多忙大学生が自転車で行く日本一周

課題に追われる大学生が日本一周の出来事を記す備忘録的なブログです

22日目 本土最南端佐多岬 鹿屋→佐多岬

こんにちは、今日は本土最南端の地、つまり自転車のみでいけるもっとも南の場所へと向かいます。その場祖は”佐多岬”、鹿屋からおよそ70kmの場所にあります。ただ、この佐多岬へと通ずる道はアップダウンが激しく、鹿屋からだと700mほども累計で上らなければいけません。また、佐多岬にある観光物産館も17時に閉まってしまい、これを過ぎるとせっかく佐多岬を訪れても踏破証が買えません。距離的には問題ありませんがアップダウンもあることを考えてそこまでのんびりとはせずに進んでいくことになりそうです。

まずは朝8時ごろ起床します。一応、昨日のように15時につかなければいけないわけではないので昨日よりは遅く出発できます。支度を整え、快活を出発したのはおよそ9時半ごろでした。夜の間に雨が降ったみたいで路面や自転車のカバーが濡れていましたが、幸いにも日中は晴れで、追い風の予報になり楽ができそうです。

出発をして、鹿屋の坂を進み、昨日来た航空史料館の横を通り、まずは269号線を進んでいきます。予報通り追い風で、車が少なく綺麗な車道を走ることができました。この辺りではまず、鹿屋のシンボルらしい高隈山地が遠くの方に見えて良い景色でした。それから、269号線は少し内陸にある鹿屋から鹿児島湾の方へ抜けてそのまま海岸沿いを走る道ですが、鹿屋が大地の上にあるため下り坂になったところで海が広がり、綺麗な鹿児島湾と桜島が見えましたね。海岸沿いの部分は高低差もあまりなく気持ちよく走れましたが、鹿屋での坂もあり、20kmくらいの地点の道の駅錦江にしきの里で休憩としました。

こちらの道の駅は地元のスーパーの役割も兼ねているような感じで、いろんなものが安く売られていました。例えばおにぎり3個と漬物のセットで150円とかです。コンビニと比較したらその安さは歴然ですよね。僕は飲み物といちごを買って食べました。

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休憩をとったら次は佐多まで進んでいきます。今日は佐多岬でキャンプの予定ですが、この周辺でまともに買い出しができるのは佐多にあるスーパーで最後だからです。なのでここで昼食と休憩をしつつ、買い出しを済ませるわけです。佐多までの269号線はアップダウンが増えますが、そこまで辛い坂ではなくこれまでのように快走していきました。途中に通る根占のあたりでは道路にガチョウ?がいて、近寄っていったら向こうも近寄ってきて、野生の大きな鳥を近くで見ることができました。

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そうして、しばらくして現れるトンネルは2kmもあり長いですが、そもそもの交通量が少なく走っていても2回しか追い越されなかったので比較的安心して通れました。佐多岬に向かう方向に下り坂になっているので、明日に戻るときはどうしようかな。トンネルの下り坂で比較的速度にのっていると、トンネルを出たすぐのところに目的のスーパーのエーコープが現れました。気持ちよく走ってたら見落としてしまいそうでしたが、無事にここで休憩をとります。

スーパーでは夕食用の飲み物と手羽中、豚肉を買い、昼食にはパンと牛乳に鳥刺しなどを選びました。最初、スーパーで物を探していて鶏肉のコーナーに生食用と書かれた鶏肉が売っていて、誤植かとも思いましたがどうやら鹿児島のあたりでは鶏肉を生で食べる文化があるらしく、生で食べることで鶏肉本来の味が味わえるみたいです。これらを買ったらスーパーの前にあるベンチで昼食を食べます。まずはパンと牛乳ですが、牛乳がめちゃくちゃおいしかったです。普段一人暮らしをしている時から牛乳の味は気をつけているのですが、この牛乳は普通の牛乳と味が違います。確かに牛乳本来の味ですが、いつも飲み比べている牛乳は味の濃い薄いというか、しっかりした味になっているかという部分で差が出ていたのに対してこれは明らかに味や香りが違うんですよね。瓶で飲んでいるからかもしれませんが、おいしかったです。

次に鳥刺しですが、こちらも本当においしかったです。鳥刺しは醤油やポン酢、生姜と一緒に食べますが、まず驚いたのは醤油がめちゃくちゃ甘かったことですね。九州のこっちの方は甘口の醤油だと聞いたことがあったような気もしますが、これでは激甘醤油です(個人の感想ですが)。で、肝心の鶏肉の方ですが香りがしっかり感じれて、また、部位ごとに違う食感で美味しく楽しめました。ももの方は柔らかくて食べやすく、鳥の香りのみが感じれます。皮のある方は、皮が焼いてあるのか炙られた香りと一緒に鶏肉の香りが感じれます。皮が結構固くてかみごたえがあり、個人的に好みです。全体的にとても美味しく、特にももは誰にでもウケる味だと思います。鹿児島に来たらぜひスーパーなんかでいいので探してみるといいと思います。

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さて、休憩を終えて佐多岬へ向かって行きます。佐多で269号線は終了なので、ここからは県道68号線です。時間はだいたいー時くらいなので割と余裕がある感じですが、ここからの坂はどうでしょうか。まず、佐多の街を出て長い上り坂が続きます。山に沿ってクネクネとした道で、遠くをみると道に立っている電柱が見えます。もしかして今からあんな高さまで上っていくのかと若干うんざりしながら漕いでいきます。そして、上りで速度が落ちるとめちゃくちゃ暑い。一応、坂の勾配はキツいわけではないので漕いで行けるのですが、流石に途中で上着を脱いで休憩しました。途中で採石場?みたいな建物が見えたところでだいたい上りは終了です。この建物は下の方から見えていたので、これ以上上ることがなくて本当によかったです。

トンネルをくぐって峠を越えたら今度は長い下りです。峠を下っている時はいつも思うのですが、自分はこんなにも上ったのかと思うんですよね。下っている最中に対向車線に自転車で上っている人が今したが、頑張れと思う気持ちと共に、明日の自分もあんなふうに上ることになるんだなと未来の自分を重ねていました。

この峠を越えてからもアップダウンは続きますが、68号線区間を走り終え、さらに佐多岬へ向かうための支線のような道へ入って行きます。実はここからが結構長くて、下調べでは500mくらいじゃないのっていう感覚でしたが実際には5kmくらいあり、めんどくさいです。佐多岬までのルートは2つあり、1つはほぼ真っ直ぐ、もう一つはグネグネ迂回していく道です。僕はめんどくさかったのでまっすぐな方を選んだのですが、これが大変で勾配がめっちゃ急でした。今までで比べると中峠よりちょっと下かなっていう感じで角度でいうと暫定2位です。そのぐらい急なもんで歩いてなんとか上り、そして下り、さらに上る、と。正直、68号線から外れた時点で着いたような気分になっていたので本当にキツかったです。

そんなこんなで31度線モニュメントを通り過ぎ、佐多岬の駐車場へ到着です。ここから先は自転車も通行禁止なので徒歩でいくことになります。まずは閉まってしまう前にお土産屋さんで証明書とステッカーなどを購入。本土最南端だけあってステッカーも種類がありますが、どれも高くて結構キツかったです。合計で4000円くらい使ってこれらを購入。自転車に戻って佐多岬へ歩いていく準備をしていると先程の売店と店員さんがタバコ休憩をしていて、色々話したりしました。僕同様、自転車で来た人はみんなこの坂にうんざりしているそうです。

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本土最南端到達証明書

さて、では佐多岬まで歩いて行きます。トンネルを潜るとまたさらにアップダウンのある遊歩道が続きます。今日は平日だからか、人がほとんどいなくて景色を見ても人が映り込まず、綺麗でした。途中にある御崎神社はあとでお参りするとしてスルー。まずは展望台へと辿り着きました。ここまでくると360度の景色のうち300度くらいは海で、急に本土の先っぽの方へ来たんだなという感じがします。下に貼ったパノラマ写真じゃ分かりづらいですが、海の景色も方向によって違って面白いです。こんな場所を独り占めできて本当によかったですね。

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展望台の次は灯台守広場というところへ行ってみました。こちらは景色が良いと言うわけではありませんが、昔にここ佐多岬灯台を管理していた人が住んでいた家の跡地があります。灯台自体は岬の先にある島にあって、そこまで2つのゴンドラを乗り継いで行ったそうです。いまではゴンドラはもうありませんが、こんな結構高い場所をお手製みたいなゴンドラでいくのは自分だったら嫌だなと思いました。ちなみに、佐多岬灯台は日本で最も古いルーツを持つ洋式灯台で、イギリス人技術者が建設に関わっているみたいなことが説明されていました。

灯台守広場も見終え、駐車場へ帰って行きます。帰り道には御崎神社へ立ち寄ることも忘れずに!灯台守広場からの道だと、行きでスルーした道とは違う場所から御崎神社に入ることになり、そこからみる神社は印象が全然違って神秘的でした。参道にまでうねって生えているソテツ、それをくぐり抜けながら社へお参りすると参拝者ノートがあったので、僕もそこに名前を書き記しました。多くは見ていませんが、備考の欄をみると一人旅で佐多岬へ訪れるひとが多いみたいですね。

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さて、そんなで佐多岬を堪能しましたので今日の野営場へ向かいます。佐多岬にも無料でキャンプできる場所があるのはありがたいです。場所は68号から分岐してすぐのとこなので、行きに苦戦したアップダウンを戻っていきます。流石にルートは変更し、遠回りルートで戻りましたが、ナビが切り替わった瞬間距離が倍になって笑っちゃいました。しかし、坂の勾配は厳しくなく、もしもう一度佐多岬へ行くのであればこちらの道を使うでしょうね。途中の31度線モニュメントでは佐多岬で自転車と一緒に写真が撮れなかったのでこちらで記念撮影を撮りました。

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そうして今日の野営地、大泊野営キャンプ場です。久々に明るい時間に到着して設営ができました。キャンプをする人は僕一人みたいで、炊事場では釣り人?が魚を捌いていたのかな。キャンプ場は細長い形でそんなに広くありませんが、ネットが繋がらないこと以外は普通に快適に過ごせました。

今日はこれで終了です。ブログを書こうとしましたが、なんか普通に眠くて寝てしまいました。明日の朝は多少余裕がある(とこの時思っていた)ので、ぐっすり寝ることができました。

今日のまとめ

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走行距離    71.05km
走行時間    4:06.20

食費      1906円
ステッカーなど 3990円
計       5896円

 

これで最南端へ到達したので今度は北上して行きます。佐多岬を出て気づいたのは自分の影ですよね。いつもと違う方向に進むため夕陽が映し出す影がいつもと違うことに気づきました。