87日目 快晴絶好調のオロロンライン 天塩→礼文島
こんにちは、今日は朝早くに手塩を出発してオロロンラインを走行、北海道北端のノシャップ岬を目指します。その後、稚内へ行って礼文島か利尻島へ渡ろうと考えています。このフェリーの時間が決まっているので朝早くに出発するわけですが、14時の礼文行きのフェリーに乗れるように頑張ります!
起床は5時ごろ、4時からアラームが鳴っていましたがこの時間にしっかりと起きることができました!そしてトイレに行こうと外へ出ると天気は曇りかな?かなり雲が多かったです。しかしそれはしょうがない!それなりに急いで撤収をし、まずはセイコーマートへ向かいます!
ノシャップ岬までの70kmのオロロンラインにはコンビニなどが一つもありません。ただただ草原を走っていくのでしっかりと買い込み、お昼なんかにも困らないようにします。
そしてキャンプ場を出発してセイコーマートへ向かったら、開店が6時からでした。6時前くらいの出発で少し遅れたなと思っていましたが、結局ここで足止めされることになったので結果オーライです!
オロロンラインに近い方のセコマへ行き、10分ほど待って開店したらいろいろ買い込みました。飲み物と、補給食になるおにぎりです。それから朝食にパスタを食べ、6時10分に出発しました。
オロロンラインは北海道の中でも特に魅力を感じていた場所です。北端にあるのでやっとここまで来たかと思いながら入っていきました。天気もなんだか雲が少なくなってきて良くなる気配が感じられます。
走ってみるとやっぱりいいですね!ひたすら草原が広がり、道路以外は自然のままに残っている感じです。車も少なく、ここを通るのは観光客と工事のトラックだけで、稚内へ向かうなら普通は40号線を通りますからね!
オロロンラインに入ったところから見えるのはオトンルイ風力発電所です。ある意味オロロンラインの象徴な建造物ですが、実は耐用年数のために近々取り壊される予定です。この風力発電所が回っている様子を見られて大満足でした!
オトンルイ風力発電所はオロロンに入って割とすぐにありますが、この時点で天気がどんどん良くなってきて最高です!写真を撮って、7時になったところで再び走り始めました。
風力発電の風車を何台も横に見ながら行って、ふと気がつけば海の奥の方に利尻富士が見えます!旧萱野駅でタートルさんがオロロンを走っていて利尻富士が見えたときには感動したと言っていましたがすごくわかります!とにかく綺麗な山型が見えてその美しさと、ついにここまで来たかという2つに心を動かされるのでした!
ちなみに今日はフェリーで島へ渡りますが、朝の時点では利尻か礼文、どっちに渡るか確定はしていませんでした。しかし、先に利尻に行って利尻特産の利尻昆布を干すバイトをやっているたま子さんに、僕もバイトやりたいけど漁の期間的に早く行ったほうがいいのかを訪ねてみると、仕事はあるから後回しでもいいと思うと返事が来て、それで礼文に先に行くことに決めたのでした!
そして風に関しての予報は大当たりでした!追い風がグングン吹いています。道もきれいで快適に5kmほど走ったら今度は北緯45度のモニュメントがあります。
確か本土最南端の佐多岬に行ったときにあったのが北緯35度でしたね。なので10度分を走ったことになり、地球の1/18にあたります。普通は移動しても緯度が変わることなんてないのでこれはなんかすごい達成感がありました。それから45どと言ったら北半球のど真ん中になりますね!これもちょっと面白い!
45度のモニュメントからは再びひたすら走ります!追い風がどんどん押してくれるおかげで巡航速度は30kmほどになり、とにかく快適です!
30kmほど走ったらこうほねの家という場所があります。追い風でイケイケだったので休憩の必要は特にはありませんでしたがなんか展望台と、遊歩道があって見るものがあるのかなと思い止まってみました。ちなみにこうほねの家には自販機があるのでノシャップ岬までの70kmの間で真ん中あたりに飲み物を補給できるポイントがあることになります。
遊歩道も展望台も特別にすごいという感じではありませんでした。おそらくここに咲く花がシーズンではないからでしょう。しかし利尻富士はとても綺麗に見え、遊歩道で海岸まで行けるのでそこで買ってあったおにぎりを食べました!
30分ほどの休憩で9時に出発です。追い風はまだまだ続き、ノシャップ岬まで25kmを走りました。こうほねの家の後からは少しアップダウンがあり、速度が落ちることもありましたが平地の巡航速度はさらに上がり、30kmオーバーを維持しながら行ったのでかなり速いペースで進んでいくことができました!
そして残り5kmほどのところでオロロンラインである道道106号線は稚内へ向けて進路を変えます。北端のノシャップ岬へ行くにはここから道道254号線を行きますが、254号線に入ってすぐくらいから風が向かい風に変わりました。岬の影響でしょうが一気に速度が落ちます。ですがまだ10時前。ここで無駄に体力を使う理由もないので自分のペースで最後はのんびりと岬まで向かいました。
ノシャップ岬には10時に到着。これで今までで最速のペースで走ったことになりました。そもそも午前中に70kmも走ったことがないので、10時時点でこの距離はずば抜けています。岬には人はポツポツと。特に写真撮影に困ることもなく、岬からは利尻富士が見えてきれいでした!
ちなみに利尻島はノシャップよりも南にあるのでオロロンラインを走っている途中で山が後方に移動し、利尻島を追い越したことになります!
写真を撮ったら近くのお土産屋さんでピンズなんかがないか探しました。目的のものたちはあり、冷たい飲み物にオロロンライン限定のガラナを買って休憩しました。
ガラナとは北海道の飲み物でコーラみたいな感じ。エナジードリンクっぽさもある味の説明がなんとも微妙になってしまう飲み物でした。
お土産屋さんの店員さんが話しかけてきて僕が旅をしていることを話すと興味を持ってもらえたようで、僕は休憩しながらそれなりにお話をしました。すると、そこで出しているソフトクリームを差し入れに頂いて、ちょうど買おうか迷っていたのでありがたくいただきました!最近は快活にも行かないのでソフトクリームは久々です!
ノシャップ岬では休憩のあとも外でのんびりしたりしてゆっくりしました。礼文のフェリーに決定したことで時間にゆとりがあります。ここから稚内のフェリーターミナルまで5kmとかしかないので稚内観光すらできてしまう時間がありますね!
ノシャップ岬を出発したら次はフェリーターミナルへ行き、チケットを買ってから稚内をいろいろ見ます。
ノシャップ岬から走ってすぐ、僕はとあるお店に吸い込まれるように入っていきました。立ち止まったきっかけは他のサイクリストがそこのお店に入ったから。店の建物にはデカデカとライダー・チャリダー歓迎と書かれており、ウニ丼などの海鮮丼を出しているお店です。これは入るしかない!!
お店は樺太食堂さん。店内に入ると壁一面、天井にも紙が貼ってあってすべてメッセージカードです。ここで食事をした人のコメントが残されていて圧巻ですが、個人情報が含まれるからと写真撮影が禁止なのが残念でした。
注文したのは全部載せの樺太丼です。生うに、いくら、カニ、ホタテ、とびっこ、鮭フレークがのっていて3850円。全部載せって書いてあると食べたくなってしまうのが僕ですが、さすがにウニ丼は5000円とか高すぎるので意外と丁度よいチョイスかもしれません。大盛りは無料ですが、丼を見せてもらって今の空腹状況なら普通盛りがいいと判断しました。
運ばれてきた丼を見てもやっぱり豪華です。料理の写真はokなので撮影。高い丼にはステッカーがついてくるのですが、これがライダーらの心に刺さりますね!
ウニは初めてではないですが、食べたのが回転寿司の安いウニであまり美味しくなかった記憶があります。それもあってウニ丼はやめたのですが、樺太丼のウニを食べるとこれは美味しい!海の香りがして回転寿司の時に感じた変な感じがありません!
そしてご飯はやはり普通盛りにして正解でした。食べているとけっこうお腹が膨れましたし、逆におかずが多いのでそちらの味に集中することができます!
ご飯を食べ終えたら11時半ほどになり、フェリーターミナルまで走って到着したのは12時前です。ついに稚内の街まで来たのです!
さっそくチケットを買おうと受付へ行きましたが、どうやらチケットは出港1時間前からの販売になるそうなのでこれはまた出直してきます。なのでそれまでの時間は稚内の観光をします!
まずは稚内駅。正真正銘最北の駅であり(最南の西大山駅はJRの中での最南ですし、佐世保も同じくJRの最西の駅です)、駅だけでなく線路も最北のものや、とにかくこのあたりは最北の○○が多くて面白いです。僕は行きませんでしたが稚内駅の2階?にある映画館は最北のシネマです!
駅だけで結構面白く、とりあえず入場券を買いましたが改札は電車が来たときにしかやらないみたいなので後でになります。駅内の観光案内所にも行きましたがそこでの収穫はピンズでした。また赤い羽根募金のピンズで、初音ミクのものをゲット。今回はカプセルの中に赤い羽根と協力ありがとうみたいな説明が書かれた紙も入っていて丁寧ですね!
次は稚内の防波堤ドームです。ここは旅人はみんな行ってる印象。稚内駅から近く、とても変わった形状の防波堤です。自転車であれば先の方まで行くことができますが、先へ行ってもちょっと海がきれいに見えるくらい。何よりこのドーム状の防波堤が写真映えするのです!
防波堤の次は道の駅わっかないです。こちらでいろいろ見ようと思ったのですが探してもそれらしき建物がありません。実は道の駅わっかないはJRの稚内駅と同じだったのです!いや、それはただの駅じゃん。
探してみると確かに道の駅のピンズガチャがありました。かなり変なところでけっこう探しましたね!でも、これが道の駅だとするなら特にあと見るものはないですね。
そんなことをしていたら列車が入ってきて改札が始まりました。せっかく入場券を買ったならば入りたいですよね!ちなみに入場券の値段で隣の駅まで行くことができたと思います。
ホームに入ってみるとさすが最北の駅。いろんな看板があって最南の西大山駅までの距離が書かれたりもしていました。確か枕崎、西大山の順で距離が出ており、そこから一気に東京まで飛んでなんだこりゃと感じましたね!
そして駅や列車の写真を撮り、列車が行くのを見届けてホームを出ました。ここから少し時間がありますが、フェリーターミナルに行こうかなと思っていると駅前で自転車を組み立てている人が"まだ"いました。
実ははじめに稚内駅に来たときから組み立てをやっていて、話そうか迷ったけれども観光があるので話さなかったのです。ちょうどいいので話しかけてみると、どうやらペダルの調子がおかしくなって時間がかかっていたみたいです。自転車部でこれから日本銃弾をするらしく、確か6人だったかな?そんな人数で行くと言うのですから車からしたらかなり邪魔だよーと言って、それから他にもちょっと話をしました。
しかし彼は宗谷岬(日本本土最北端、僕もこれから行きます)から出発するのに組み立てに時間がかかってしまい、一緒に走る人を待たせてしまうかもということで出発していきました。何はともあれがんばれ!そんな気持ちで見送ると彼は宗谷岬の方向ではなくノシャップ岬の方向へ走っていきました。本当に大丈夫か?
そしたら時間もちょうどよいので最後にセコマに寄って、飲み物を買ってからフェリーターミナルへ行きました。チケットは無事に購入完了。聞いてみたら学割があったので多少安くなりました。出港時間の45分ほど前でしたが船が到着したら待機場所にいてほしいとのことでほとんど休憩なく待機場所へ行きました。
そしてフェリーへ乗船。ノシャップ岬についた頃から実はワクワクが止まらなくて、これから北の果ての島に行くのだと考えると正直、最北端の宗谷岬に行くよりも楽しみです!そんな思いで稚内も観光しましたが、フェリーはおよそ2時間で礼文島に到着します。客室にはパソコンを持っていって作業できるようにし、船首にあるカーペット席へ行きました。
そして出港、フェリーは稚内港を出てノシャップ岬をまわり、礼文島へ向かって進んでいきました。僕はさっきいたノシャップ岬を船から眺めようとかなりの間デッキに立っており、確かにノシャップにあった灯台なんかを見ることができました!
そして船内へ戻り、パソコンで作業を進めようとしました。しかし想定以上に酔いがきてしまい途中で断念。月末提出のポートフォリオは島で適当な1日でしっかりと作ることになりそうです!
結局、船の中では寝ていました。礼文島が近づいたところで爆音の案内が流れて起床。自転車のもとへ戻り、島へ上陸する準備を終えました。
案内があってから車両甲板では
かなり待ちました。そして扉?が開き、自転車は一番最初に降りてくださいということでついに礼文島へ上陸しました。上陸のときに山にようこそ礼文島って書いてあって嬉しい気持ちにもなります!
礼文島へ上陸したら一旦自転車をとめてフェリーターミナルで情報を集めました。礼文島はもとからライダーさんに歩くといいよと教えてもらっていたのですが、フェリーターミナルにはとてもわかりやすいトレッキングマップがあってとても助かりました!紙で持っていっていいやつです。
それからキャンプ場へ行きますが、礼文島にあるキャンプ場のうち北にあるものはコンビニから15kmとか離れているので南の緑が丘公園キャンプ場にしました。こちらも3kmくらい離れていますがしょうがない。礼文島で安定して買い出しができそうなのは島に一つだけあるセイコーマートくらいだと思いますから。
キャンプ場までは5kmほど。しかしフェリーターミナルにいたこともあって受付終了の17時に間に合うか微妙だったので電話をしました。すると17時を過ぎても少しならまだいるから大丈夫と言ってくれました。場所と自転車であると伝えるとセコマで買い出ししてくるといいよと言うくらいです。
それでキャンプ場は大丈夫でしょう。ただ、言われたとおりにセコマに寄っていくと遅くなってしまうのでまずはそのまま向かいました。
結局、17時前に到着。受付を済ませたらありがたいことに礼文島を歩くときのおすすめルートを教えてくれました。参考にします!
テントはウッドデッキの上に張りました。今夜は雨が降るのでそっちの方がいいと言うことです。その後は必要なものを持ってフェリーターミナル近くの温泉へ行き、風呂に入ったら休憩スペースで閉館時間辺りまで作業をしました。そしたら帰り道にセコマに寄り、自炊はせずにそのまま食べられるものを買いました。明日の朝は歩く前にもう一度買い出しをする予定なので買い込みはせず、キャンプ場へ戻りました。
テントへ戻ったら明日の歩くルートを考えましたが、眠気もあったので天気を見ながら明日の朝に考えます。起床時間から利用するバスが決まるのもありますから。来るまでもワクワクがありましたが明日の歩きも楽しみです。それでは!
今日のまとめ
走行時間 4:21.12
走行距離 96.38km
食費 5027円
ピンズなど 1255円
入場券 200円
フェリー代 3840円
入湯代 300円
宿泊費 620円
計 11242円