多忙大学生が自転車で行く日本一周

課題に追われる大学生が日本一周の出来事を記す備忘録的なブログです

95日目 利尻島脱出とみどり湯へ 利尻島→稚内

こんにちは、今日は長く滞在した利尻島を出発して稚内へ戻ろうと思います。とりあえず利尻島にてやりたいことはやったので名残惜しい部分もありますがこれで出発となります。明日には南向きの良い風が吹く予報なのでそれに合わせたのです。残ろうとおもえば残ることもできる利尻島、しかし夏休みの終わるところを想定して、この風の予報をきっかけに出発しなければいつまでもいそうな気もしてしまいます。なので今日はまずは荷物を片付けることになります!

朝起きたのは遅かったです。昨日の夜時点ではそこまで疲れは感じていませんでしたがやっぱり登山は疲れるものですかね。筋肉痛とかはないですが寝るのが気持ちよくて長く寝てしまいました。スマホを見たりしながら行動開始できたのはお昼頃です。昼ごはんはお土産屋さんで売っているホタテと利尻昆布ラーメンにしました。

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ホタテの焼き

昨日の登山後に夕飯はホタテにしたいと思ってお土産屋さんを尋ねたのですが品切れで、今日にまた入荷するということなので買いに行ったのです。利尻島のここで売っているホタテはとても大きい割に値段もお手頃感があって気になっていたのでした。なので2枚買って、一枚は刺身、一枚は焼いて食べました!

利尻昆布ラーメンは味楽で食べたものとは違い、お土産用の緑色の麺が特徴的な袋麺です。ちょっと高めな気もする値段ですがどうせならということで食べることにしました。お土産に買っていってもこの前に送ったお土産と合わせると昆布だらけになってしまいますからね!

ホタテの刺身はバイト先で覚えていたので作れます。キャンプ場の水道で捌きました。そして焼きの方はホタテを開いて貝をそのままバーナーで焼きました!これ一度やってみたかったんですよね!サイズがぴったりで完璧です。焼き、刺身どちらも美味しかったです。刺身は思っていたよりもシャキッとしてぬるぬるしていました。

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こっちが刺身!

そしてご飯を食べたら最後に出発の前にお世話になったユウトさんに挨拶をしたいということでたま子さんから連絡してもらい、ちょうど仕事が終わったところなのでこちらにきてくださるということでした。ユウトさんには今日、利尻島を出ていくことと感謝の気持ちを伝えたら、いまキャンプ場にいるみんなで記念写真を撮りました。はるかさんも一緒です!

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そしてみんな解散となり、僕は荷物を積載していきました。サイドバッグの荷物全てをテントに出していたのでなかなか大変でした。積載以外でも少しキャンプ場でゆっくりしたり、まだ利尻島に残るたま子さんらと話をしているともう時間は16時です。フェリーの出港時間は17時半ですので間に合うでしょうがさすがにこれ以上はいられないということでお別れ。利尻島でも長い間一緒にいましたがまた今度会うことはあるでしょうか。おそらく僕は急ぎ目で進んでいくのでこの後礼文島にも行くたま子さんが追いつく可能性は低いでしょう。

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荷物。量が多いなぁ

名残惜しい部分もありますが最後に利尻島を沓形からフェリーターミナルの鴛泊まで走りました。途中、雨が降ってきて少し大変でした。鴛泊に行く途中には唯一やり残していたことを最後に終わらせます。それは利尻島名物?のミルピスを飲むことです。ちょうど道の途中にミルピス商店というのがあって、たま子さんやゆーきさんも飲んだらしいです。味は名前の通りミルクとカルピスを合わせたような感じということですが果たしてどうでしょう。

ミルピス商店は無人でした。料金を支払い冷蔵庫の中にある瓶を一本持っていきました。残念ながら少し時間が押しているのでここで飲むことはできず、帰りのフェリーの中で飲むことにしました。雨も降っている中、最後に急いで鴛泊まで向かい、途中に歩きで鴛泊へ向かっているはるかさんを追い越してフェリーの時間に間に合うように到着することができました。これで一安心!

チケットを買って出港までの少しの時間を待ち、船がついて自転車を載せようと外へ出たら僕の看板を見て話しかけてくれた人がいました。実はその方も日本一周中です。以前からTwitterで知っていためんとすさんという方でバイクで回られていますが、そのバイクに日本一周という文字が描かれた小さなステッカーが貼られていたのみだったので話しかけられるまで気づきませんでした。

ということで僕がフェリーへ乗るまでのごく僅かな時間でしたが少し話をしました。めんとすさんはこれから利尻島ということで同じフェリーに乗るわけではないみたいです。礼文島で会ったライダーさんたちとめんとすさんも会っていたみたいで、あの人たちは若いから朝早くに先に行っちゃっていましたよと言っていました。ちなみに僕がこれから行く宿で会ったらしいです。

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しかし時間も迫ってきて僕は乗船しました。自転車を固定してもらい客室へ。これで利尻島ともお別れです。出港時にはデッキに出て最後に島をしばらく見ながら行きました。ちょうど夕日が島を照らしています。ここまできてもまだ名残惜しい気持ちが続きます。旅は自分の好きなように行動できます。島に残りたければまだ残る選択もできる状況で、それでも出発するのもまた僕の選択です。思えば二泊よりも多く滞在したのはここが初めてでした。それだけに思い入れがとってもあります。島がだいぶ遠くなってもまだデッキにいました。そうしていたのは何か利尻島に残してきたものがあるからかもしれませんね。元々は行く予定すらなかった利尻島。たま子さんの言葉に影響されて一生に一度行くか行かないかというこの場所を満喫して今、また来るかもしれないなぁと感じています。そんなふうに利尻島へ対する思いが変わったのが自分でも少し驚いています。さすがにいつまでも外を眺めることはなく僕は船で作業を始めました。

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稚内までの2時間で8月末までの提出物を終わらせてしまいます。ここで終わらせなければ最悪、明日がありますが時間を取るのが非常にめんどくさくなってしまいます。行きのフェリーでも作業を試みましたがそれは失敗、けれど今回は少し対策をしていきます。まず、作業を行うのは船尾の外にある席です。少し寒いですがおそらく船首に比べて揺れが少なく、外の景色と新鮮な空気で酔いづらいと考えました。その予想は当たっており、稚内到着までの時間で作業を終わらせることができました。酔いもありません。これにて作業のことを気にかけながら旅をする必要はなくなり、思う存分楽しむことができるようになったと思います。

それからミルピスも飲みました。蓋が千枚通しみたいなのでないと開けられないので苦戦しましたが、自転車の鍵でなんとかこじ開けて飲みました。味はそこまでミルクっぽくはないなといった感じ。カルピスの要素が強い乳酸菌飲料っていう感じでした。

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そうして稚内港へ到着。もう辺りは暗くなっていました。ここから今日は少し行ったところにあるライダーハウスのみどり湯へ行きます。こちらのライダーハウスは旅人が多く泊まる宿であり、僕も以前から行きたいと思っていた場所です。予定の都合で先に利尻・礼文へ行きましたが、ちょうど良い感じで今日はここに泊まれます。予約を取っていないので少し心配ですが、先に泊まったたま子さんの話ではおそらく予約など取らなくても大丈夫とのことです。

場所は稚内から一駅先に行った辺り、南稚内です。車の少ない40号を走って特に何もすることなくみどり湯へ到着しました。ガレージにはバイクがたくさん止まっています。そして受付へ行きおばあちゃんに聞いたところ、普通に予約なしでもOKでした。料金を払って色々教えてもらい、9時に一度集合して、それまでは自由行動ということでぼくはまず夕食を買いに行くことにしました。

みどり湯へ入る40号にすき家がありました。今晩は夕食は牛丼ですね!残念ながら店内で食べることはできなかったのでテイクアウトで買い、近くのセコマで飲み物も買ってからみどり湯へもどりました。それから21時までは少し時間もありますしお風呂に入ることにし、あらかじめ受付で買っておいた入浴券で日本最北の銭湯であるみどり湯に入りに行きました。

みどり湯はちょっとスーパー銭湯の要素が入っており、風呂は日替わりで変わるみたいです。僕が入った日は薬湯でした。なんか昔行っていたスーパー銭湯の湯の匂いと似ていて少し懐かしかったです。それから風呂を出たスペースは狭いですが休憩室のようになっており、ゲームや漫画などが置いてありました。暑かったので長居はしませんでしたがスペースに対して多くの人がくつろいでいました。

そしてライダーハウスの方へ戻ります。時間もちょうどいい感じです。僕は夕飯の牛丼を食べながらテーブルの人たちと話しながら21時を待ちました。話をした方はみんなライダーで、北海道一周をしていたりとやっぱり話が合う部分も多かったです!

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そして21時、みどり湯では恒例のものが行われます。それは松山千春の大空と大地の中でを宿泊者全員で合唱することです。そのためにみんな21時に集まり、受付をしてくれたおばあちゃんのトークが始まりました。謎に存在するミラーボールを回して!

話は聞いてて興味深いものがありました。ライダーハウスは北海道で古くからある文化だけども最近は消防法の改正で消防設備の対応ができない宿が営業できなくなったり、それからコロナで営業をやめていてそのままなくなってしまうかもしれないライダーハウスもあります。僕としてもこのライダーハウス文化はとても価値のあるものだと思っており、多分、ライダーハウスを利用するみんなもそう思っていることでしょう。そんなみどり湯では、利用者がなにか一つでも思い出が残ればということで合唱をするようになったというのでした!

そして自己紹介をしていきました。多い時にはみどり湯には50人とか泊まるのでそういう時は不可能ですが、今日みたいな10人の宿泊であればお互い、自己紹介をすることができます。順番は席の位置から僕から始まり、僕以外の皆さんはほとんどバイクでしたので愛車の紹介なんかも行っていました!ちなみに日本一周を初めて3日という人もいて、日本一周勢は一応、僕一人ではありませんでした。

そして最後に合唱をして、肩を組みながらみんなで歌いました。学校の校歌を歌うときみたく歌詞が出されていたので特に問題はなかったです。メロディーに関しても事前に情報を知っていたので予習済みです!そして歌が終わったらそのまま各自でお話になり、みんなそれぞれが気持ちでお金をだしてお酒を飲み、楽しい時間を過ごせました!話は23時まで続きましたがそれからは消灯と言うことで終了、もっと話したい気分もありましたがこれで今日は終わりですね。

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あとは寝る前に静かに歯磨きなどをしてから就寝です。明日の予定は日本本土最北端の宗谷岬へ行ってから強い追い風に吹かれながら南下していくつもりです。しかし宗谷岬というのにそこまではワクワク感が無いのはおそらく利尻・礼文島が原因でしょう。あの時は本当にワクワクしていましたからね!それでも4極端の一つですからちゃんと楽しみです。

今日のまとめ

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走行時間    0:46.12
走行距離    17.18km

食費    2150円
雑貨     175円
フェリー代 3600円
入湯代    450円
宿泊代   1500円

計     7975円