多忙大学生が自転車で行く日本一周

課題に追われる大学生が日本一周の出来事を記す備忘録的なブログです

98日目 かつての鉄道街道を走る 紋別→網走

こんにちは、今日もオホーツクを知床方面へと走り網走のあたりまで行きますが、これまでの感じと違って海近くにサロマ湖などがあって海沿いをひたすら走るという感じにはならなさそうです。そして今日も今日とて網走までならばしっかりと距離があるので頑張って走って行きます!

起床は8時ほどで、夜は寒さで起きるなどといったことはなくしっかりと眠ることができました。ちゃんと夏用の寝袋でも北海道の夜を越すことができるんですね!マットと寝袋をしまったらまずは道の駅の隣にあるオホーツク流氷科学センターを見に行きました。

オホーツク流氷科学センターは宗谷岬から続く観光地のほとんどない区間にある、久しぶりに観光地らしい建物です。旅人も割と行くようですし、それからとあるキャラクターがオホーツクの観光大使でその立て看があるということでぜひ行ってみたいですね!

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しかし建物の近くまで行ってみるとやっぱりコロナの影響で今は閉館していました。Google Mapで臨時休業となっていなかったのでもしかしたらと思っていたのでしたが残念です。やっていないものはどうしようもないので流氷科学センターはいつか再びここを訪れたときにみることにします。

であれば紋別でも観光をしたい場所がなくなったので網走へ向けて出発しました。次の目的地は道の駅かみゆうべつです。海側にある湖のため道は海から離れて、1時間半ほどで到着しました。湧別の街に入ったところで国道239号線が曲がるのですが、直進方向にもそのまま道が続いているのでちょっと間違えちゃいそうでした。

こちらの道の駅はかみゆうべつ温泉チューリップの湯といって温泉もあります。気温が低くて少し寒めなのでいいかもと少し思いますが、時間の関係とお風呂に入る準備などからこれは見送りました。そして道の駅ピンズが溜まってきましたからここで台紙の方にピンズをつけていきました。

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そしてこちらの道の駅にも列車の保存が行われていました。ホームにのぼるとかつての駅の案内が流れました。こちらもやはり列車の中などに入ることはできませんでしたが外からでもいろいろと見れて良かったです。とにかくこの辺りは見る場所があまりありませんからね!

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次の道の駅はサロマ湖の近くにある道の駅愛ランド湧別です。十数キロ先なので今までの間隔と比べて短いですね。道の駅があと少しというところまで近づいた木々の間を走っていたとき、目に入ったのが歌人の庭と書かれた石碑、それからよくわからないけど綺麗に整備されている建物などです。事前の調査ではこのあたりに観光地っぽい場所はありませんし実際に見てもよくわからない場所でしたが、特に見るものも無いし時間に余裕がないわけでもないのでどうせなら寄っていきました。

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駐車場の看板に従って敷地の中に入っていき、そこへ自転車をとめてベンチがあったのでいったんこの建物らが何なのかをネットで検索しようとしました。すると建物の中に人がいて、ネットで調べても特にそれらしいものは出てこなかったので直接聞いてみることにしました。

そこにいた方は栗田さんという方で、僕が声をかけた最初は少し驚いていましたが歓迎してくれて、とりあえず建物の中へと迎えてくれました。椅子に座ってジュースをいただきましてお話をすると、ここは特に観光地とかではないが栗田さんの趣味でDIYなどいろいろやっていたらそのうち人が来るようになったとのことです。

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今話をしているこの建物は元々は牛舎で、建物についていた島田たくろう牧場というのの通りに政治家だった島田琢郎さんがやっていた牧場だったのでした。現在では工具が置かれていたりBBQ用のコンロがあって栗田さんの知り合いが集まったりする場所にもなっていますが、僕のように238号を走っていたら気になって訪れる人もいるのだそう。ここは以前にマラソンコースになって、そのときにきた人のことを話してくれました。

話をしばらくしたら栗田さんは用事があるからと家へ戻り出かけるということで、自由に見ていっていいよと言ってくれたのでいろいろと写真に収めたりしました。大きく全体をみると綺麗に整備されているなという印象を持ちますが、細かいところを見るといろいろな工夫がなされていて面白いです。確かに、人を呼ぼうという目的があるわけでもないですが栗田さんのように人がちゃんと整備をして維持をしている、DIYによってその人の個性が出るといいますか結果的に人の目を引く空間になっていると思います。次は僕が最初に座ったベンチを直そうと言っていました。

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大学でもこういった内容に関連した授業を受けましたが、田舎に人を呼ぶために必要なことはまさにこういうこと、その地元の人が自ら考えて(栗田さんは人を呼ぶことを目的に考えているわけではないと思いますが)行動することで魅力ある何かができる例だと感じました。栗田さんのような場所を維持・管理、そして新しくつくっていく人がもっといれば、この島田たくろう牧場のようにそれが目的ではなくても人がやってくるような場所が出来上がると思います。

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栗田さんと写真

そしたら島田たくろう牧場を後にしてちょっと先の道の駅愛ランド湧別までいきました。こちらの道の駅は遊園地みたいなのがありますが、当然僕が遊んでいく感じではなかったのでスタンプなどを押すのみで出発しました。普段はここにどれくらいの人が来ているのでしょうかね。

道の駅の少し先に栗田さんに教えてもらったサロマ湖が見えるスポットがあるので寄っていきます。地元の人しか知らない、なんなら地元の人でも知らないようなスポットです。道の駅の少し先、238号線の下り坂の途中に斜めに分かれる道があるからそこを進むとのことでしたが最初は気づかず通り過ぎてしまいました。漁港が下に見えるというのを聞いていたので、走っていて漁港が見えた時点で間違いに気付いて戻りましたが確かに別れ道はありました。しかし想像とは違って草が生えている砂利道でしたのでこれは見落としても仕方がない。改めてそちらの道を進んでいくと朽ち果てた東家があってそこから漁港とサロマ湖が見えます。おそらくここでしょう。

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サロマ湖が一望、とまではいきませんが確かに少し高い場所からサロマ湖の風景が見えました。しかし足元は草が生い茂っていて普通の人はなかなか訪れないような場所でした。僕個人としてはこう言った場所も全然OKですが、これを見て訪れようと思った人はちょっと注意してください。ちなみに238号線を走っているだけでは湖と道の間に木があったりするせいであまりサロマ湖は見えません。一応、展望台はいくつかあるようですが。

教えてもらった場所からサロマ湖を見たら次は道の駅サロマ湖まで走ります。およそ15kmほどでサロマ湖に沿って走る割にはさっき言ったように視界がそこまで良くないですが、5kmほど走ったら計呂地サンゴ草群生地という場所があったので寄っていきました。北海道にはこれまでもいろいろと植物の群生地がありましたがシーズンが違ってなかなか見られなかったのですが、サンゴ草のシーズンは9月中旬からです。まだちょっと早いですがもしかしたら見れるかもと思って寄っていきました。

計呂地サンゴ草群生地の入り口は道路に面した計呂地交通公園からです。こちらにも廃線跡を保存した列車などの展示が行われており、線路がそれなりの距離をしっかりと残してあるので線路内に侵入した気分にもなれて面白かったです。線路のど真ん中を歩いたり寝っ転がってみたりしました。

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そこから奥へ進むとサンゴ草群生地です。湿地のような場所に遊歩道ができていて先の方まで進めます。しかし一番奥まで進んでもサンゴ草は見当たりませんでした。本来なら赤く紅葉して見えるはずですがやはり時期が早すぎたのでしょうか。しかしそれでも景色がいいのでここまで歩いてきた甲斐はあります!

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サンゴ草は見られませんでしたが計呂地公園を出発して道の駅サロマ湖へ向かいました。引き続き坂が少し多めでしたが道の駅の最後の坂をのぼって到着。もう14時半になりますが昼食がまだなのでお腹がかなりすいた状態でした(道の駅愛ランド湧別ではいいなと思うメニューがなかったので食べなかったのです)。

そして自転車をサイクルスタンドに止めようとしたらなんかサイドバッグを積んだツーリング車が置いてありました。ちょっと見覚えがあって昨日に猿払の道の駅でも見た自転車です。少し待つとその自転車の持ち主が現れて、僕と同じくらいの年齢の人でした。話をしてみるとやはり昨日猿払にいたみたいで、将也くんといいますが北海道一周をしているのだそうです。残念ながらここでは長くは話せませんでしたが進む方向は同じで、彼は美幌峠へ寄り道して知床へ向かうと言います。そうすると知床にはだいたい4日後というのですがそれが僕の予定と合致していて、もしかしたら知床のキャンプ場で会えるかもねとSNSのアカウントで連絡をすることにしました(僕はこれから網走で二泊、斜里で一泊して知床です)。

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そんな出会いもあってから彼は出発していき、それを見送ったら僕は道の駅に入ってご飯を食べます。サロマ湖の道の駅はスタンプラリー帳によるとサロマ豚を使用した豚丼やバーガーがおすすめとあり、これを食べるために一個前の道の駅で食べなかったという理由もあります。

スタンプなどを押してからまずはサロマ豚丼を注文。バーガーも一緒に注文しようかと思いましたが食べたければまた後で注文すればいいやと思ってまずは豚丼だけです。しかし席について料理を待っているとかなり待たされて、注文が入ってから丁寧に料理をされていたのでしょうがないですが時間がかかるということでバーガーは後で頼むことはありませんでした。

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そして、いろいろとメニューを見ているとメガ盛りサロマ豚丼というのがあるのに気がつきます。これにしておけばよかった。1時間前からの予約でしか注文できないのでしょうがないですが、20分以内に完食すると無料になるらしく、僕の今の空腹具合なら可能かもしれません。

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そして豚丼ができたみたいです。大盛りはできないみたいなのでこれが普通盛りです。食べてみると豚が甘いタレに、あぶらも多めでとても美味しかったです。満腹には足りませんが満足度の高いものでした!

それから道の駅の売店に行ってみると昆布がたくさん売られていました。北海道は昆布漁が盛んだというのは利尻島などでよく知っていますが、写真のように場所に応じてどういう特徴が昆布にあるのかが示されているとわかりやすいですね!

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道の駅で1時間ほど休憩してから出発です。今度は20kmほど先のセコマまで進みました。この辺りは湖の関係で大きくグネグネと進みますが、今まで少し内陸を走っていたところからセコマは海の方にあります。そして再び内陸を走るということになるので大きくみると余計に距離を走っている感じだな、まっすぐいけたらもっと短く済むのにと思う区間です。

セコマではエネルギー補給です。ここで初めてセコマのメロンアイスを食べました。北海道のアイスといったらこれらしく、たま子さんお墨付きのおいしさらしいのですが、実はここまで食べていなかったのです。食べてみると果汁が8%もあるおかげでなかなか美味しいアイスでした。

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セコマを出たら最後は30kmほどを走って網走まで行きます。能取湖に沿って走っていきますが湖畔が見えたところあたりからサイクリングロードが始まっていてこれは嬉しい!ちゃんと自転車専用道になっていて、今までの国道238号も十分走りやすかったですがサイクリングロードの方を走っていきました。

このサイクリングロードは単純に景色がいいとかだけではなく、どうも廃線跡を利用しているみたいで坂が全くなくて大変快適です。ちょっとした丘がある部分も国道は坂になっていますがこちらはトンネルです。路面もちゃんとしていてここまで坂に対してもっと平なところに道を通してくれよ(叶わぬ望み、理由があってそうなっているのはわかりますが)と思っていた身からすると待ちに待った道と言えます。

そして能取湖の下のあたりに来たところで看板があります。世界最大のサンゴ草群生地ということで卯原内サンゴ草群生地が案内されていました。今度こそリベンジ!世界最大ならみることができるかもと期待をして駐車場の方にいきました。するとすごい!確かに湿地の草が赤くなっています。計呂地では全く見られなかった様子がここでみることができました。これからももっと赤くなるものだと思いますが、少しシーズンがズレていることも考えると十分です。桟橋?から手を伸ばしてサンゴ草を近くから撮影したりしました!

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この時点で日も沈んでトワイライトな時間になっています。サイクリングロードに戻って走っているとどんどんあたりは暗くなり、能取湖を抜けて網走湖のあたりではもう真っ暗になっていました。それでもサイクリングロードが網走湖畔まで続いていたので割と楽に走ることができて網走市街地に入ったところまで行きました。

網走の市街地に入ったらあとは少しです。網走駅まで残りを走って19時に到着しました。今日の宿は網走駅近くのホテルを二泊で取っています。宿を取ったのは計呂地公園だったかな?たまたま直前割で2000円割引になったおかげで1日当たりの宿泊費を許容できる範囲で抑えることができてラッキーでした。網走駅ではせっかくなので写真を撮り、駅舎に入ってみるとやっぱりスタンプがありましたのでパンフレット類といっしょにもらってきました。

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網走駅

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バンフレット置き場
各施設がやっているか示されてわかりやすいです!

そしてホテルへ行きチェックイン。台車を借りて荷物を部屋に運び込み、今日は溜まったレシートの整理などを行ってブログをしっかり書いていこうと思います。が、しかしその前に夕飯です。お昼が少なかったためにおなかペコペコです。周辺のお店を調べてそちらへ向かいましたが残念ながら営業しておらず、しょうがないのでスーパーですぐに食べれそうなものを買うのでした。卵焼きが名物の居酒屋かあちゃん、行きたかったなぁ。

スーパーでは何か地元のものはないかと探した結果行き着いたのがすじこでした。網走産のものです。最初は値段が高いし量も多いので別のものを探したのですがこれといっていいものがなく、せっかくならばと今日は豪華にすじこを買ってしまいました。ごはんなどはレンチンのものです。

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飲み物なども買いホテルへ戻り、ご飯をチンするのに割と時間がかかりましたが部屋で夕食を食べました!写真のようにすじこを乗せていただきます!お腹も空いているので200gのパックご飯が3パックか4パックも食べちゃえました。ご飯を食べながら明日の予定を調べ、レンタカーについてもどこで借りようかとか目星をつけておきます。それからレシートなどの作業も進めましたが疲れもあってほどほどに終わらせて今日も寝ます。レンタカーは夏休みの旅では全く借りていないので明日はいい気分転換になるでしょう!それから、網走監獄は近いので車で行くのはもったいなく、明後日に自転車でいこうと考えています。

今日のまとめ

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走行時間    6:02.55
走行距離    112.53km

食費    3891円
ピンズなど  300円

計     4191円