多忙大学生が自転車で行く日本一周

課題に追われる大学生が日本一周の出来事を記す備忘録的なブログです

61日目 ブログ消化と金沢観光 金沢→金沢

こんにちは、今日は金沢で連泊ということで、溜まりに溜まったブログを消化し、金沢観光をしていこうと思います。台風に関してはかなり東北の方へ逸れていったので、走れなくもない天気となりましたが、ここでリセットして明日からに臨みたいものです。

起床は7時ごろ。まずは朝食を食べにいきました。泊まっているホテルには朝食が付いていて、しかもなんとチャンピオンカレーとコラボしてカレーを出しているのだそうです。日本一周中は朝からバリバリ食べれるので嬉しい限りです。あと、飲み物で牛乳とかオレンジジュースも嬉しい!量を食べるとなると選択肢が狭まりますが、カレーを2杯食べました。味はクセがなく美味しいです。たくさん食べれちゃう感じで、明日はいっぱい食べようと思います。

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部屋へ戻り、少し休憩をしていたら寝ちゃいました。疲れは溜まっているようで、10時ごろまで結局行動ができませんでした。再び起きたら流石に作業を始めます。とりあえずはお腹が空くまでブログを書いて、シャワーも浴びます。

大体13時ぐらいになるとお腹が空いてきて、ブログの進捗はそこまでではないですが観光に行こうと思います。軽く支度をして、まずは金沢駅にある観光案内所へ向かいました。鼓門も時間が違うのでもう一度撮りましたが、昼は映えないけれども人が少なくて撮りやすかったです。

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観光案内所ではパンフレットを漁って、観光の相談をしました。金沢市内の話題にはあまりならなかったですが、これから富山に向かうことを話したので高岡や氷見に行くといいよと教えてくださいました。金沢の観光案内所でも富山の案内を受けられるんですね!

それで結局、金沢観光は兼六園と21世紀美術館がメインになりそうです。まずは兼六園へ向かい、結構急な坂を上って、ただし荷物がないのでその分楽でしたが、桜ヶ岡口というところから入場しました。そして、来る途中に気が付きましたが金沢城公園は単なる城跡ではなく、一部が残っているというので近いですし見てみることにしました。

ハンディファンを回しながら兼六園へ入ると、すぐに良い感じの池が見えます。これが霞ヶ池といい、兼六園の顔的なスポットでした。灯籠があって、木々や建物がバランスよく視界に収まります。船に乗って作業をしている人もいました。池を回って見ると鳥が棒の上にいるのにも気が付きました。

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そして、一つ思ったのが兼六園の中は外とは隔たれた空間だなということです。面積が広くて園内の視界の割合が多くなるのもありますが、金沢城が隣にあったくらいの高台にあるため、下の現代的な街並みは見えず、園内と奥の山の景色が見えるのです。

いままででまともに見た庭園は岡山後楽園だけなのでそれとの比較になりますが、岡山後楽園は人間の視線を考えて、歩くとみるみる景色が変わり、しかし木などで視界を遮るといったことをあまりしないのが印象的でした。対して兼六園鉄道模型のようなジオラマ感がありました。場所ごとに何を見せたくて、そのために木などをこう配置しようといった思いが感じられます。滝や噴水であれば、それを強調させるために空間を囲い、それらが一番目立つような場所に配置されています。僕なりのまとめかたで言えば、岡山後楽園は日本の国・風景をうまいこと庭園内にまとめた感じで、兼六園は観光名所的なものを詰め込んだようなイメージでした。

そして兼六園には最初の霞ヶ池以外にもいろいろ見所はあって、少し出てきた噴水は霞ヶ池を水源にして自噴するようになっています。大きな銅像や梅林があったり、園内に茶屋があって、そちらでお茶を飲むこともできます。なかなかに広くて、全てを回り切ることはできませんでした。

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結界石もありました

そして、兼六園を出たら隣の金沢城公園へ行きました。ちなみに兼六園は再入場できます。大きな橋を渡り、この橋の下を通る道路はもともとは堀だったのだそうです。門を潜って進むと壁がドーンとあって最初は圧巻です。今までは城といえば天守閣のような建物しか見てきませんでしたが、本来であればこういう壁で入り組んだ、複雑な構造になっているんですよね。

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金沢城公園は空襲だったかで城が壊れた時、必要なものだけを残して市民の生活の場として整備されたのだそうです。さっきの堀の道路もその一環だと思いますが、土地を現代に有効活用するような本来あるべき姿なのかなと感じました。もちろん入場は無料で、散歩や遊ぶこともできそうです。

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展望できるところから撮った写真

金沢城公園を見終えたら時間はもう16時過ぎです。流石に出発が遅過ぎたと思います。軽く(自分の)お土産を探したら次は21世紀美術館へ行きました。駐輪場らしきものが見当たらなかったので、自転車は隣の金沢市役所の駐輪場に置かせてもらいました。

21世紀美術館は大学生は入場800円でしたが、金沢の観光パンフレットを持っていると割引になり、600円になります。観光案内所でそのパンフレットは配布されていましたが、行く場所も決まっているし割引も飲食店とかばかりだろうと思っていたので誤算です。もらっておけばよかった。

そして入館、美術館全体の建物は円形をしていて、展示室が部屋みたいにあります。初見では全く順路が分かりませんでしたし、今でもどう回れば良いのか説明できません。そんな複雑な展示室は大きく2つに分けられ、常設展示と期間限定の特別展示があります。展示室の順番からして僕は常設展示から回りましたが、後になってこれを少し後悔しました。

展示されているものはさまざまな形態があり、近代美術ですから絵やモノ以外にも映像や行動が評価されているものがありました。単純にこの絵のこの部分の色使いがいいとかではなく、どのようにしてこの絵になったのか、この絵を見た人にどのような影響が生まれるのかなど、人間に対して働きかけるようなものです。

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例えばこの絵、とても不気味ですが皆さんはどんなことを思うでしょうか。僕はどれも背景っぽいものに山を連想させられて、それならこの人?は太陽や月なのかな。画材も鉛筆だったり油絵具だったり、この差はどう解釈すれば良いのか、絵が描かれた日付との関連性はとかいろいろ考えたりします。時には視点を変えて、物理的にも考え方でも。そうして自分の中で考えをまとめてから解説を見ると新たな気づきが得られたりします。そして、その後にもう一度作品をみて違う気づきはないかとかを探しているととても時間がかかってしまいますね。ちなみにこの絵の解説には、作者がこのような絵を描いたのには直接的な意図は無く、これを見た人がどう思い、どう考えるのかを模索しているとかいうような内容だったと思います。

ちなみに、実際に視点を変えて、下から覗き込んでみないと見えない位置にものが置いてあったりもしました。それに意図があるのかなどは人それぞれで考えが変わると思いますが、美術館の作品に限らず、世の中をじっくり見ることというのは大切なことだと思っています。

常設展示では印象的だったのはさっきの絵と、下の写真のブラックライトによる展示でした。ブラックライトで蛍光のシールを光らせているのですが、肉眼で見るととても不思議な部分がありました。言葉にするのが難しいような微妙な差もありますが、部屋の中のシールは同じ面に貼られていても色によって見え方が違ったというのがあります。具体的に、青は沈んで見えるし赤は浮いて見えます。でも、シールに近づいて見ると確かにただ貼ってあるだけで、部屋全体が単なる平面の壁に囲まれた空間ではなく立体的な輪郭に覆われているようでした。まあ、これは作品がすごいというよりも錯覚みたいなのが面白いなと感じたわけですが。

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ブラックライトなので蛍光色の紙や汗が光っていました

21世紀美術館で有名なのはプールだと思いますが、これは個人的にはよく分かりませんでした。実は雨が降っていてプールを近くで見ることは最初はできなかったのですが、途中でやんだので見ることができました。しかし、このプールで何を伝えたいのかよく分かりません。下に入れば何か変わるのかな?

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そして特別展示の方は常設展示の後に見ました。テーマは日常についてで、コロナによって生活が大きく変わってしまったことに対して日常とは?とかを取り扱ったものだと思います。こちらの方がただ流し見るだけでは気がつかない点が多かったと思います。僕も見逃している点はあるかもしれません。極小のコップ・丸窓や、展示室の壁の天井付近、さらには展示室外にまでネタが仕込まれていました。

それで、自分なりにじっくり見ていたらなんと閉館の案内がなってしまい、特別展示の一部を見る前、そしてじっくり考えることもできずに閉館になってしまったのです。本当にもったいないことをしたなと感じました。しかし、これが実は僕が日本一周中に美術館にあまり行かない理由でして、デザインの勉強をしているのでもちろんいろいろ巡りたいところですが、そうしてしまうと美術館1つで1日がなくなってしまいます。今回の常設展示の部分も見足りない部分があってこれです。それですから日本一周中は今後も美術館はなかなか行かないと思います。

閉館後はミュージアムショップでピンバッジを買いました。ここのミュージアムショップは面白い品ばかりで、名古屋にある男の書斎と同じ傾向の商品がたくさんありました。本もいろいろ置いてあって、デザインへの関連性の有無にかかわらずどれも興味をそそられます。なんならここだけで小一時間は使っちゃいそうですが、荷物になってしまうので残念ながら買ったのはピンバッジだけでした。

21世紀美術館は全体的にとても満足です。なんか僕は考えることが好きなのかな?21世紀美術館は考えるテーマを与えてくれるような感じでよかったです。

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屋外展示のものです。球体ミラーがたくさん!

そうしたら夕飯を買ってホテルへ戻りました。スーパーで主にレンチンご飯を買います。昨日の夕食の牛皿が結局残りましたのでそれをおかずにします。僕のご飯はおかず<お米でとにかくたくさんのお米を食べますからね!

そしてホテルへ戻り、夕食と作業をしたりしながら過ごしました。明日からはまた走りますから、ちゃんと寝ますが、結局終わらせようと思っていたブログもやりきれませんでした。なんとか現実に追いつかせたいものです。あと、四国で一緒に旅をしたたま子さんと、富山で会えそうなので明日はそういう面でも楽しみです。

今日のまとめ

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走行時間    0:37.59
走行距離    8.31km

食費      807円
観光費    1120円
ピンバッジ等 1430円
宿泊費    3100円

計      6457円