105日目 豪雨の北太平洋シーサイドライン 根室→浜中
<2021年9月9日>
こんにちは、今日は昨日に食べ損ねた鈴木食堂のサンマ丼を食べに再び納沙布岬へ行き、その後は釧路へ向けて走っていきます。天気が良くはなさそうで北太平洋シーサイドラインを走るのは勿体無いですが、夏休みももう後半になっているので終わりを考えつつ先へと進んでいかないといけません。納沙布岬へ行く関係上、事前に調べてあった花咲灯台や根室車石へ行けるかはかなり怪しいですね。近くを通る時間によって行くかは決めましょう。
起床は7時前くらいです。9時の鈴木食堂の開店時間に間に合うように自転車の準備をして7時半に昆布小屋を出発しました。今回は荷物を小屋に置かせてもらって、軽い状態で納沙布岬にいきます。ちなみに、今日はシケで昆布漁はなかったみたいです。途中の最東端のコンビニでプリンを食べて納沙布岬へ着いたのは8時半でした。
残念ながら今日も晴れ間は見えなかったので写真は撮りませんでした。どうせとっても昨日と同じような写真になります。鈴木食堂さんはこの時間にはもう空いていて、サンマ丼と鉄砲汁を注文。お客さんは僕ともう一人がいました。少し待って料理が運ばれてきます。
サンマ丼は見た目が綺麗ですね。切りつけが小さいのでたくさん載せられていて、そのため普通の海鮮丼と違った模様を見せてくれます。味は美味しかったのですが、メモをしていたスマホがこの後壊れてしまって思い出せないため、詳しいレビューはできません。それから、鉄砲汁の花咲蟹はハサミがあってもなかなか身を食べることは難しかったです。お店を出るときにはステッカーを買い、自分の旅名刺を壁に貼らせてもらいました。ごちそうさまでした。
ご飯を食べたら昆布小屋へ戻り、荷物を積載したら今日は根室を後にします。昆布小屋には僕が戻ったときには井川さんもいて、最後に挨拶をすることができてよかったです。3日間の間、泊まらせていただいたり病院に連れて行ってもらったりと本当にありがとうございました!出発の際にはコンビニ弁当とおにぎりまで持たせてもらいました。名残惜しいところですが先もありますし、11時に出発となりました。
根室では最後に、食べ残していたご当地グルメのタイエーのやきとり弁当を買いました。函館のハセガワストアと根室のタイエーのやきとり弁当が北海道のご当地グルメであると井川さんに教えてもらっています。本当に根室では食べるものが多いですね!店内に入るとレジのある空間が広くて、そこにやきとりの焼き台がある感じでした。お腹が減っているわけでもないので注文したのはやきとり弁当の小です。店員さんに注文してから焼き始めてしばらく待つことになりました。一応、電話で事前に注文しておくことも可能と井川さんが言っていましたが、今回は店頭注文です。
タイエーはセイコーマートと関係のあるコンビニで、店内にはセコマの商品も置いてありますしポイントカードも使えるので利用して会計をしました。弁当はこれから走って多少お腹が空いてから食べようと考えていたのですが、気温が低くてせっかく作りたてなのに冷めてから食べるのも難だなと思いコンビニ前のベンチでいただきました。
やきとり弁当という名前ですが豚肉を使用しているのが特徴です。出来立ての温かい豚肉とタレに海苔とご飯がマッチして美味しかったです!こうしてご飯を食べることで結局、根室を出発できたのは12時になってしまいました。この時間だと花咲灯台を見ていく余裕もないので今日は観光なしに残りを走っていきましょう。
北太平洋シーサイドラインは根室の市街地あたりから国道44号線より下の方へと伸びています。最初は道に入るのに少し間違いなどがありましたがここからどんどん建物のないような場所を走っていきます。しかし天気の様子がちょっとよろしくなく、雨が降ってきたりしています。坂も相待って大変そうだ。
しばらく走っていると噂通りの坂のある道になっていました。数十メートルくらいの丘のような感じですが平坦な部分がほとんどないかと思います。立ち漕ぎを駆使したりしながら坂を上り、そのあとは勢いよく下っていきます。車はほとんど走っていないので割と安全に走れますが、下りの勢いはすぐに上り坂でなくなってしまいあまり嬉しくありません。最初は大丈夫でしたがどんどん体力的にも辛く感じるようになってきます。
雨の降り具合もかなり変わりやすく、強く降る時間もかなりありました。幸いというべきなのかわかりませんが風は追い風で漕ぐ辛さは抑えられるものの、雨が後ろから当たるので上り坂では背中がびしょ濡れです。しかし下り坂になるとスピードがつき、今度は前から強く打ち付けられるので本当に大変。痛いですし、全身に雨が当たってシャワーを浴びている気分です。
こんな天気ですから景色も良くはありません。走っている最中に僕の目に入るのは次の丘の上にあるどんよりとした雲ばかりでした。道の脇を見ると水が川になって流れています。丘を下ったあたりは海のそばを走ったりと、天気がよければ景色が良いのは明らかなんですけどね。
民家がぽつりぽつりとあったりはしますが、雨宿りができそうな建物はないのでひたすら走り続けました。だいたい70kmくらい行くとやっと街らしい街である浜中に到着。時間は16時前でちょっと暗くなってきています。走り続けたので時間当たりの走行距離は割と伸びてはいるのですが、休憩をとるためにまっすぐホームセンターへ向かいました。
このホームセンターは半分スーパーのようになっているので食料品も買えました。エネルギー補給のためにとりあえずチョコパイを買い、雨宿りのできる場所で食べながら天気予報と宿泊場所についてしらべます。今日の予定では厚岸のキャンプ場を予定していたのですが、今からでも少し暗くなってしまいますし、雨をとにかく避けるのであればもっと遅くなることは確実です。北太平洋シーサイドラインが森の中を通っていて、熊の目撃情報を心配した親と相談のうえ、今日はこれ以上は進まずに浜中周辺で泊まることにします。
しかし動かずにいると体はどんどん冷えていきます。周辺の銭湯などは残念ながら閉まっていたので濡れた体なのでこれ以上はどうしようもなく、カイロを買ったりして耐えていました。すると、このホームセンターの店長さんが話しかけてくれて、もう使わないからとボロボロになってしまったものではありますが分厚いダウンを渡してくれました。これが本当に助かりました!さっそく着ると寒さは感じるもののさっきまでとは大違いです。
それから今日の寝床についても相談に乗ってもらえました。ネットで調べた限りではこの周辺に宿泊できる場所はなかったですが、民宿があってそこなら泊まれるのではないかとアドバイスしてもらったり、港の近くの空き地はテントを張って泊まる人もいるという情報もいただきました。いろいろと考えた結果、教えていただいた場所で今晩は寝ようと思います。
というわけで2時間ほどホームセンターで雨宿りさせていただいて、今日はもうすぐそこの空き地へ行ってテントを設営しました。夕飯は井川さんが持たせてくれた弁当とおにぎりがメインでしたが、雨で少し浸水していたのも思い出です。
そして、最後に空き地まで走った短い間にちょっと残念なことが起こりました。僕は旅中に動画も撮影していましたが、そのアクションカメラが調子が悪くなってしまったのです。ここでは録画ボタンが反応しなくなっただけでしたが、テントへ戻って確認すると電源が点かなくなっていました。まあ、明らかに原因は雨で濡れたからだと思います。今まで雨に濡れても大丈夫だったので、これくらいならば防水機能が防いでくれると考えていたのです。今日ほどの雨でそのまま着けていたのは初めてだったので耐えられなかったのでしょう。とりあえずはテントの中でパーツを外した状態にして乾燥させてみます。
というわけで今日は北太平洋シーサイドラインを全身雨に打たれてひたすら走りました。目標の厚岸までは行けませんでしたが、浜中まで来れていれば明日に釧路に到着できるでしょう。カメラが壊れてかなりショックだったり散々な日でしたが、どうすることもできないので明日も走るのみです!
今日のまとめ
走行距離 105.91km
走行時間 5:32.27
食費 1525円
雑貨 195円
計 1720円