

食費    2589円
シャワー   300円
宿泊費   1848円

計     4737円