多忙大学生が自転車で行く日本一周

課題に追われる大学生が日本一周の出来事を記す備忘録的なブログです

100日目 旅人の集うキャンプ場 網走→斜里

こんにちは、昨日は道東を車で観光しまして、今日はまず網走監獄に行ってからさらに知床方面、斜里まで50kmほど走って行きたいと思います。

起床は7時ごろでかなり早めに起きました。昨日の夜にお風呂を入っていなかったので時間もありますし、まずは朝風呂に入りに行きました。ほかにも一人朝風呂に入っている人がいましたがほぼ貸し切りで、これでさっぱりして部屋に戻り、軽く荷物をまとめてから8時を過ぎたらレンタカーを返しに行きました。

特に問題なく返却を済ませました。ガソリンスタンドまでの1km弱でも車と徒歩の差を感じましたが、歩きでホテルへ戻る間は川沿いの朝のひんやりした空気を吸いながら行きました。ホテルへ戻ったらブログの作業も少ししつつ(これまでのレシートをまとめて計算しました)、荷物を自転車へ戻して出発の準備をしました。結局、出発は10時半になりました。準備中のホテル前では話しかけてくれた人がいて、同じホテルに泊まっていた自転車で北海道を走っている人でした。

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ホテルを出発したらまずは網走監獄へ向かいます。目的の斜里とは違う方向へ5kmほどです。途中にコンビニへ寄って買い物もしました。網走監獄へ最後に坂を上って駐車場へ到着。10時40分です。

網走監獄は当時はコロナで時間ごとの入場制限を行っていました。開館時間は9時なのでできればその時間に合わせて到着したかったですが、ホテルでの作業もありこの時間になりました。駐車場には想像以上に車がとまっていて、これは大丈夫かと思いながら受付へ行きます。ですがそのような心配は無用で特になにも言われずに無事に入館。後の予定もありますしじっくりとは見ずにささっとまわってこようと思います。

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パンフレットに従い、門を入ったらまずは庁舎へ行きました。こちらは建物が網走監獄にある4つの重要文化財の一つです。中では受刑者がどのような仕事をしてきたのか、どれほど過酷な仕事環境であったかなどが紹介されていました。罪人ではありますが、受刑者の人々の過酷な労働があったからこその北海道の道路であり、それによって現在の北海道の発展があるといったことです。最初にここを見学すると書かれていたのはこういった背景を認識したうえで、網走監獄の他の施設も見学してほしいということでしょう。じっくり見る時間はありませんでしたがある程度の内容を理解しました。

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網走監獄 庁舎

それからは敷地内を歩いていろいろと施設を見ます。監獄のイメージというのはくる以前はほとんどありませんでしたが、実際に歩いてみるとけっこう広いですね。確かに受刑者が自給自足のような生活をするためにはこういった空間が必要で、炊事場や倉庫があるのはもちろん、味噌・醤油蔵があって受刑者が生産をしていたり、職員の暮らす家があったりと屋外は閉鎖感というのはほとんど感じませんでした。

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網走監獄では各施設ごとにスタンプがおいてあって、普段からスタンプを集めている僕はこれらも押していこうとしましたが、紙がなくなってしまったりしたこともあります。監獄歴史館ではここ限定のプリクラ?証明写真?みたいな写真を撮れる場所もあってこれもやりました。思い出の品ができましたが正直、しょうもないです。まあ、日本一周勢はやる人が多いんじゃないですかね!

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そしてしばらくいろいろ見学してからやっと監獄を見ます。実際に見てみると意外と広いなという印象で、カプセルホテルなどにも何度も泊まっている僕からすれば生活には困らない広さが十分にあると思います。5人用のテントくらいの床面積はあるんじゃないでしょうか?天井が高いので床面積以上に空間が広く見えました。

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写真撮影に関しては少し待ったりしました。奥行きがあるので人がいなくなるタイミングが意外と来ません。駐車場には車が多かったですが、監獄にはかなり人がいないので撮影も用意だと思っていたのです。しかし、コロナでない普通の時期に比べたら明らかに写真は撮りやすいのでしょう。こういった部分でもコロナによる影響の良い部分が少し感じられました。

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こちらが網走監獄で一番有名な5方向に放射状に伸びる舎房

監獄の後には浴場や独房なども見て、それからお土産屋さんへ行ってから正門の方に戻ります。結局、サッとまわるつもりが2時間もいました。なので時間はもう1時に近く、お昼の時間になります。

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浴場にあった木の板、窓の上の方にはめてあったものらしいですが
こういう部分にも装飾を施してあるんですね

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独房は閉じても中にライトがあったので暗さはわかりませんでした

網走監獄には食堂があって、ここで網走監獄で出されている食事を再現した者や、実際に受刑者が生産しているものを使用した食事が食べられます。もともと、こんなに時間をかけるつもりはなかったので開店時間よりも前に出発するなと思って、残念だけど食べれないと思っていたのですが、長居をしたためにお昼を食べることができるようになりました。

監獄食堂は券売機式で、6つほどあるメニューから僕が選んだのは監獄のご飯を再現した定食のほっけの方です。先に席について少し待ったら僕の番号が呼ばれました。食堂にはそれなりに人がいます。料理は普通においしくてバランスがいい食事って感じがします。緑色のやつが想像以上においしかったです!量も満足できるくらいありました。

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ご飯を食べたら出発です。想像以上に長居をしてしまいましたが、ここからは日没までに斜里に到着できるように走っていきます。まあ、距離も短いし大丈夫かと思いながら自転車に戻るとバイク置き場にはバイクが増えていまして、その中に日本一周の看板をかかげたバイクが1台あっておっ!と思いました。来た時にはなくて今あるということはこのバイクの持ち主は今、網走監獄を見ているのでしょう。僕がみるのに2時間とかかかったのでここで待っていてもこの人はしばらくやってこないはずです。残念ながら会えませんので写真を撮ってから出発です。

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次は網走の道の駅で、そこは軽く寄ってからその先の道の駅はなやか小清水へ走っていきます。この道の駅は昨日に車で通った場所ですね。25kmくらいあるので斜里まで半分くらいの場所になり、いい感じに一気に進んでいけます。というわけでちょっと走って道の駅網走です。

ガチャを回してスタンプを押し、最後にトイレへ行って出発しようとしたところ、そちらの方になんと結月ゆかりのパネルがありました。結月ゆかりはVoiceroidという機械音声のキャラクターの一人で、Voiceroidの中ではかなり人気のあるキャラです。何の関係があるかわかりませんが彼女がオホーツクの観光大使になっているらしく、その関係でこうして等身大パネルがあるのですが、設置場所として知っていたのが一昨日に紋別で見られなかった流氷科学センターの中でした。流氷科学センターがみられなくて残念だった理由の一つがこのパネルでしたが、まさか網走の道の駅にもあるとは思っていませんでした。というわけで写真を撮ることができてラッキーでした。

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そしたら小清水の道の駅へ向けて出発です。昨日に下見した分、安心して走ることができます。天気も良く、快適に海沿いを走ってしばらく行きまして、今日も観光スポットが少ない場所なので気になる場所があれば寄ってもいいかなと考えながら走っていたところ、道の海側にある駐車場に車とバイク1台が止まっているのを見ました。文章だけではまったく普通に感じられますが、これまで日本を走ってきた僕にはここには何かがあるかもしれないとピンと来ています。なにせ海側には陸地がそこまではないはずですし建物も小屋があって大きな施設とかいうわけではありません。駐車場はそれに対して割と整備されている感じ(砂利ですがそれなりに車が出入りしている形跡がある)で、バイクも大型のツーリングをしていそうなものでしたから。

なので通過する時に立ち寄ろうか迷いながらゆっくり行くとどうやら駅みたいですね。寄っていきたいけど時間が大丈夫か、そして時間を割くほどの場所なのかと迷いましたが、やっぱりUターンして寄ることにしました。

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柵に自転車をとめるとそこからは海が近いホームが見えました。四国の下灘駅を思い出しますね!こうして海が近い無人駅という点から同じくこの白浜駅も観光客が来るんですね。そして明らかに駅員はいないであろう駅舎の方からホームへ行くことにしました。外から見るに、この駅舎には喫茶店もあって、そこには人の営みもあるようです。

それで駅舎の中に入ると驚きました。壁一面にここを訪れた人の名刺が貼ってあります。まったく知りませんでしたが、意外と人気のスポットなのかもしれません(後で知りましたが海の近い駅として紹介されていたりする駅でした)。名刺を見ているとJRの人のものやテレビのディレクターのものもあったりと仕事のものを貼ってありました。僕の旅名刺も後で貼っていくことにします。

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ホームへ出ると海沿いに一本線路が伸びていています。電車で旅行していたら来たいような場所というか、遠くへ来たなぁと感じる駅です。考えてみればこういう場所でまだちゃんと列車が走っているのはすごいですよね。待っていれば1両の列車がやっていて釧路方面へ行きます。今ではオホーツクを見ることのできる鉄道路線はここだけだと思います。

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ホームから写真を撮ったらいったん外へ出て、展望台があるのでそこから写真も撮りました。でもやっぱりホームからの方が絵になるかな。その後、自転車にマスキングテープを取りに行って名刺を貼り、出発しました。

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展望台からはこんな感じ

道の駅まであと少しというところでまた走っていて気になる場所がありました。小清水原生花園のインフォメーションセンターでお土産が売られています。何が気になったのかというと鹿の毛皮で、鹿の角も売っているかなと立ち寄りました。前に道の駅三笠で鹿の角が売っていていいなと思ったことがありました。あの時はまた今度見かけたときに考えよう、オホーツクに行けば売っているだろうと思っていました。今回は売っていれば値段と考えつつ、良ければ買っていこうかと思います。

売店を見てみると、奥のあたりにあって少し探しましたがやっぱりありました。けれどこちらの鹿の角はセットで売られているみたいです。お土産屋さんのおばちゃんが割引してあげるからどう?と押しが強い感じでセールスしてくれました。けどセットではなく片方だけ買いたいとか、お金がいま財布に少ないとかで買うのが厳しい感じだったのですが相談にのってくれて、最終的に角を買うことができました!財布にある3千円と小銭のほとんどを出して買い、角はおばちゃんの好意で袋に入れてもらい、先端はプチプチで保護、紐やガムテープでぐるぐる巻きにして自転車に積載できるようにしました。

買った角に関しては旅を終えてから、DIYで物を引っ掛けるものにしようと考えています。帽子やヘッドフォンなどを引っ掛けるためのものです。おばちゃんに聞きましたが角を買っていく人がどのように使うのかというと、やはり物を引っ掛けるらしいです。ちなみに毛皮はカーペットで、こちらのお店では毛皮を買ってくれた人に角をサービスしたりもするらしいです。

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そしてお土産屋を出発して道の駅に到着。もう15時になっています。道の駅ではスタンプを押していろいろしたところで気づきます。ピンズのガチャを回す100円玉がありません。ATMを探しましたがそれもありません。一応それなりに近くに郵便局に行きましたが今日は休日で営業していません。というわけで今あるのはスマホにある電子マネーだけです。

少し考えましたが一つ思いつきました。それはこの道の駅の利用者が何かを買うときに僕が電子マネーで支払って、その分の現金をいただくということです。幸い、一つの自販機が電子マネー対応だったので自販機を利用する人に声をかけてお願いをしてみようと思います。コンビニもありましたが100円を手に入れるだけなら自販機が一番ちょうどいいですから。

そして自販機から離れた場所で様子をうかがっていましたが、想像以上に誰も使わなくてとても時間がかかりました。最初に自販機を利用した人はすぐ現れましたが子連れの人で、電子マネーでない自販機の飲み物を買おうとしていましたので声をかけるのはやめました。ライダーの人とか飲み物を買いそうだなと見ていて、結局コンビニに入って出てきたらやっぱりそういう感じだったというのはありました。

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待っている間に来た列車

そうして待つことしばらくして、自販機で飲み物を迷っている人がいたので思い切って声をかけました。すると最初は少し驚いたようでしたが事情を分かってもらえるとOKしてもらって、僕が電子マネーで缶コーヒーを買いました。お金は100円だけでいいと言いましたが、端数のお金もいただいて、それから旅の話も少ししたりしてお別れしました。無事にピンズを回すことができてとても助かりました。ありがとうございました!

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今回助けてくださった方です!

それで道の駅を出発しようとした16時半前、僕の自転車のところへ自転車乗りの人がやってきてその人とも話をしました。北海道、室蘭の大学1年の人で北海道一周をしているゆうやさんです。これから彼も斜里まで走るというので一緒にと思い誘ってみて、彼の休憩を少し待ってから出発しました。

ここから斜里までは真っすぐな道を走っていきます。途中のカーブを過ぎると北海道でも人気のある天へ続く道の直線区間に入ります。写真スポットである天へ続く道の入り口は斜里よりも先にあるので明日になりますが、そこへと続く直線区間を快適に走っていきました。ゆうやさんは普段の自転車のペースが僕よりも遅いみたいなのでゆっくり漕いだつもりでしたが、それでも速めだったみたいで彼はワープしたみたいに早く目的地に到着できたと言っていました。

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天へ続く道に入ったところ

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日が沈んでくる時間なので景色もとてもよかったです。おそらくこれまでで一番光芒がきれいで、雲から太陽を中心に放射状に光の筋が伸びていました!

そしてシャリのローソンへ到着。ここでゆうやさんは公園で寝るというのでお別れとなり、僕は旅人がみな行くクリオネキャンプ場へ向かいました。夕飯は自炊できるようにパスタの用意をしていきました。そして18時前にキャンプ場に着きます。

やはり人気のキャンプ場だけあって人がたくさんいて、もともとはライダー向けのキャンプ場でしたがファミリー層もいました。受け付けは無事に済ませ、お風呂の入浴券とステッカーも買いました。そして夕飯なんですが、クリオネキャンプ場ではボランティアの炊き出しもやっていて格安でご飯を食べられるのでした。なので自炊の用意はありますが夕飯は炊き出しに行こうと思います!

そしてテントを張る場所を探しながら歩いているとなんと網走監獄で見かけた日本一周のバイク、イミチさんがいらっしゃいました。僕は彼が知床方面の観光を済ませていたのでてっきり稚内方面へ向かったと思ったのですが、まさかの再開ということでお話をして隣にテントを張らせてもらいました。その後、夕飯の炊き出しもイミチさんと、それから彼と一緒に走っているカワギスさんと一緒に食べることになり、お風呂は明日の朝に入ることにして一緒に会場へ行きました。

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カワギスさん、イミチさんです

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Dガレージという名前がついていて、その名の通りガレージのような屋根と壁がある空間ですが外とつながっていて、テーブルやステージがありました。カウンターの有る炊き出し場所へ行き、300円ほどを支払うだけでたくさんのご飯、今月はトマトたくさんの料理が出されています。僕はごはんをたくさんついでもらい、3人でテーブルについて話をしながら食べました。味もおいしいです!ご飯がこんなにたくさん食べられるのは本当に幸せですね。旅の話だったりも盛り上がりました。

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これが夕飯!ご飯の上にトマトシチューがかかっています

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ある人が連れていたミーアキャット。小さくて踏んじゃいそう

Dガレージの雰囲気も良い感じで、ライダーや旅人が集まっているだけあってテーブルを横断して話をしたり、ステージでギターを弾いてくれる方もいました。ちなみに家族連れの人たちはBBQをテントの方でやっているようなので住み分けがされている、というのは変ですがここにいるのは旅人ばかりです。しばらくいるとさらに追加でお好み焼きが出てきておなかいっぱい、と思っていたらさらにピザまで出てきてもう本当にうれしかったです!

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そしてのんびりと時間を過ごしたらテントへ戻って寝ました。ブログを書かなきゃという思いもありましたが、こういう時はその瞬間を楽しむことの方が大切ですね。その通りに夕飯の楽しい時を過ごし、その時の出来事は1カ月経ってブログを書いている今でも覚えています。今日の夜もたくさんある旅の思い出の中で、印象深い一つになりました。

明日はついに知床のキャンプ場へ向かい、宗谷岬以降に目指していた目的地へ到着することになります。楽しみですね!知床峠を越えるためにも今日もしっかりと寝て体調を整えていこうと思います!

今日のまとめ

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食費    1056円
ピンズ    330円
観光費   1070円
ガソリン代 3745円

計     6201円

それから今日は記念すべき100日目ですね。こうして旅をして3桁の日数になったことで自信を持って旅人と言えるようになった気がします。