多忙大学生が自転車で行く日本一周

課題に追われる大学生が日本一周の出来事を記す備忘録的なブログです

34日目 日本海を左手に風の中を進む 豊田→須佐(益田)

こんにちは、今日は長門へ、日本海側へ抜け、山陰を進んでいきます。先日、日本一周の春休み分の終了日時を決めたんですが、それが来週末です。この期限までに島根や鳥取、可能なら兵庫などできるだけ名古屋へ近づくことが目標です。なので今日の目的地は須佐のキャンプ場。豊田から大体90kmです。

起床は8時半、ですが撤収をしていたら出発は10時ごろになりました。もっと早く出発したかったのになかなかうまくいきません。出発をしたら34号線を進み長門へ向かいます。途中には峠がありましたが、睡眠時間が長かったからか、足に力が入り調子良く進めました。峠を越えると、昨日豊田まで上った分と合わせて結構下りました。この辺りは山奥に隠れた地みたいな雰囲気で、山と谷に挟まれた峠を下ってあるのは大寧寺、さらに進むと昭和っぽい感じの湯本温泉がありました。今日は残念ながら寄り道はしませんでしたが、正直一人で日本一周でもしない限り行かないような場所のように思います。

そうして長門市駅へ到着。そろそろ自転車の空気を入れたかったのですが、長門駅に設置されているサイクルピットには空気入れは見当たりませんでした。そのため、近くの売店で軽食を食べ、また出発します。

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チョココロネを食べたのは高校以来かな?

今度の目的地は空気入れの常設が明記されている道の駅萩しーまーとです。ただし、長門から萩へは191号線を迂回して県道64号線を利用します。64号線の分岐がある三隅インター以降は191号線は自動車専用のバイパスになり、もとあった191号線は明らかに山の中を通っているので海沿いの64号を使うわけです。しかし海沿いといえどアップダウンは意外とあって、車一台分の幅の田舎道みたいな感じでした。

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時折みえる海がキレイ!

そんな64号の坂を上ったところで、前に追い越して行った車がUターンして待っていました。自転車に付けている日本一周の看板を見てわざわざ戻ってきてくれたみたいで、その車のおばちゃんとお話をして、その後にはお昼ご飯をご馳走してくれると言ってくださいました。ここからおよそ2km先に別の道の駅さんさん三見というのがあり、そちらの食堂で注文しておくから店員の人に言って食べてとのことです。ご好意に甘えてご馳走になり、一旦さんさん三見で昼食を取ろうと思います。

おばちゃんは肉がいいか・魚がいいかなど何が食べたいか聞いてくださり、そして食堂で出てきたのは日本海定食というものでした。3種の刺身をメインに様々な料理があります。

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日本海を望めるカウンター席で食べました

刺身の方は魚ごとに身のしまり具合が違って、真ん中のがすこしほろっとした特徴的な感触でした。味噌汁にはフグが入っていて、昨日に食べたフグの味噌汁とはまた違い、フグとわかめとネギのシンプルに美味しい汁でした。右上の天ぷらは甘めのタレがかかってますが、それなのにサクッとしていて美味しかったです。下にある天ぷらは魚のもので、おそらくブリだったと思います。

そんな美味しいお昼ご飯をいただいたのは鯖島食堂です。ご飯を待っている間にはご馳走になったおばちゃんとももう一度会えて、感謝の気持ちを伝えられてよかったです。

その後はまた萩のしーまーとに向かい、萩市街地へ入りましたが結構綺麗な街並みで、地図を見ると城下町なだけあり区画が整理された感じになっています。また、ちょうど小学生の下校時間と重なっていて、小学生なのに学ランを着た子たちと信号待ちの間しゃべったりしました。

道の駅萩しーまーとでは空気入れを探したんですが見当たらず、事務所に尋ねることで借りることができました。宮崎で空気を入れてからここまでずっとそのままでしたが、後輪の空気圧が6barから4.5barくらいに減っていました。逆にこれだけしか減っていないのに驚きですが、最近の疲れはこれが原因の一つだったかもしれませんね。

しーまーとを出たらより海岸沿いに191号線を走ります。実はこれまでもそうだったのですが、海岸沿いになると向かい風が一層激しくなり、昨日までの予報とは違ってかなり辛い部分がありました。この区間はひたすら先の方が見えるだけに全く進んでいる感じがしません。景色はかなりいいんですがね。また、しーまーとを出たのは15時15分ごろで、この時間に大学の初回授業のガイダンスを聞きながら走っていたのですが、風の音で全く聞こえませんでした。

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こんな綺麗な景色をみる余裕がなかったのが残念です

そんな辛い区間でしたがしばらく走っていると前方から積載をした自転車が走ってきました。軽く挨拶をして通り過ぎてから後ろを振り返るとその方も日本一周で、歩道の方に集まって結構話をしました。ゆーたさんという方で、ママチャリで日本一周をしているみたいです。会社をやめて日本を旅して90日以上、僕の3倍くらい日本を巡っている先輩ですね。僕もゆーたさんも自転車で日本一周をしている人と会うのは初めてで、テンション爆上げで話をいっぱいしました。この先の島根とか鳥取は田舎でやばいっすよとかママチャリで坂のぼるなんてすごいっすねとかもう大盛り上がりでしたが、日没も迫っていてゆーたさんは萩まで行かなければならないことから泣く泣くお別れしました。

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最後に二人で撮った記念写真!

そんな出来事もあり向かい風をものともしない元気で突き進んでいきました。けれどこの風の中ではキャンプをするのはかなり厳しいこと。別のプランとしてホテルに泊まることにしました。ただ、そんな都合よくホテルがあることもなく、一番近いところで益田にホテルがあります。作戦としては須佐から電車で益田まで行こうかなというところでしたが、親からの連絡でなんと次の列車を逃すと次は2時間後と判明。電話をしていたのは手前の別の駅だったので、ここで止まるか須佐まで進むか悩みましたが今回は進むことにしました。ちなみに、益田まで走る案もありましたが暗くて山道なことを考えてそれはやめました。

須佐までの191号線はちょっとした峠がありましたが、トンネルが危なくて歩道はあるもののすごく狭くてヒヤヒヤしながら走っていました。でも、長門から須佐まではほぼ全区間で歩道があってそれなりの安全が確保できてたのが良かったです。そうして須佐駅には列車の到着20分前の18時半ごろに到着。荷物をまとめる時間も余裕があって明るいうちの到着。これにて今日の運動が終わるのでほっと一息でした。

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須佐駅のベンチで列車を待ちます

須佐から益田への列車は、記憶の中では初の無人駅からのワンマン列車で新鮮でした。列車に乗り込んで整理券を取り、揺られることおよそ30分で益田まで着きますが、ボックスシートが柔らかいし何もせずに進んでいくのが快適でした。18きっぷで移動していたのであれば確実に辛い区間であろうに不思議な感じです。

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ヘッドライトの明るさで一眼のオートじゃうまく撮れないなぁ

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このボックスシートが何とも居心地が良い


益田ではまずホテルへチェックインし、お店が閉まる前に夕飯を食べにいきました。ホテルに関しては予約サイトのラグの関係でダブルブッキングになってしまい、予約した部屋とは別の和室になりました。結構広くて嬉しいですが、ここはなんかちょっと特別の部屋なんですかね。お風呂もセパレートで椅子があるものが久しぶりだと思います(銭湯を除いて)。

夕飯は駅前にある居酒屋でない唯一の飲食店の大阪王将にしました。こちらは食べ放題が1500円くらいであったのですごい迷ったのですが、どれだけ食べられるかわからないし制限時間がラストオーダーをオーバーするのでやめました。しかし注文した天津飯と餃子をペロリ。追加でもっと食べたかったですがそれなら食べ放題にしておけばよかったと思い、足りない分はコンビニで買ったカップ麺で満たしました。

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王将での天津飯、餃子はあとできます

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辛辛魚!やっぱり寿がきや食品


以上で今日も終了ですかね。昨日までの予報と違って思いっきり向かい風でしたが、日本一周の他のチャリダーの方と出会えたり色々面白い日でした。

今日のまとめ

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食費    1564円
お土産代   380円
交通費    510円
宿泊費   4000円
計     6454円

本当に今日は想定外に強い風で大変でしたが、出会いもあって充実していました。最後は須佐についてすぐに暗くなったので列車にして本当に正解だったと思います。