多忙大学生が自転車で行く日本一周

課題に追われる大学生が日本一周の出来事を記す備忘録的なブログです

129日目 宮古一アクセスの難しい大神島 (宮古島→大神島→宮古島)

<2022年10月26日>

こんにちは、今日は天気を見つつまだ行けていない大神島来間島に行けたらと考えていました。飛行機のチケットはまだ取っていませんが、宮古島を出発するのを28日と決めたので今日含めてあと2日間です。この間で2つともいけたらなと思っています。

起床は6時半ごろ。夜は肌寒くて寝袋から出て寝ることは難しいですがかなりスッキリと目覚めることができました。このぐらいの時間で日が出てきて、7時になると朝日にも照らされるので体も起きるものです。見たところ天気も良く、前日に調べていた大神島行きのフェリーの第一便にも間に合いそうなので準備をして、今日は大神島へ行ってみたいと思います。

ところで大神島とは。宮古島周辺にはいくつか島があり、伊良部島下地島池間島来間島大神島が割と簡単にアクセスできます。そのほかにも石垣島との中間地点にある多良間島へもフェリーと飛行機が出ていますが、距離が遠いのでこちらはちょっとハードルが高めです。そんな宮古諸島ですが島同士が橋で繋がっていて、車でも観光できるのが特徴です。

ただし大神島は例外で、小さな島であることや神聖な場所であることもあり橋ではつながっていません。行くためには1日4便のフェリーに乗る必要があるのです。そのため宮古島で1年とか働いている人でも大神島に行ったことがない人がいて、なかなかいこうと決めないと行けない場所でもあります。

そんな大神島へ行くフェリーの第一便は島尻港9時発ということで、市内から10kmほど離れています。なので港へ行くのに1時間くらい見積もれば大丈夫かな。久しぶりに寝具を自転車に積み戻しましたがやはり1時間くらいかかってしまいまして出発したのは8時ごろです。フェリー出発30分前とかに到着したいと考えるとやっぱり厳しい時間かもしれませんが、小さいフェリーですし10分前に着けば大丈夫だろうという勝手な予測。仮に9時に乗れなかったとしても2時間待って11時に乗ればいいやと考えているので程よく急ぎつつ向かいます。

また、大神島では食べ物を買えないことが予想されますので市内のコンビニでおにぎりを買っていきました。流石に飲み物は自販機があるだろうという目測です。そして島尻へ向けて走っていきます。

島尻は宮古島の北東のあたりです。そのため今は北風が吹く時期で向かい風になってしまいます。自転車に乗るのもちょっと前に池間島に行ったとはいえブランクがあってちょっと大変です。ちょっとした坂も以前はもっと楽に登れたよなぁ、でも生馬に行った時ほど心臓はバクバクしないから取り戻しつつあるんだろうと思いながらの走行、油断はできませんが45分には着きそうなベースを維持していきました。

そして40分ごろに島尻港へ到着。宮古の港は釣りのためにいくつも訪れていますがここも同じような雰囲気で普通の漁港みたいな感じです。ただ駐車場には人が集まっていて、チケットは出港20分ほど前から発売と書いてありました。

フェリーと言っても遊覧船みたいなものなので荷物を積んだ自転車が乗せられるか心配でしたが、チケット売り場の人に聞いたところ大丈夫とのことでした。ただし料金は特殊手荷物の自転車代と、追加で重量物の料金となりました。

それでチケットの値段は1700円くらいで、そういえば財布にあまりお金がない。往復で考えたら足りなくなるけど大神島にATMはないでしょうからお金をおろしに戻らないといけないのではとも思いました。すいませんちょっと後でと言って後ろの人にひとまず譲りますが、でもよくよく考えたら片道でその値段は計算が合わないので往復の値段ですね。結局、お金は足りて往復のチケットを買えました。

宮古島で牛の世話の手伝いをした時のお金で書いました。

そしてフェリーに乗船します。チケットは往復分切られましたが、大神島に向かう人は片道利用なんていないでしょうからそれでいいんでしょう。確かに、後で見たら大神島にはチケット売り場がなかったです。

船に自転車を乗せますが、それ用の特別なスペースがあるわけでもなく柵に立てかけました。おもいっきり席のある前ですから何しているのとか話しかけられて会話がありました。

港を出港して、15分ほどで大神島へは到着します。ゆっくり何かをするような暇はありませんね。宮古島は陸地の周りに珊瑚礁が発達しているので下手な場所を船が通ると座礁してしまいますから、ちゃんと通れる場所には海に灯台みたいなのが突き刺さっています。大神島への航路はずっと浅いのか、その灯台の間を通りながら行きました。

島尻港出発!

大神島です

これが灯台みたいなやつ

 

そして大神島に到着。自転車だから最後に降りようと思っていたところ、入り口とは逆側が出口になりましたので、置いていた場所が降りる人の邪魔になるということで最初に下船しました。準備をゆっくりしていたので慌ただしくなりました。

港の入り口には大神島の入島料を集める箱があったので100円を入れます。特別大神島のスポットを調べていたわけではないので案内看板を見てどうするか考えましたが、最初に展望台へ登って、その後海沿いを走りながら色々と見れば良さそうです。とりあえず、展望台へ行く道と海沿いの道しかないですから。

展望台は島の中心部にあり坂を登る必要がありますが、標高もそんなにないのでちょっと走ったらすぐに展望台までの道が現れました。このあたりが標高35mくらいで、頂上は75mです。階段なんかで一気に高さを稼ぐ分が多くて助かりました。

上り坂

展望台の入り口です

こんな道

階段を登っていると同じ船に乗っていた人たちがいました。僕は港で色々調べていたのですが、それでもこれだけの時間で歩いてこられるってことは大神島は歩いてでも1日で十分回れそうです。ちょっと待ち、展望台へ上りますと宮古島池間島、そして遠くには伊良部島も見える綺麗な景色です。先の人の観光ガイドの話を聞くと、海の遠くにある緑っぽいところが八重干瀬(やびじ)らしいです。八重干瀬は日本で最も発達した珊瑚礁のシュノーケルポイントですが、船でしかいけないので行っていない場所です。

展望台から池間島

西平安崎の風車

大神港と宮古島

奥の緑色が八重干瀬らしいです

 

ということで展望台からの景色を眺めたら下へ降りていきます。行きとは違う道で行こうと自転車で進むと、ドラゴンフルーツの木があったり、階段が現れてちょっと大変だったりしました。荷物が重くてまた坂をのぼるのは嫌だったので無理矢理進みましたが。

ドラゴンフルーツの木。1個実っています

この階段を降りる

そして海岸まで出たら最初は南東のほうへ進み、それから時計回りに走っていきました。大神島は道路が一周しておらず、東側の海岸が道路がありませんのでこのように走りました。ツアーの人は大神島は珊瑚が発達しているので干潮になったら歩いて一周できると言っていましたがどうなのでしょう。

南西の端から

海にあるのは特徴的な形の岩です。ネットの情報によると奇石(ノッチ)と呼ばれているらしく、下の方が削れてキノコ型のようになっているのが特徴です。大神島ではGoogleMapにこの岩が見れるポイントはだいたい全部乗っていますが、こうでもしないと一瞬で観光が終わってしまいますからね。南側にあるものと後から行く北側にあるものも大きな違いはなく、珍しい形の岩ですねーって感じ。

北側の奇石

南東側の道の端まで行ったら折り返して北側へ向かいます。港を通り抜け、ちょっと走ると砂浜が見えてきます。おそらく船に乗っていたほとんどの人が今はそこにいて泳いでいました。僕も後で泳ぐつもりですが、シュノーケルをやるには違う場所がいいかもしれません。

大神島北部まで来るとすごいいい感じの風景です。元から海は綺麗でしたが、道の両側に水があり個人的に写真映えします。道の下で海と繋がっていて水が入ってきているので、魚も泳いでいます。

こんな土管で繋がっています

赤いのはカニでした

 

景色が綺麗だから写真を撮り甲斐があり、のんびりしながら撮りました。そうしたらご飯も食べて海へ泳ぎに行きます。さっき人がいたビーチへ行き、着替えてシュノーケルです。

最近は北風が強くて流れもあるでしょうから気をつけて、でもできればアウトリーフまで行きたいものです。ビーチエントリーをしてしばらくは砂ばかりです。たまーに珊瑚があると周辺に魚がいくらかいます。珊瑚を求めて沖の方面へ泳いでいくと次第に量が増えてきますが、水深が浅くそこまでのものではありません。そしてある瞬間、ちょっと流れが強いなと感じたので取り返しがつかなくなる前に陸地へ戻ります。このビーチから沖へ行くと波を遮るものがなくなり、流れの影響を大きく受けてしまいます。

泳いでも泳いでも戻れないということはありませんでしたが、流れに逆らわずに戻ったのでビーチの南側へ到着。こちらの方は水深が浅くてちょっと岩っぽい感じがあったので改めてビーチに沿ってエントリーした場所から上がりました。

しかしここでのシュノーケルはあんまり綺麗ではなかったので別の場所でリベンジすることにしました。ネットの記事にも書いてあった港付近から南に行った場所です。こちらであれば北風の影響も少ないでしょう。港の防波堤から泳いでいきます。するとやはりこちらの方が綺麗ですね。青色の珊瑚が目立ち、魚もいます。大きな珊瑚の周辺には魚もいっぱいいて、見ていて楽しかったです。

流れを確認しながら、ある程度泳いで戻ります。アウトリーフっぽい場所があまり現れないけど流れをちょっと感じるようになったからです。大神島の中では綺麗に見えましたが、まあでもシュノーケルしたいなら別の海岸がいいかと思います。

海から上がったら帰りのフェリーの時間までのんびり待ちます。これで見るところも全部見ましたが、全体の印象としてはやっぱり海が綺麗で良かったなと思います。人の少ない島の雰囲気があり、車は走っていない、というかタイヤがなかったりドアのない放置された車ばかりでその点が他の島と違う雰囲気を出していますね。歩いて観光できるということもあり、観光で来た時にも時間があれば行くのはありだと思います。

待ち時間は港にある休憩スペース的な場所にいました。他の乗客もこのあたりでのんびりしています。ちなみに大神島にはご飯が食べられる兼ものを売っているお店が一つだけあります。入りはしませんでしたが、後から考えれば行ってもよかったかなと思います。自販機は見当たりませんでしたので飲み物も買うならここでしょうか。

そうして大神島観光も終わり、島尻漁港に到着後は市内の方へ戻りました。スーパーでアイスと飲み物を買い、図書館へ行って石垣島のことを調べたら天晴というラーメン屋さんで赤とんこつラーメンを食べます。特盛プラス替え玉でお腹いっぱい、やっぱり美味しいです。

という感じで今日1日は終わり、公園へ戻って石垣での予定を立てたりブログを書いたりするつもりでした。ですがこんなタイミングで台風が発生しそうだと親から連絡があり、最終的には予定を変更、八重山へは行かずに沖縄本島へ行くことにしました。この決定に至るまでひどい葛藤がありまして、自分が旅で何をしたいかとか優先すべきことをたくさん考えて、もちろん台風の影響やなんとか八重山へ行けないか考えましたがただでさえ船が欠航しやすい時期になってしまったこともあり、沖縄へ行くということで明日以降の予定も考えていきます。

そうなる主な原因は11月11日に千葉に戻らないといけない用事ができたためで、本当はここまで宮古島にいる予定もありませんでしたが宮古島でやっている卒業研究が長引き、1日だらだら過ごしてしまった日も何日か存在していたことが原因と考えると悔しくも思います。しかし、これを自分が成長する糧と考えて八重山へは運が良ければまたいづれ訪れてみたいと思います。最近の自分の旅は旅以外にたくさんのことを考えないといけない点がちょっと嬉しくないですが、今回最後の沖縄本島でも楽しんでやって行けたらと思います。

今日のまとめ

走行時間  2:04.01
走行距離  30.49km