多忙大学生が自転車で行く日本一周

課題に追われる大学生が日本一周の出来事を記す備忘録的なブログです

76日目 北海道上陸 (青森)→函館→厚沢部

こんにちは、今日は北海道上陸ということになり、フェリーで函館に到着してからはたま子さんと別れて僕は渡島半島を横断、ほとんど渡り切ったところにある厚沢部というところでキャンプをしようと思います。距離はそこまで遠くはなく、親はフェリーが昼頃に到着しても行くことのできるルートを送ってくれたため、今日は余裕があります。朝も早いですし人の少ない状態で軽く函館観光をしてから行こうと思います。

起床はフェリーが到着する数分前の5時40分ごろ。かなり大きな音量のアナウンスでしたので一気に目が覚めました。睡眠時間はそこまでは長くなかったはずですがそれなりにさっぱりと目が覚めています。荷物をまとめて自転車に荷積し、一息つくまもないままフェリーから降りて行きました。車などは先に降りて行ったのでほとんど最後です。これで北海道上陸を果たしました!

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僕は以前に北海道に家族旅行で来たことがあったので普通ですが、たま子さんは人生初の北海道ということでかなり感激している様子でした。船から出て写真を撮ってからはまずはコンビニで軽く休憩しようと、北海道のチェーンであるセイコーマートへと向かいました。セイコーマートは北海道のコンビニ最大手?ということもあって函館港からすぐのところにありました。

セイコーマートは前に来た北海道旅行では全く意識していなかったので少し感動。100円でパスタが買え、これが北海道をツーリングする人にとってはお馴染みの食べ物となっているのです。たま子さんはセコマのホットシェフにも感動、ぼくはそこまで食べたい気分でもなかったのですが彼はおいしいと噂のカツ丼を買っていました。僕もいつかは食べようと思います。

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100円パスタ!これからお世話になります

セイコーマートではポイントカードを作成しました。富山にてたま子さんが僕が寝た後にりょーやさんからきいた情報によると、セコマのポイントカードは北海道への入国券だそうです。これからかなりお世話になることでしょうし、北海道を回りきったらどれだけポイントが溜まっているのか楽しみです!

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そしたら次は五稜郭へ行ってみようと思います。結構近くで、公園みたいになっているはずなので人も少ないでしょう。3kmほどをはしって適当な場所に自転車を駐め、五稜郭公園を歩いて散策しました。意外と小さくて外周を回り切るのもできそうですが、ちょっとめんどくさいのでそれはナシ。尖っている部分なんかはしっかり綺麗に尖っていてすこし感動。そして橋を渡って中の方へも行ってみました。箱館奉行所があり、そこがなんか建物の中を見たりするような場所っぽいのですがここでの僕の関心はベンチでした。さすがにちょっと眠くなってきたのでゴロンとして休憩したいもの。奉行所の前にはベンチがあって、今回はそこで休みました。初めは人は全然いなくて大丈夫でしたが、寝転んでいたらしっかりと1時間くらい経過して、すこしは人がくるようになったので退散しました。

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五稜郭タワー

次は五稜郭が上から見られる、五稜郭タワーというところへいきました。やっぱり五稜郭は上から見てなんぼだと思いますが、タワーの入り口に行ってみると入場料が900円もかかるそうです。それは足元を見過ぎだろっていう金額ですね。まあ最初はそんな金額ですから売店を見て、ピンズとかいいものあるなーって感じでしたが、たま子さんはどうしても上に行きたいようで結局僕も一緒に見に行きました。まあ、これから北海道は宿泊費が野宿によって大きく減らせることも考えるとちょっとくらいいいかなという気持ちになってしまったのもあります。

上へとのぼるエレベーターは途中で照明が暗くなって、ブルーライトによって壁に絵が映し出されていました。このカラクリを即座に見破れたのは金沢の21世紀美術館のおかげですね。そして展望台までのぼったら意外と人がいました。人の少ないあたりの窓から五稜郭を眺め、何かの展示もありましたがそれは見ずに下の階へおりました。

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タワー上から自転車が見えました

下の階からも五稜郭は眺められますが上からの方が見やすいです。こちらは売店になっていて、色々なグッズも売られていましたが地上の売店と同じものでした。そしてさらにここにあるのが手相占いで、たま子さんはこれがどうしてもやりたくてタワーにのぼったと言っていました。350円でコンピューターによる診断です。ここ限定と謳っていました。最初は僕は入場料と合わせて1250円かと思って考えちゃいましたが、たま子さんのやっているのを見たのと、診断結果が紙に書かれて出てくるのがいいなと思い、ここにきた記念になるので僕もやりました。

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診断結果はキレやすいのでもっと慎めとかいう感じでした。僕はキレたことなんて一回しかないですけど。それとも坂が急すぎて不満を言いながら漕ぐとかのことですかね。それであればよくやってしまっているので慎むこととしましょう。あとはお金関係がいいだとか、旅行がいいだとか書かれていました。かなり疑問が浮かぶ診断結果でしたが、僕からみてたま子さんの診断内容も半々くらいで当たっている気がします。まあ、そんな思い出が買えただけでも良しとしましょう。

タワーを降りたらダイソーへ行き雑貨を買ってから、ラッキーピエロというハンバーガーショップへ行きました。こちらは函館のご当地チェーンで、やっぱり旅人はみんな食べていくみたいです。僕は一番人気だとかいうバーガーと、トマトが入ったチーズバーガーを注文しました。席で待っていると3つのバーガーが運ばれてきて、最初、たま子さんが3つ注文した分だと思っていたら僕の2つプラスたま子さんの1つだったみたいで、僕は食べるのが遅れました。

たま子さんは飲み物にラッキーガラナというものを頼んでいました。これもみんな飲むみたいですが、注文しそびれたので函館に戻ってきたときに回収するとしましょう。そして味などは、まず大きくてボリューミーです。一番人気のバーガーは照り焼きっぽい味付けで唐揚げ?が入っていたかな。もう一つのチーズバーガーはトマトっぽいソースでなんか食べたことある味。でもどちらも美味しく、コスパはいいと思いました。

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うまい!

そしてご飯を食べたらいよいよお別れです。僕は国道227号線から渡島半島を横断していきます。道が函館から放射状に伸びているので途中までは方向が同じだとしても、この放射の中心付近でたま子さんのルートとは道が違うのです。最後に握手をしたら別れて、227号を走っていきました。さすがに北海道、道がまっすぐで路側帯も広めです。この時点で走りやすさを感じられますが、本当の北海道はまだまだこんなもんじゃないんでしょう。今から楽しみです。

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たま子さんといよいよお別れ

227号では峠が一つあります。(渡島)中山峠で、だいたい350mくらいあるので気合を入れて走っていました。函館からのまっすぐな道もゆるい上り坂になっており、ちょっとずつでも標高を稼いでいる感じがしました。そして道が西に向かって、山に入ってからはより上りになっていきました。しかしそこまでの坂ではなく、峠としては緩めな坂がずっと続くのでそれなりの速度を出しながら進めました。峠区間においても道路が走りやすく、路側帯が広い上に交通量が少ないのであまり車のことを考えなくてもいい点が気持ちが楽です。

ただ、長い距離で自販機などが何もないのも確かです。今日は涼しくて水分もあまり補給しなくてよかったので助かりましたが、函館を出発してから30km、峠のてっぺんまで走りっぱなしで行きました。この辺は今後考える必要がありそうですね。峠をのぼっている途中には車から麦茶の差し入れを渡してくれた方がいました。飲み物はありがたいです!これは峠を上ったところで飲みました。

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しかし北海道は自然が豊かですね。ただこんな道を走っていても滝なんかが見ることができます。ふと看板が現れて~滝ですみたいに言われるもんだからびっくりします。それぞれはまあ中規模くらいな滝なんですが、これがいくつも現れるのがなんとも四万十川沿いみたいです。頑張って漕いでいるところで勢いがあるのにそれを殺してしまうのはなんか勿体無くてほとんど見ませんでしたが。

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峠を越えてからは長い下りです。ある程度おりきるまではコンビニもなく、おそらく峠前後で40kmくらいはコンビニ(や自販機など)がない区間が続くと思います。そんな下り坂を一気に下りていって、今日の目的地のレクの森キャンプ場まで今回は走っていきました。こんな無理ができるのも異様に涼しいおかげです。

距離が短いこともあって15時ごろにキャンプ場近くにある道の駅あっさぶへ到着、スタンプを押して軽く休憩をしました。そしてこちらには道の駅の名前のピンバッジのガチャガチャがあります。横から見てみると全てこの道の駅のピンズです。どうやら道の駅ごとに駅名ピンズのガチャが置いてあって、これを回すとその道の駅のピンズが手に入るので巡ってコレクションをすることができるようです。これは面白い!100円ですし是非とも行った道の駅ではこのガチャを回してピンズを集めていこうと思います。

そして、たま子さんから教えてもらったのですが、北海道の道の駅スタンプラリーというのもあって、本が300円で買えるのでこれもやっていこうと思います。スタンプの数で競争です!しかし道の駅あっさぶでは売っている気配がなかったため(店員に聞けば売っていたかもしれません)、次の道の駅からスタンプラリーは開始しようと思います!

ちなみに厚沢部町はジャガイモのメークイン発祥の地ということでジャガイモやコロッケなど売っていましたが買わなかったです。そして今日の宿泊地のレクの森キャンプ場(無料)、15時台に宿泊地に到着するのはおそらく最速で、今日は余裕がありそうです。受付を済ませてテントを張りました。先客でいらしたカブの人(カジヤさん)と軽く会話をしながらパパッとテントを張りました。そしてカジヤさんが買い出しに行くからと、君はお酒飲む?と聞いてくれました。ありがたいお誘いなのではいと答えて、僕は時間もあるのでテントの中でブログなどの作業をしていました。

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そしてしばらくして、眠くなってきたので仮眠を取ろうとアラームをかけて寝ました。そしたらなんとあたりは真っ暗。お風呂は行きそびれましたし、なによりカジヤさんに申し訳ないですが外へ出るとまだいらっしゃったので、遅いスタートになりましたがお話をしました。まず、カジヤさんには道の駅のコロッケとチューハイをいただいてありがとうございました!カジヤさんはホンダで働いていた方で、今でもOBになってぼちぼちお仕事に関わっているそうです。学生時代に何かに打ち込んだ人がいいと、就職も軽くおすすめされました。

お話のなかで印象に残った言葉は、”若いうちはどれだけ体を酷使したか”、ちょっと強い言葉ですが体を酷使してでも若いうちは色々な経験や勉強をしてものごとを身につけるべきだということです。カジヤさんは若いうちに稼いだお金は3分割して使うべきだと言っていました。1/3は新しい経験をするために、1/3は本などの勉強に、あとの1/3は…忘れちゃいました(確か貯金?だったかな)。新しい経験は刺激になってとっても大切ですし、本はこれを擬似的に体験できるものとして重要だと言っていました。カジヤさんは本といっても結構勉強寄りのものを指していたと思います。それはつまりこういった経験を通じて仕事などに活かすことが大切だという意味合いも含まれていると思います。

それからカジヤさんは経営系の勉強をしてホンダに入ったのですが、最初のうちはやりたい仕事ができなかったそうです。それでもその部門において体を酷使し、努力をして成果を上げ続けたことで最終的には、定年が近くなってきたころにはなってしまいましたが、やりたい仕事ができたと言うのです。与えられた環境において成果を上げ続けることで見ている人は見ている、いつかは努力が報われるともおっしゃっていました。

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こんな感じでカジヤさんとは非常に参考になるお話ができました!北海道のおすすめスポットもいくつか教えてもらいましたしありがとうございます!僕が寝ていたことで遅くもなってしまいましたし、こうしてちょうど良いところで切り上げて就寝となりました。明日は親からのルートを参考に100kmほどを走っていくつもりです。ここからもコンビニは数が少ないので注意しながら行きます。それでは!

今日のまとめ

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走行時間    3:24.21
走行距離    63.32km

食費    1360円
雑貨     440円
ピンズなど 1250円
観光費    900円

計     3850円