多忙大学生が自転車で行く日本一周

課題に追われる大学生が日本一周の出来事を記す備忘録的なブログです

89日目 礼文滝のある海岸 礼文島→利尻島

こんにちは、今日は礼文島3日目で夕方のフェリーにて利尻島へ渡ろうと考えています。そのため礼文でやり残したことがあると思わないように今日も楽しんでいこうと思います!
起床は7時でした。今日の予定としては今度は島の南側を歩こうと思っていまして、一番トレッキングコースで気になっていた礼文滝を見に行くコースを歩きたいです。そこで重要な天気ですが、外へ出ると雲が空に広がっています。ちょっと残念な天気かなと思いましたが、スマホで天気予報を見ると快晴だったり晴れの予報ですからこれから天気が良くなることを願って歩こうと思います!実際にオロロンラインの日も朝は曇ってましたからね。
起きたらテントの中の荷物を片付けていきます。昨日は自転車の荷物を全て取り外したのでかなり大変です。さらに、今まで折りたたみのリュックに荷物を入れていましたが、今日もハイキングでそのリュックを使うのでここに来るまでの荷物をどうにかして積載しないといけません。
リュックの荷物は分けてなんとかサイドバックに入れました。今まで2Lのペットボトルを入れていたのがトレッキングに持っていくために空いたのでなんとか入ったのです。
準備を済ませたら8時にキャンプ場を出発。セコマで昼食を買い、朝食も食べました。朝食は五目あんかけそばで、なかなか具が多くて美味しかったです。
そこから香深のフェリーターミナルの方向へ進み、信号で右折します。こっちは礼文島を横断するトンネルの道で、1kmくらいのトンネルが礼文の山を貫いています。しかし僕はトレッキングコースの方へ行きたいのでトンネル手前で方向を変えます。この信号を曲がったらすぐにトンネルかと思っていたらそうではなくて、割と上ってからの分岐でした。
トンネルから別れてからはいっそう大変な坂になります。ヘアピンのカーブを何回か越えてやっと入り口まで到着しましたが、この道のさらに先には桃岩展望台というのがあって大型の観光バスが何台も坂を上っていくのがすごかったです。
さて、入り口に自転車を止めて休憩をしたら歩いていきます。これから林道コースを歩いて半分くらいまで行き、そこから分岐している礼文滝コースを進んで礼文滝を見るのが今日の目的です。
歩きはじめは霧がかった砂利道を、左右に木々を見ながら歩いていきました。少し歩くと右の視界が開け、尾根を超えてきた雲がかなりのスピードで流れていくのが見えます。そして雲が流れていく先は一面がどんよりと。これは天気はあまり期待がもてなさそうですかね。けどまあ、こういう雰囲気も幻想的といえばいい感じですよね!
そして左手の林も無くなってきて草原の上に道がカーブしている様子が見えます。歩いていくとなんかメインのルートから左に行く小道もあり、最初は面倒くさいかなと思いましたが旅だからこそこういう場所は行くべきだと思い、何があるかわかりませんがそちらへ進みました。おそらく展望台があるでしょうが。

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道が狭いので足元には花がけっこう咲いています。今までも道にはちょくちょく咲いていて、これらを探すのが少し楽しいですがここは花に少し気を配りながら歩く必要がありました。

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小道の先はやはり展望台。礼文島の西側の海岸を眺めることができましたが、これまで東側が雲で視界が少なかったところ、展望台から西を覗いた瞬間から雲が晴れていくような感じがして、これこそ幻想的な様子に見えました。それ以来、島の西側はかなり晴れて展望台の景色は綺麗でしたが、東側はずっと曇ったままです。
写真を撮ったら道を戻って先へ進みます。先の道を見ると長く感じますが、自転車より遅いとはいえ景色も変わっていって楽しんで歩くことができました。

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道中の花たち

 

カーブを過ぎて新しい場所が見えるとなんかすごい景色。ここは本当に日本なのか?レスキュー小屋がありますが、なんかとても標高の高い山のような風景です。これが標高が100mくらいかな?のところあるのですから流石、北の果の島ですね!

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レスキュー小屋のところは崖沿いの細い場所を歩いてそれこそ登山中みたいな雰囲気でした。
小屋を超えてしばらく歩くと尾根みたいになっていますから西側の天気が良くなっていきます。ここでは何人かの人とすれ違いましたが、いい感じの場所でマットを敷いてご飯を食べているグループもありました。
レスキュー小屋を過ぎてからしばらく歩いたのでもう礼文滝コースへの分岐があってもおかしくないな、見逃して通り過ぎたかと思ってGoogle Mapを開いて確認したところでちょうど分岐点が現れました。ここから林道コースを外れて礼文滝コース、シマノ真ん中から西側へと歩いていきます。
礼文滝は島の川が海へ出るところにある滝らしいです。そのため海まで歩いていくわけで、この分岐点付近が標高はそこまで高くないといえど見晴らしの良いここから海面まで降りて行くことになります。分岐点からはすぐに雰囲気が変わって木、というか自分よりも背の高い草の中を歩いていく感じでした。

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道も下りがあれば上りもあるといった感じで一筋縄で滝まで行けるわけではありません。ところどころ蜘蛛の巣があり、少なくとも今日は人がまるで通っていないのがわかります。
しかしこんな雰囲気の中でも自然の音に耳をすませば鳥の鳴き声やらが聞こえて面白かったです。背の高い草から森になり、小川を超えて坂を登っていくとだんだんと視界が晴れてきました。
ちょっと疲れてきたので休憩できそうなところまで歩こうということで、とりあえず歩き続けましたが足元が草があって、心底長ズボンを履いてきて良かったと思いました。そして展望台チックになっているところで小休憩。日本とは思えないような山と谷と海の風景です!

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谷には小川が流れており、おそらくあれが礼文滝の川なのだろう、それ以外で礼文島で川を見てないから。そこを歩いて行けたら面白いなと思って写真を撮っていましたが、休憩を終えて歩いていくとまさかの川沿いを歩くようなルートでした。
展望台から川まではかなりの高さがあります。なので川沿いは無いと思っていましたが展望から歩いてすぐに急な斜面を下る階段が現れて川沿いまで降りていくのでした。もちろんグネグネしながら階段はありますが、それでもかなり急な階段でした。下を見ると長いなあと思い、ある程度降りてから上を見るとかなり降りたなと感じます。

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そして川の付近まで降りていき、ロープがあったりなかったりする川沿いの道を歩いていきます。川自体は水量がそこまで多いわけではなく、これだと滝は小さいかなと思いましたがここまでの景色だけですでに満足気味な最高の風景です。途中で何回か川を横断する場所がありましたが、石をとんでいって渡りきれるような感じで苦戦はしません。しかしロープがなかったりするのでどちらへ進めばいいのか分からなくなることは何回かありました。
川沿いといえどちょっと苦戦しそうな場所もあり、ロープを使わないと登れないような場所もありました。ここはちょっと高齢者じゃあ大変かな。
小川もしばらく行き、途中で1本だけ川が合流しましたが水量は増えません。でも礼文島の大きさで川ができているだけすごいですね、森の保水力っていうのは。

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海が見えて最後に急な下り坂をおりたら到着です。踏んだ場所の石がゴロゴロと落ちていく感じで滑りやすいですが、左手には滝の落ちる音が聞こえるのがわかります。海岸から今来た方向を見て、礼文滝が見られました!

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川の水量の割には高さがあるからか立派です。ちょっと不思議なのがこの滝の水が海流れ出ていないところですが。海岸は砂ではなく石で、滝から落ちた水は波打ち際まで到達することがなく途中で地面にすべて入っていきます。水がなくなる場所を掘ってもよくはわかりませんが、この水は地中を通って海へ出るのでしょうね。
さて、目的地へ到着したら一旦は休憩、おにぎりを食べながら汗で濡れた服は石に干していました。当然、周囲に人はおらず終始1人でいました。そしてこんな場所でやりたいのはもちろん!海水浴と滝行です!ちゃんと水着を持ってきたので着替えました。

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まずは海水浴から始めました。やっぱり後に真水の方がいいですからね。海水浴といっても一人ですから泳ぐまではいかず、方に浸かって楽しむ程度で終えました。雲が晴れて太陽が出てくるとちょうどいいですが、少し寒いかな。けれど旅のチェックリストの一つを達成かな。

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そして次は滝行。といっても礼文滝はどこで滝に打たれるか微妙な滝ですから、いい感じのところへ行ってカメラをセットし、いざ滝に打たれに行きましたが座るのは無理そうでした。なので頭から倒れ込んで打たれたわけですが、苔がすごかったですね!フワッフワで手をついた場所がズボッといっちゃいました。

f:id:miuraoro:20210913092631j:plainそうして楽しんだ礼文滝ですが、その後は周辺の散策をしました。海を見て右は岩場で崖みたいになっています。まずはそちらを探検しましたが岩場が続いている感じでした。左側も行きたいので早々に引き返し、今度は左の浜の先の方まで行ってみました。
こちらは道中に昆布が山のように打ち上げられていましたね。匂いもありますから飛び込んだりは絶対にしたくないですが、さっき海水浴をした場所の近くにも昆布がありましたからそういうことなのでしょう。それから打ち上げられていたゴミの中にはロシアの言葉が書かれたものもありました。
先へ進むとこちらも岩場になり、引き返そうかとも思いましたがなんか水がすごく綺麗!もう少し先へ行ってみることにしました。水が綺麗な場所は浅瀬になっていたのでそこを歩き、岩に登ってさらに先を見ると集落があります。
もちろん、集落からここまでは海で来れないのですが、位置関係がよくわかりました。礼文滝のある浜は道路の繋がっている集落からそこまでは離れていないのですが、海のせいで歩いてしか来れない、近いけど遠い場所なんだなといった感じです。
これより先はもうあまり行けません。ここで引き返し、水着も着替えて来た道を戻っていくこととしましょう。12時半に礼文滝を出発しました。

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下りで急だった道は登りでも大変です。礼文滝横を登ってから川沿いを歩きましたが、そこでも一回、少し迷子になりました。一本道なのに迷子になるってすごいですよね!それだけ道が風景に溶け込んでおり、方向が変われば見る景色も変わります。小川に降りてきた急な階段も今度は登り、割と無心で足を進めていました(といってもちゃんと楽しんでますが)。
帰り道は風景が変わりますが特別なこともなく、天気も相変わらず西が晴れて東が曇っている、そんな感じで歩いていきました。自転車のある入口まで戻ってきたらまだフェリーまでは少し時間があるので桃岩展望台に行ってみます!

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途中のレブンウスユキソウ群生地
もちろん咲いていない

 

時間が怪しかったらやめようと思っていた桃岩展望台ですが、ここの林道コース入り口から近い場所に桃岩展望台コースの入り口があります。山のさらに上の方なので坂は覚悟していますが、距離が近いので大丈夫だと思いながら漕いでいきました。
急ですがすぐに駐車場が見えてきました。しかし地図をよく見るとここは観光バス用の駐車場です。一般の車は坂のさらに急な先まで行けるとなっており、自転車をここにとめて歩いて行こうかと思いましたが帰りが面倒なので上の駐車場まで行きます。
観光バス用の駐車場の横の坂が一番大変でした。このレベルの坂は本当に久しぶり。そこを乗り越え、ぐねぐねとした道を進んでいくと車道を歩いている人がたくさんいます。この人たちは観光バスに乗ってきて、それから上まで歩いている人たちでした。

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やっと到着した展望台駐車場。この時点でもうガスってます。ここからさらにトレッキングコースを進んで桃岩の見える展望台まで行きました。コース自体はさらに先まであって、島の南端の知床やカナリアパークへと行くことができますが今回は時間がないので途中で引き返します。
登っている最中は団体のツアーの案内人さんの話を盗み聞き?しました。礼文島には熊やキツネなどは住んでおらず、昔に海を渡って上陸した熊がいただけでした。なので熊スプレーを持ち歩く必要はなかったな。島にいるのはイタチの仲間かそれ以下の生物だと言っていました。

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そして展望台に到着。予想はしていましたが雲であまり視界はよくありません。本来ならばここから利尻富士がきれいに見える場所なのでしょうが、そっちは全くダメです。ただ、雲が多少切れるときもあり、桃岩の形を見ることができたのが救いでしょう!
展望台から桃岩を見たらあとはフェリーターミナルへ行くのみです。自転車に乗り、今度は漕がずとも進んでいきます。距離も短いのであっという間に到着し、15時前です。
ここからフェリーの出港までの時間はお土産を買って待ちました。フェリーターミナル前のお土産屋さんでは糖ほっけなど買いましたが、以前から買っていこうと思ってた昆布焼酎がありません。なので昆布焼酎を買うために他の場所へ自転車で行き、昨日の夕飯を食べたかふかの1階のスーパーみたいなところで入手できました。
そして16時半にフェリーが出港。自転車で乗り込む際にはバイクで日本一周をしているめんとすさんとお会いして少し話しましたが、残念ながら乗るフェリーが違うのですぐにお別れとなりました。

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フェリー出港時には団体のお客さんがテープをやっていました。これってまだあるんですね。海に落ちたテープはどうやって回収しているのだろうか?

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40分ほどの間、ぼーっと休憩しながらいるとフェリーは利尻島に到着しました。礼文-利尻の航路は利尻側に2つの港が設定されていますが、今回は鴛泊港です。島に到着したら前から島で滞在しているたま子さんと連絡を取り、沓形という場所のキャンプ場で合流することになりました。

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利尻島到着!

 

そこまではおよそ10kmで、日も沈みかけていますし最北のサイクリングロードを通って向かいました。

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サイクリングロードからの景色

 

18時半に到着し、たま子さんはまだなので先にテントを設営してからセコマへ買い出しに行き、それからたま子さんと再開してジンギスカンを食べました。

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今日はあとは特にやることはありません。明日からたま子さんと漁師さんのお手伝いがあればやるので、朝の放送で漁があることがわかれば8時頃にそちらへ向かいます。なので朝に寝坊はできませんが今日はこんなところでおしまいです!

今日のまとめ

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走行時間    1:45.25
走行距離    28.40km

食費    2646円
土産類   4635円
フェリー代 1530円
宿泊費    500円

計     9311円