多忙大学生が自転車で行く日本一周

課題に追われる大学生が日本一周の出来事を記す備忘録的なブログです

120日目 本州最北端の大間崎と恐山への道 大間→むつ

<2021年9月24日>

こんにちは、今日は本州に戻ってきて1日目、本州最北端の大間からむつまで走っていきます。距離はそこまで長くないので時間に余裕ができれば恐山へ観光へ行きたいと思います。ルートは279号線で、下北半島の北側を走った途中から横断して南側へ行く感じです。ではまず大間崎に行って写真を撮ったり証明書をもらったりしようと思います。

起床は11時半です。疲れていたからか朝起きるのが遅くなってしまいました。お土産屋さんは9時から開店するので、そのくらいの時間に行動開始できたらよかったんですけどね。昨晩は風が強くテントが壊れたりと大変な目に遭いましたが、現在は風は収まってきています。壊れたテントをしまうのも、いつもとは違うので時間はかかりましたが袋に入れることができました。キャンプで使ったものは自転車へ積載して、キャンプ場から歩いて本州最北端の碑がある場所まで行きました。

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テントサイトから

ちょうど昼頃でいい時間なので観光客が多く集まってきていました。お土産屋さんの店頭にも干物マシンがくるくる回っていて賑やかな雰囲気です。テントサイトからは歩いて1分程度で到着し、これで残すは本州最東端だけになりました!

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軽く写真を撮って思いましたが、やっぱり自転車と一緒に収めたいですね。あとで自転車に乗って寄ることにします。そして停めてあったバイクの中に日本一周の看板が掲げられたものがあったのでその人を待ちました。少しすると会うことができて、トッシーさんです。記念に一緒に写真を撮ったり、話をしたりしてからトッシーさんを見送りました。

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バイクで日本一周中のトッシーさん!

大間崎ではそれからお土産屋さんでピンバッジと証明書を購入してからキャンプ場へ戻りました。あとは自転車と一緒に写真を撮って、大間のマグロをお昼ご飯に食べてから出発しようと思います!

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お昼ご飯は店頭にある看板を見て、美味しそうで値段のコスパが良さそうな店を選びました。といっても数千円する海鮮丼なので何度も食べることのできるようなグレードのお店ではありません。

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マグロ丼を注文しました。大トロ・中トロ・赤身ののった丼で、厚い切りつけがとろけるようで美味しかったです!

ご飯を食べたらむつへ向けて走っていきます。下北半島は今年8月の台風(ちょうど青森のフェリーターミナルでやり過ごした台風)や、それ以前の豪雨で多くの道路が通行止めになって、旅人のTwitterなどが騒がしくなっていました。279号線も通行止めになっていたのですが北海道での1ヶ月を過ごす間に通行止めも解除されました。けれどもいまだに復旧作業が続き、片道通行の多い区間です。

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片道通行区間の様子

片道通行は数が多いだけでなく距離も長いので、速度の遅い自転車は区間を抜ける前に反対側の車が動き出すギリギリになってしまい、急いで漕がないといけないのが大変です。通行料が多くて車を先に行かせないといけないので、こちら側の信号が赤になる直前で出発します。信号は4分も待たされるので長蛇の列ができており、赤ギリギリになっても車が進もうとしている状態でした。

それから一眼での走行中の撮影ですが、改善点を見つけてうまく撮れるようになりました。肩にかける紐をレンズに引っ掛けてあげることでレンズが下を向くのを防ぎます。片道区間の写真も一眼で撮影した動画から切り抜いているので、けっこう綺麗に撮影できていますね!

他にも279号線を走っていて思ったことが本州らしい風景だということです。これは空気が違うと感じたとかの曖昧なものではなく、あきらかに雰囲気が違うと思います。このあたりでも2重の玄関があるなど、北海道との相似点はありますが、道の周りの建物の雰囲気とか、崖と海に挟まれた道がアップダウンが多かったりとかは北海道には見られない要素だと思います。

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なんか本州っぽいんですよね

2時間ほど走って279号線が下北半島を横断する手前の大畑という街に到着しました。ここでコンビニ休憩を挟みます。おにぎりを2つ買ってストックしておき、この後の計画を立てます。現在時刻は15時前です。ここからむつまでは15kmもありませんが、恐山行きのバスは日に4本しかありません。今からあるのは最終便のみで時間的には乗れますが、問題は最終便は恐山ですぐに折り返してしまうので観光する場合は帰りの便がなくなることです。なので本日中にバスを使っての恐山観光は無理です。テントなどを持って恐山へバスで行き、恐山で宿泊することも考えましたが、死者の魂が行く場所と言われる場所で寝るなんて恐ろしいのでナシです。

となると今日、恐山観光をしたい場合は公共交通機関を利用しない方法になります。むつまで行ってレンタカーは恐山の営業時間に引っかかります。となれば残るは自転車で行くことです。地図を見てみると大畑から恐山へ向かう道路があります。県道4号線がその一つですが、アップダウンが多くて大変そうです。

もう一つ、正津川沿いに小さな道があり、こちらは恐山へとほぼ真っ直ぐ向かっているので距離も短く、川沿いなのでアップダウンも少ないです。国土地理院の地図を確認すると、恐山の標高200mまでなだらかな上り坂が続いていました。地図上では細い道で示されているのでいくらか不安ですが、どの地図を見てもちゃんと繋がっていますし、ここを通るメリットの方が多いと感じられたので正津川沿いのルートに決めました。

 

<ここからはすごい強烈な体験でしたので、忘れないように当時に書き残してあります。文章の一部は修正してありますが、読みづらい部分も残してありますので当時の書いていた時の興奮具合も分かるかと思います>

 

ミニストップを出発したのは15時15分。GoogleMapによると12kmと出ているので16時台には到着できるでしょう。まずは川沿いにのぼっていく道なので川のあたりまで向かいました。一回、丘を越えて川沿いの道が始まり、少し行ったところから様子がおかしくなります。恐山まで残り9km地点、ここでなんと道が砂利道になりました。ストリートビューでは道の様子が見られなかったので分からなかったのですが、これは大変になりそうだ。砂利道が9kmも続く道はおそらく初めてで、以前に2kmほどの砂利道を走ったのをゆうに超える距離ですね。

けれど僕の乗っている自転車は元々グラベルロードで、こういう砂利道を走るための自転車です。なので多少走りづらくとも坂の少なくまっすぐ恐山に向かえるこの道を進み続けます。

最初のうちは問題ありません。砂利の大きさが大きい区間があったりで走りづらかったりもしましたが、速度的には時速7kmくらいは出ているので陸奥の方から行くよりもこちらの方が楽ですよね。そうしてさらに3~4kmほど走りあったのが立ち入り禁止の表示。おいおいそれはないよと、ここまで走るだけでも大変でしたし、ここから戻るのはなんかもったいない気がしてしまいます。立ち入り禁止といってもどうせ車が通れないだけでしょ!自己責任の元であればいいかなと思い、その先へと進んで行きました。

立ち入り禁止の表示を超えて少ししたところに倒れかかった木があり、そこにピンクのテープがかけられていました。路面は普通ですがなるほど、これは乗用車は屋根がぶつかってしまって通れないでしょう。だから立ち入り禁止なのかな。そう思ってさらに先へ進んで行きましたがこれが間違いでした。

しばらく進んで道が段々とヤバくなっていきます。まずは道に川が流れています。この時点ではなんだか過酷な感じが楽しくてイケイケでしたが路面の石が大きくなって漕ぐのが難しい部分も出てきました。

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それから問題になったのは砂が積もった部分です。砂利道の上に軽く土砂が崩れたのか砂が積もっている部分がありました。自転車も積載をしていて重いですから当然タイヤが埋まっていき、そういった部分は歩いて押していくことになりました。しかしそれでも引き返さなかったのは、そういった部分にバイクと自転車のタイヤの跡が1つづつあったからでした。つまりこの先に進んでいった人がいるということです。

そこから先に進むと今度は道が崩落しています。これで完全に2輪車以外は先へ進めません。最初は道の半分くらいが崩落したものでしたが次に出てきたのは道のほぼ全てが崩落しており、山側に少し残った部分を通過できそうな感じで、残った部分を行きました。ちなみにここにもバイクの跡がありました。

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道に断層があるのが分かりますか?
画像左の草の生えている場所を押して歩きます

そして次に待ち受けていたのは倒木です。これまでも多少の倒木はありましたが道を完全にふさぐものではありませんでした。しかし今度のは違う。道に横たわった大きな木が少しういて倒れています。高さは50cmほどはあり、これは自転車なら持ち上げて乗り越えなければならない高さです。もちろんバイクでは無理でしょう。しかし先の方を見ると自転車らしきタイヤの跡もあり、ちょうどここが恐山まで残り5kmほどの中間地点にあたります。この林道が舗装路から遠ければ遠いほど悪化するのであればおそらくここが最難関でしょう。この木を乗り越えるのは大変ですがこの先の道は改善されていくと考えて自転車のサイドバッグを外し、荷物を分担して倒木を乗り越えました。

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倒木を乗り越えてからの写真

サイドバッグが無いとはいえキャリア上部には積載があります。なので倒木の高さまで持ち上げるのは大変でしたがなんとか自転車を倒木の向こうへ運ぶことに成功しました。そして荷物を積み、さらに先へと漕いで行きました。

しかしこれから道が改善されると思ったのは間違いで、この先でも難所が待ち構えていました。まず、土砂が積もった部分が増え、その深さが増していきました。こういった部分は押して歩いていましたがそれも困難になっていきます。自転車のタイヤが埋もるのもありますが自分の足が埋もるほうが問題です。一度埋もるとすねのあたりまで埋まっていき、サンダルが抜けなくなるのです。例えるなら新雪が積もった部分に足を踏み入れるのと同じです。足が埋まった部分にすぐに上から土砂が積もり、足は抜けますがサンダルが置いてきぼりになりました。しょうがないので手でサンダルを抜き出し、さらに先へ進んで行きます。

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こんな崩落もまだあります

そして出くわした土砂崩れの場所。恐山まで残り2.5kmほどの場所です。これまでとは桁が違います。歩いてなら先へ進めるでしょうが自転車を持っていくのはなかなか大変だぞ。しかも少し先も土砂が積もっていて荷物をつけては通れなさそうです。しかしそれを乗り越えたら道は砂利道が続いていそうで、舗装路までもあと少しですからこれを越えればたどり着く!そう思って荷物を外して順に土砂崩れの先へと運んで行きました。ここまで来ると後に引き返せない部分もありますからね。

ここを乗り越えるのが一番大変でした。それなりに時間をかけ、土砂が積もった深さもこれまでと異次元でした。足を取られまいと倒木の葉っぱの部分をできるだけ踏んで運びました。そうして苦労した甲斐もあってかここからの砂利道はかなり改善されました。あたりも硫黄の香りがして恐山が近づいているのが分かります。川もとても綺麗です。砂利の道が続いてこれはやっと到着すると思って先へ進みました。

しかし舗装路まで残り700mほどというところで待ち受けていたのは完全な土砂崩れ。道は全て崩落しておりそこに土砂と木が大きく被さっています。このあたりにも自転車の跡はありませんでしたが人の靴の跡があり、いけるだろうと思って進んできましたがこれではかなり厳しいです。とりあえず自転車を降りて身一つで先の様子を見ようとしましたが荷物を持ちながら歩いていけそうな場所からは先の砂利道を見ることすらできませんでした。それほど大規模に崩れています。これは下手に進んだら遭難するな、そう考えて恐山までは目前というところですがここで引き返す判断をしました。

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これは越えられない...

ここに来るまでも立ち入り禁止になっていますし、人もまず来ない場所ですから事故ったら終わりだなと考えていましたが明らかにここはリスクが高すぎます。時間はだいたい17時をすぎた頃でこれから暗くなっていきます。舗装路まで出れれば暗くても問題ないと考えていましたがこれから引き返すというならかなり大変なことです。ここで留まっていても仕方がないので気持ちを切り替えて確実に戻っていこうと考えました。

ここまでで一番に思っていたのは親が心配しているだろうなということです。僕の位置情報は親に分かるようにしてあるのですが、この林道は途中から電波が届かないため親には林道に入ったっきり動きがないように見えています。なので親視点からは何かがあったのかもしれないと思われても当然のことです。ここから電波が届く場所に戻った頃にはあたりは真っ暗でしょう。本当に申し訳ないと思いますがせめて、電波が届くようになったら真っ先に親へ無事であることを連絡し、しかし絶対に安全第一で焦らずに戻っていくことにしました。

とりあえずは砂利道を戻って土砂崩れの場所まできました。荷物を下ろして個別に運ばなければいけない箇所は2つです。いったい街へ戻れるのはいつになるのだろうか、ここで歩むのをやめたらどうなるのだろうかとも思いましたがとにかく冷静に、安全に戻っていきました。この時点ではなんとかまだ明るさがありました。

サイドバッグを運んで2往復、ちょっとエネルギー分が心配です。暗くなる前にできるだけ進んでおきたいという焦りの気持ちがものすごいありましたが冷静に、冷静にと自転車を運ぶ前におにぎりを一つ食べました。食べている間も焦りが気持ちの一番前へ出てきますが堪えてしっかりと食べます。そして食べ終えたら自転車も運んで行きました。

この自転車を運ぶのが一番大変でした。積もった土砂に足が埋もるのはそうですが、一番埋もって大変でした。その深さは膝まで埋もり、もう汚れることは全く気にしていませんでしたがサンダルは手で持ち、裸足の状態でなんとか運ぶことに成功しました。

自転車を運び終えてサイドバッグを装着、ここで残念なことに財布を入れているウエストバッグの紐が切れてしまったのでカバンに入れ、それからヘッドライトも電池を変えて装着しました。この電池を変える作業もかなり焦りが感じられましたが相当動揺していましたね。

そこから下っていき、サイドバッグを外さなければいけない倒木はまだかなーと思いながら進みました。けれどもGoogleMapの自分の位置はなかなか街の方まで進まず、下り坂といえど砂利道なので速度も出せずに進んで行きました。

途中で揺れの蓄積が原因なのか、前のタイヤのクイックが緩んできました。とりあえずは一旦止まり、ネジを締め直しましたがあとでまたこれは締め直すことになりました。

そしてなんとか到着した倒木。ここまでも土砂の積もった部分などが大変でしたがなんとかあたりが見れる程度の明るさのうちに到着できました。ここでおうちゃくしてサイドバッグをつけたまま乗り越えられないかと試してみましたがやっぱり無理です。フロントのサイドバッグを外したのでも無理なので結局、全部外しましたが自転車を乗り越えさせるのに結構苦労しました。

そしてサイドバッグをわざわざ外さなければいけない箇所も超え、自転車に再装着させたところでふとあたりを見ると急に真っ暗になっていました。これはなかなか怖いです。ここからさらに5kmほどを真っ暗な中、ヘッドライトのあかりを頼りに進んで行く必要があります。

けれど砂利道なのがある意味幸運とでも言えるのか、速度は出すことができませんからすぐに止まることが可能です。実際に、倒木を越えてから少し行ったところでやっぱり前のタイヤが締まっていないなと感じたのでサイドバッグを取り外し、タイヤを締め直しました。今回はタイヤを少し浮かしながらネジを締めることでしっかりとすることができました。

そしてサイドバッグを再びつけて進もうと思った時、ここで気がつきます。前のサイドバッグに入れておいたサイフが無い‼︎おそらく揺れによって地面に落ちてしまったのでしょう。目に見える位置にありますしもし落ちたらすぐに気づくだろうと思っていましたし、今までものが落ちたら音ですぐに気づいていました。しかし今回は砂利道でうるさかったからか全く気がつきませんでした。さすがにサイフを無くしたのはまずい!幸い、倒木を超えた時には確実にありましたし、そこから距離もそこまでは離れていないので歩いて探しに行きました。

歩いて行ってもやっぱり暗いですね。しかしヘッドライトの電池を変えたおかげでかなりの範囲を見ることができます。そうして探しながら歩きましたが、見つけることができないまま倒木の場所までついてしまいました。あれ、おかしいな。もしかしてサイドバッグを外したはずみで落ちて、実は自転車の近くにあるのか?そう疑問に思いながらも帰り道も探しながら自転車の元へ行きました。

途中、葉っぱが多い場所があります。サイズもちょうどサイフと同じくらいですし、もしかしてここで見逃したのか?そう思って葉っぱのある部分はかなり入念にみながら歩いていくとありました。もう本当にホッとしました。まだまだ街へは砂利道が続いて気が抜けませんが身分証明書やキャッシュカードが無くならずにとにかく安心しました。

そして歩いて自転車まで戻り、今度は財布は確実に落ちないようにハンドルバーのバッグに入れました。もう同じミスはしません!そうして自転車を再び進め、崩落している部分もちゃんと目で確認して減速し、安全に通過していきました。

やっぱり倒木を超える前と後では道の難易度も違い、ある程度は安心して進めました。ここまで来るともう辛いのはブレーキを握る手だけでした。土砂の上を押して歩く時は自転車を持ち上げる勢いで全力で押さなければいけないのとは大きな違いです。そしてやっと、やっと!立ち入り禁止の表示があるところまで戻ってくることができました。

行きの途中に携帯の電波がどの会社なら入りますよという看板がありました。確かこの看板よりも街側なら電波が入ります。なのでそこでとにかく親に無事であることを伝えることができました。ここからも気を抜かずに砂利道を進みます。

あれは家の明かりかと思ったら反射板だったことが何回もありましたがようやく街灯が見え、そこから道が舗装路に戻りました。ああ、やっと人の明かりだ。しかしこのあたりはまだ暗めなため、とりあえずコンビニまでいくことにしました。

舗装路に入った瞬間に自転車の速度が急激に伸び、素晴らしかったです。砂利道では良くて9km、それが20kmになるのですからそりゃそうです。いつもなら20kmは少し遅いなと感じますがこの時はもう感動でした。

舗装路に戻って走ること3km、最寄りのコンビニであるファミリーマートに到着しました。街灯は一旦なくなり、真っ暗な場所を走っていましたが信号機とコンビニの明かり、人の営みを感じられるのがこんなにもホッとしたのは初めてです。

林道の奥まで行って引き返すことになった時には心の中では大泣きしていました。そしてファミリーマートについたのは19時で前にコンビニを出てから4時間もの間、人が全く通らなく事故ったら終わりな死と隣り合わせとも言える場所を4時間も走り、ここまで戻って来られたのは本当に嬉しかったです。実は財布の後にダウンを落としてしまい、それにも全く気づかずにしばらく進んでしまったのでそれは探しに戻りませんでした。まあ、とにかく今は自分の命があることが幸せと感じています。コンビニに到着したら外の水道で泥まみれになった足を洗わせてもらってから親と電話をしました。

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コンビニに到着してからの自転車の写真
すごい泥汚れですし、後ろの看板には木の枝がなんか入っています

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足元の写真、まだジャージで助かりました。
これが普通のズボンなら水分と泥で重さがすごいことになっていたでしょう

その後、少し親と相談しましたが陸奥まで走ることにしました。こんなに汚れましたから風呂に入りたい!コンビニでカップ麺を食べて、それから親が教えてくれた陸奥にある温泉へ入りにいくことにしました。陸奥まではここから13kmくらいです!

1時間弱、コンビニで休憩してから出発しました。陸奥までも279号線を通っていきますが街灯はありません。しかし、あの真っ暗な砂利道と比べるとこっちはもう安心の一言です。だって舗装されていますし車も割と通りますから!陸奥までは内陸を走りますが事前に調べた感じだと平らです。しかしそれよりは思っていたよりもアップダウンがありましたが40分ほどで温泉まで到着しました。むつグランドホテルの美人の湯です。

こちらでは受付の人に聞いて充電の許可をもらいましたのでいろいろと充電させてもらいました。サブのスマホが電池をバカ食いしますから助かります。そして体を洗いましたがとにかく水が茶色になっていました。足の付近は3回くらい洗いました。でもこれでさっぱりもしましたしなんかホッとします。軽く内湯に入ってから露天風呂に行きましたがこれがものすごく安心する感じで、なんでか知りませんけど地元のスーパー銭湯と雰囲気が似ている感じがします。なんでかな?本州だからか太平洋側(今は湾の方ですけども)だから?そう思いながらもゆっくりと浸かりました。

お風呂に入っている間は本当に生を実感していました。あれだけの場所に行ったからなぁ。こんなにも思うのはもしかして恐山の近くだったからかとも思います。けれど今はとにかく幸せで、スマホやカメラが壊れたことなんかはあまり気にならなくなりました。この気持ちは価値のあるものだと感じたので実はこの後に今までのブログを飛ばして当日に書いています。そんな出来事でした。

しかしこういった道は危ないのは事実です。僕はもうこりごりで絶対に再びはやりませんし、皆さんも真似しないようにしてくださいね!

 

<ここまでが当時の書き残し>

 

お風呂を出たら夕飯を買いにコンビニへ行きます。今夜の寝床は金谷公園のベンチ予定なので、コンビニでカップ麺を買って食べました。今日のブログの書き残しをしておいたのもこのコンビニです。コンビニでブログを書くと、お菓子やカフェオレとかのエネルギーになるものがすぐ買えるのが便利です。

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最近好きなプリンとコーヒーゼリーを食べながら

駐車場の段差でパソコンを開いて買いていましたが、内容が多いのでこれだけ書くのに2時間半もかかってしまいました。日をまたいでからコンビニを出発して公園へ行き、ベンチにマットと寝袋を用意して今日も就寝しました。

明日は八戸まで走る予定です。もともと八戸まで行く予定でしたが、そこに今日いけなかった恐山観光を入れてもなんとか間に合いそうです。なのでレンタカー屋さんが開く朝一で車を借りて、恐山を観光してから八戸へ自転車で向かっていこうと思います。八戸では快活で宿泊予定なのでいくら時間が遅くなっても大丈夫なのが安心です。

変な道に入って大変な思いをした今日でしたが、ブログを書いている今となっては強烈に印象に残っているバカな思い出です。そういう意味では後悔をしていないし、この日の前後で自分が成長したとも考えています。当時は辛くて嫌なことでも今の自分を形成する1つのピースになっているので、やっぱり旅をするって素晴らしくて面白いことですね!

それから川が綺麗と書いていますが、どのような感じかというと透き通るような水色、白色が混ざったような青白い色です。確かに綺麗は綺麗ですがなんとなく幽霊を想起させる色でもありますし、土砂崩れで引き返すころには硫黄の匂いと相まってとても不気味でした。

今日のまとめ

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走行距離    67.68km
走行時間    4:59.39

食費     4308円
ステッカー等 1100円
入湯代     530円

計      5938円

 

今日のまとめに書いてある走行時間は5時間ですが砂利道を走ったのは4時間。計算が合いませんがGPSログを参照してみると4時間走ったのは正しいです。今日のまとめのデータはスピードメーターの値を参照しているので、スピードメーターがうまく反応しない時間だけ短くなってしまうんですね。GPSログによると移動時間は6時間41分、こちらは信号待ちなどの時間も含めた時間ですが、だいたいそのくらいの走行時間になっています。