多忙大学生が自転車で行く日本一周

課題に追われる大学生が日本一周の出来事を記す備忘録的なブログです

90日目 うにの殻割り体験 利尻島→利尻島

こんにちは、昨日はたま子さんと合流してキャンプ場で寝ました。今日はたま子さんの紹介で利尻で少し働いて、仕事がなければ適当に作業をします。今日からしばらくは利尻にいるので特に計画は立てていないですがやりたいことをやっていこうと思います!

目が覚めたのはは6時で、5時頃に今日は漁があるかの放送が流れます。しかし、放送自体は聞こえましたがいろんなスピーカーから流れるので何言っているかわかりません。けれど流れたということは今日は漁があるのでしょう。8時までには絶対に準備を完了して漁師さんのところへ行かないといけません。でも、時間自体はあるのでもうちょっと寝て、それから昨日の食事の片付け。そしてテントを撤収することにしました。

時間はあるだろうとのんびり片付けをしていたわけですが、テント以外の荷物をしまい終わった頃には割と時間がせまっていました。たま子さんはもう出れるような状態です。急ぎつつ荷積みを済ませ、キャンプ場を出たのは結局8時頃になりました。

815分までに漁師小屋にいれば良いとのことですが、意外と時間がギリギリでの到着になりました。まだ漁師さんは来てないようで一応安心。初日から遅れてたら印象悪いですからね。

少し待ったらお世話になる漁師のユウトさんが軽トラでやってきました。年齢は20代後半でたま子さんと同じくらいです。挨拶を済ませ、長靴を履き、手にはゴム手袋です。そうして漁師小屋でうにの殻割り作業が始まりました。

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まず、うにの殻割りには2つの役職があります。簡単なのが殻を次々割っていく役で、これを僕がやりました。専用の道具を使い、ペンチの逆みたいな構造ですね、握ると開く殻割り具をうにの口と反対側に突き刺して、それから握って殻を割ります。

もう一つの役は割ったうにから身を取り出すものです。細いスプーンみたいなので1つのうにに5つある身をツルッと取り出します。本来ならこれは身を崩してしまう恐れがあるのでなかなかやらせてもらえないらしいのですが、たま子さんがそれをやり、後に僕もやらせてもらいました。

今回はムラサキウニで、コンテナに2つ分あります。実際に割り始めるとかなりの量で、低い姿勢でやるものですからちょっとしんどいです。殻を割ったうには中央のテーブルにのせていき、それから他のみんなが身を取って、身はザルに入れられて洗います。

殻割りはそこまで神経質にならずにポンポン割っていけましたが、全ての殻を割ってからやらせてもらった身を取る作業はコツが入りました。殻の内側に沿ってスプーンをクルッとやる動作、それから持ち方を工夫して身が手のひらに出てくるようにするとかありました。これこそ神経を使う作業で、ユウトさんも大変だと言っていました。なんかデザインしていくときと同じ疲れ方です。

作業は11時まで続きました。すべてのうにの身を取り終わったら身についているものを取り(うにが食べた昆布とかがあります)、さらにきれいにすると同時に色のきれいなものとそうでないものを分けます。ちゃんときれいなものでないと買い取ってくれないみたいで、色の悪いものは今回はまかないとしていただけることになりました!今日はたくさんのうにが色で弾かれ、夜のうに丼になる予定です。

きれいになったうにはユウトさんが持っていって、買い取りで弾かれたうにが少し戻ってきたのでそれを食べさせてもらいました。やっぱり海の香りがして美味しいです!中にはザル何個分も弾かれる人がいるのでこれだけで済むのは運がいいと言っていました。

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これが弾かれたうに。美味しくいただきました!

最後に後片付けをして、小屋の掃除も行いました。この漁師小屋はユウトさんが知らない別の漁師の人から受け継いだもので、そのため水道なんかはありません。タンクにある水を使っていろいろと洗いました。排水も普通に外に出るだけです。

うにの殻割りが終わったらいったんユウトさんと別れてたま子さんとお昼にラーメンを食べに行きました。お店は味楽という場所で、利尻昆布の出汁を使ったラーメンを出しています。利尻ラーメンという名前がついているわけではありませんが、こちらは人気のラーメン屋さんになります。

味楽もキャンプ場のある沓形にあるのですぐに到着しました。並ぶほどではありませんが人はけっこういました。注文したのは焼き醤油ラーメンの特盛、特盛といっても2玉なので僕らなら軽々食べれます。味は美味しい醤油ラーメンといった感じでした。特別に変わった味付けではないものの、昆布の出汁が効いているからかスープが美味しく、やっぱりラーメンは出汁なのかなと思ったところでした。

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それからはユウトさんが夕飯は焼き鳥がいいと言ったのでその買い出しに行きました。僕も何か振る舞えればなと買い出しに同行し、赤味噌があればそれ関連のものを作りたいと考えました。しかし鴛泊のお店数軒を車で回りましたが赤味噌は売っておらず、今日の夕飯では僕から振る舞うことは出来なさそうです。またの機会にそれは回してたま子さんの焼き鳥も楽しむこととしましょう!

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買い出しが終わったらユウトさんのお宅で仕込みです。僕も手伝えることはして玉ねぎを切ったり、火を起こしたり、途中で焼き鳥の串が足りなくなったのでそれを買いに行ったりしました。そんなことをしているとちょっと早めの夕飯な時間になり、順番に焼き鳥が焼かれていきました。

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僕は何度も食べていますがやっぱりたま子さんの焼き鳥は美味しい!今日はタレの焼き鳥もあって僕の豆板醤をつけたりして食べました。しかし非常に量が多い。先に全て焼き切って、そのあと家の中で食べようということになりましたが、エビなんかもあってオードブルみたいにたくさん盛り付けられていました。

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そこに焼き終えたところで出てきたうに丼です。これは美味しそう!今日の色が悪くて弾いたうに達をいただきましたが、表面のうにを食べてもさらに下にウニがあるとっても豪華なうに丼でした。わさび醤油をかけて食べて美味しかったです!

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うに丼も食べたらお腹はいっぱいです。真ん中にまだ焼いたものが残っていましたが、これは僕はもう食べられません。たま子さん、ピーマンが好きだからって買ってくると食べきれないですよ!夕飯を食べ終えたら僕たちはキャンプ場で寝るのでお礼を行ってキャンプ場へ向かいました。

途中にキャンプ場近くの温泉へ寄ってお風呂に入っていくことにしました。利尻ふれあい温泉というところで、そこに貼ってあった新聞を見るに地中深くまで掘ってやっと掘り当てた温泉らしいです。実際にお湯はかなり茶色く濁っていて鉄分が多い様子があります。源泉掛け流しと循環で温めた湯船があり、源泉の温度が低めなために掛け流しの方はずっと入っていられるぬるま湯でした。

風呂上がりには水がありました。麓峰湧水です。これは利尻島の湧水で沓形から南に行ったところで沸いているお水です。利尻にはもう一つ、甘露泉水という湧き水があって、こちらは鴛泊から利尻山に登る登山ルートの途中にあります。麓峰湧水は利尻島を一周自転車で走るときに飲むでしょうがここでお先に飲むことになりました。

その後、キャンプ場へ戻りテントを張って今日は寝ることになりました。明日はシケの予報ですから漁はないかもしれません。もしあればお手伝いをしたいですし、なければ溜まっている作業の方を進めていく日にしようかなと思っています。

今日のまとめ

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走行時間    0:11.25
走行距離    2.32km

食費    1300円
入湯代    650円
宿泊費    500円

計     2450円