121日目 白の印象を与える恐山 むつ→八戸
<2021年9月25日>
こんにちは、今日はむつから八戸まで走っていきますが、昨日に行くことができなかった恐山もレンタカーを借りて観光しにいきたいと思います。八戸までは100kmくらいありますが道は平坦で、宿泊場所も快活を予定しているので遅くなっても大丈夫です。
起床は7時ごろ、荷物をまとめて出発の準備をします。天気は晴れていて久しぶりにきれいな青空が見れた気がします。ここからまずレンタカーを借りて恐山へいきます。むつにはガソリンスタンドでやっているレンタカーがあるので安い値段で借りることができます。それも6時間で返却できるのでいつも以上にお得な値段です。
金谷公園を8時15分に出発して5kmほど走り、ガソリンスタンドへ到着しました。飛び込みですが、もし借りれなくても近くにトヨタレンタカーがあるので多少値段は高くなりますが大丈夫です。そして車があるか聞いてみたところ大丈夫でした。諸々の手続きをして9時にガソリンスタンドを出発、恐山まで県道4号線で向かいます。
県道4号線は車で走っていてもアップダウンがすごいと感じました。借りた車がパッソだったのですが、エンジンがかなりうなりをあげていました。坂に加えてカーブが多かったですが、カーブを曲がるハンドリングはすごいしやすくて気持ちよかったです。この道を自転車で来たらどれほど大変だっただろうか。
30分程度で恐山菩提寺の駐車場へ到着です。このあたりの空気はやはり硫黄の匂いがします。駐車場の砂利の色や空の色がとても白っぽく感じました。入り口で入山料を払い、恐山菩提寺へと入っていきました。もらったパンフレットを見て分かりますが想像以上に歩いていける場所が広いようなので、歩きながら写真をとっていこうと思います。
お寺の左側に敷地が広がっていて、そちらの方に歩いていきます。最初は奥の院不動明王というところへ行ったのですがそれなりに坂の傾斜がきつい道を進んでいったところにあります。恐山巡礼・お山めぐりはこんな感じで道ではありますが舗装されていない場所をぐるっと歩いていきます。
恐山ではいたる所で硫黄ガスが吹き出している箇所があり、噴出口の周りは黄色の結晶ができています。硬貨がたくさん置かれている場所もありますが、それも黒くなってしまっています。他にも風車が刺さっていて、風も出ているのでカラカラと音を鳴らしながらぐるぐる回っています。不思議なのが回っている風車とまったく回っていない風車があることで、同じ方向を向いているように見えるのに不思議です。
湖の浜は極楽浜という名前です。風車が刺さっているのもいい感じですが、湖に近づくと水の透明さに驚きました。遠くからみると視点の角度の違いからか場所によって色が違って見えましたが、波打ち際は透き通って下の砂まで見通せます。
写真を撮りながらだったからかもしれませんが、お山めぐりに1時間くらいかかりました。急足でただ歩いて回るだけなら15分程度でできると思いますが、起伏があって景色がよく変わるので写真を撮りたいと思うような場所が多いんですよね。
菩提寺に戻ってきたら今度はお寺の敷地内にある温泉に入ります。硫黄の匂いが香るように恐山では温泉が沸いていて、お寺に入山した人は自由に利用しても大丈夫です。寺の敷地内に小屋があって、その中に男湯があります。中に入るとちょうど前の人が出ていくところで、一人で温泉を楽しめることになりました。
しかし恐山で温泉に入れるかはよく分からなかったのでタオルを持ってきていなかったのが失敗です。肩までつかると後が大変なので今回は足だけ入れました。これも他に人がいたらやりづらかったので助かりました。
中に入ると意外と深さがあってひざのあたりまでありました。お湯の表面には温泉らしく湯の花っぽいものが浮いています。脱衣所の注意事項にはこの温泉はイオウ泉なので入浴時間は3~10分までにしてくださいと書いてありました。そこに記載の通り、10分程度の足湯を楽しんだらお風呂を上がりました。
恐山菩提寺から出たらすぐ隣にある蓮華庵というところでお昼ご飯にしました。山菜蕎麦を注文して、おにぎりが確かサービスでもらえました。これは僕だからというわけではなく、多分注文した全員についているんだと思います。メニューにご飯を使うものがありましたが種類が少なく、このお店のメインは蕎麦などなのでおそらく炊いても余っちゃうんですよね。なんにせよお腹を満たす量が増えて僕は嬉しい限りです!
蓮華庵で昼食を食べたら車に乗ろうと思っていたのですが、駐車場に自転車の人がいてつい話しかけてしまいました。ここまではどんな道で来ても大変なはずなのにすごいですね!話を聞いてみても坂がずっと続いてものすごかったと言っていました。確か県道4号線を僕が車で来た反対側から来たと言っていたかな。帰りは車で通った方向へ進むので、こちらも坂が大変ですよと伝えておきました。
恐山を出発したらすぐ近くにある三途の川の太鼓橋を見にいきました。太鼓橋の隣に道路の橋がかかっていて、来る時もここを通っていたので車からはみていましたが、今度は写真も撮りたいと思います。近くに駐車スペースがあるのでそこに車をとめ、橋まで行ってみました。通行禁止になっていて太鼓橋を渡ることはできませんでしたが、そこから見える湖も面白いものでした。
この太鼓橋がかかる三途の川が、恐山の宇曽利湖から唯一流れ出ている正津川で、昨日はこの川、つまり三途の川に沿って走っていたことになります。最も、三途の川と呼ばれる部分は正津川の最上流部分のみですが、これで川の水が綺麗だったのも頷けます。
次はこの正津川をこちら側からくだって、昨日の土砂崩れの場所が反対側からどんな感じになっているかみにいきました。川沿いの道の入り口あたりに車をとめ、そこからは歩いていきます。昨日は写真を撮り損ねていたので青白い川の水を撮ってみたのですが、流れのおそい場所をこうしてみてみると白い沈殿みたいなのがありますね。温泉も白かったですし、温泉成分が川の水を白っぽくしているのでしょうね。
道を歩いて行ったのですが、こちら側は道の状態はかなり綺麗でした。ただ、途中で水溜りがあって足湯でさっぱりした後に汚れたくなかったので途中で引き返すことにしました。水溜りよりも先も見える範囲では綺麗で、本当に昨日は惜しいところまで来たんだと思います。
これで恐山でみたい場所は全て見たのでむつへ戻り、自転車で八戸まで走っていこうと思います。車の返却が終わったのは12時45分ごろで、まずは279号線を南下していきます。車通りが多めで路側帯がほぼなく、走るのが怖めでしたが25kmほどで道の駅よこはまに到着。けっこう人で賑わっていました。菜の花ソフトを食べて、ここからは下北半島を横断して陸奥湾から太平洋側へ抜けていきます。菜の花ロードから県道24号線へ、少し上り坂があってから林の中を勢いよく下っていきました。
横断後からは国道338号線です。このあたりでもう時間は15時半で、八戸まで60kmほどあるので到着は間違いなく遅くなりそうです。途中では六ヶ所村特産品販売所とファミマに寄りました。ファミリーマート六ヶ所平沼店はイートインコーナーがライダー向けの観光地案内や一言ノートがあったりと、バイク好きな人がいるのかなと思ってしまうコンビニでした。
それから走っている途中の三沢市にて、三沢航空科学館はこちらという看板が立っていてそういえば!と思いました。これまでも航空科学館みたいな場所は行っていて、三沢の航空科学館もぜひみていきたいと思っていたのを忘れていました。今から行ってもたぶん閉館時間になってしまうだろうと思って調べたら、そもそも臨時休業でやっていませんでしたね。そのまま八戸まで一気に向かっていきました。
今日は割と調子良く自転車を漕いで走っていましたが、八戸に到着したのはまさかの18時半でした。最後の方は40kmを2時間切るペースで走っており、自分でもびっくりです。八戸到着後はコンビニかどこかで夕飯を買い、快活へそのまま向かうつもりでしたがこの時間であれば夕食を食べられそうです。調べてみると八食センターという場所で八戸の郷土料理が食べられるということで向かいました。
八食センターへは19時に到着、飲食店がいくつか入った市場になっています。まだやっていたいちば亭というお店へ入り、贅沢に郷土料理のせんべい汁の定食といちご煮を注文しました。
せんべい汁は鍋料理で、醤油ベースの鍋に煎餅を入れて食べます。煎餅がそのままだとかたいので、鍋に入れていい感じになります。いちご煮はウニとアワビを使ったお吸い物になります。なのでいちご煮の方がせんべい汁鍋定食の2倍の値段となっています。お吸い物の中のウニをご飯に乗せて食べたりして美味しかったです。ここ最近は海鮮系を食べるのに数千円を払ってばかりですのでこれを最後にある程度はセーブしていきたいと思います。
夕飯を食べたら快活へ向かい、中へ入りました。今日はこれで終わりですが、ブースの中で上着を脱いでポケットの中身を出した時に、いつもであればあるはずの名刺入れ代わりのパスケースがなくなっていることに気づきました。あのパスケースの中には自分の旅名刺以外にも人からもらった名刺がたくさん入っています。いくら探しても見当たらず、結局、完全になくしてしまいました。ちょっと前に壊してしまったスマホはブログを書く今ではそこまでですが、このパスケースは今でも本当に残念に思っています。人からもらったものなのでもう一度というわけにはいきませんから。
恐山で会った自転車の人に名刺を渡したのでそれ以降でなくしたのは確かです。上着のポケットに入れていたと思うのでそこから落ちたのでしょう。自転車で走っていてもポケットあたりにものが入っている感触をずっと感じていたので確認していなかったのがいけませんね。落ちることはないだろうという思い込みがこういう出来事を起こしますので、今度からはチャックのついていない上着のポケットに物を入れるのはよして、ハンドルバーバッグなどに貴重品はちゃんと入れるようにします!
ということが最後にあり、今日もおしまいです。明日以降は本州最東端の魹ヶ崎(とどがさき)を目指して三陸海岸を走っていきます。三陸海岸は高低差が激しいと聞いており、これまでのリアス式海岸の経験からも大変なことは予想がついています。けれども目標のためにもがんばって走っていこうと思います!
今日のまとめ
走行距離 111.87km
走行時間 5:12.56
食費 3212円
観光費 500円
レンタカー 3470円
ガソリン 428円
宿泊費 2688円
計 10298円