多忙大学生が自転車で行く日本一周

課題に追われる大学生が日本一周の出来事を記す備忘録的なブログです

35日目 日本一周で初のパンク。十分あった余裕がなくなりました 須佐(益田)→浜田

こんにちは、今日は須佐から80kmほど離れた位置に無料のキャンプ場があるのでそこまで向かいたいと思います。もちろんホテルのような宿はちょうどよいものがないので、ほぼ必然的にキャンプ場のある浜田のあたりで泊まることになると思います。昨日に引き続き多少は弱くなる予報のものの、向かい風があるので頑張っていきたいと思います。

まず、起床は8時ごろでした。今日はどういしても列車の時刻に合わせて起きなければいけないのですが、昨日駅で見ていた時刻表によると8時代の電車にするのが良いと考えていました。しかし、アラーム設定時刻の7時にもう一度ネットで確認するとその時刻に列車はなく、乗れそうなものは次が9時半の列車だったので眠い分、8時まで寝ていました。後で気づいたのですが、原因は今日が土曜日で休日ダイヤだったからだと思います。そうして9時ごろにはチェックアウト、駅にあるセブンイレブンで朝食にパンとおにぎりとコーヒーを買いました。

益田駅には自動券売機があり、駅員さんがどちらまで行かれますか? ー須佐までです ーそれでしたら510円の切符を買ってください といったように親切に教えてくれました。有人改札を通り、すでに止まっている列車に乗り込みブログの作業をしていたりしたら出発です。

2両の列車には乗客は自分だけで、田舎の風景の中を楽しみました。昨日乗った時は暗くてあまり見えなかったのですが、今日は明るくて海、そして山や畑など4駅のうちに様々な風景が見られました。窓を開けて外の風を感じたりもしましたね。

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列車内は貸切状態

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窓を開けて景色を見る!


そうして須佐に着いたのは10時ごろ。須佐駅ではキャンプ場へ電話をするのと、実はモバイルバッテリーが壊れてしまっていたのでそのカスタマーサービスにも連絡をしようと思っていました。ですがここで今日が土曜日であることに気づき、結局モバイルバッテリーについては保留になりました。キャンプ場の方は予約などは不要で、受付がやっている17時半までに来て申請書を記入すればokみたいです。自転車で行くのでもしかしたら遅れるかもしれないと言うと、その時はまた連絡してくださいといった感じでした。

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須佐駅のトイレはちょっと変わっていて、こういうのもアリですかね。中は狭く感じます

そうして須佐を出発します。なんか今日は調子が良くて、宿が良かったのか空気圧がいいのか、向かい風をものともせず益田までの峠を上って行きました。そうして1益田までの20kmを191号を走り時間は12時、お腹も空いてきたのですき家でお昼にしました。鶏そぼろ丼が食べたかったのでそれにしましたが、今日は軽いご飯を何度も補給する作戦で行きたいと思います。量も少ないからか30分で食べ終え、出発することができました。

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島根県益田市に入るところ。今日はちゃんと自転車です

益田から浜田までは50kmもなくて、残りの距離で言えば高ペースです。17時半の受付には間に合うでしょう。益田からは山陰を進む道が国道9号線になり、そして益田付近は9号線が内陸を走るのでGoogle mapの指示通り海岸近くの道を通って行きました。この道は集落を通っていくのですが、今までとは違って田舎の集落で人の息の根が感じられました。土曜日だからかもしれませんが人を見かけることが多くて温かみを感じます。また、アップダウンも意外と多いのですが海に近いこともあり景色はよかったです。

その後は9号線に合流、場所によって様子は違えど歩道が常に存在していたので良かったです。割とアップダウンが多い道なので歩道の有無は重要になってくるんですよね。ただしトンネルに関しては歩道はあれど狭いことがあり、一応車道に引いてある白線の内側に自転車のサイドバッグを含めた幅が収まるものの、トンネルの壁ギリギリだし、逆にブレてしまうとタイヤが歩道から落ちるので少し怖かったです。車は大型であってもこちらが歩道を通っているからか幅を空けずに追い越して行き、トラックが通過した後の風圧には怯えながら進みました。また、土曜日だからかバイクに乗ったライダーの方も普段より多く見られ、久しぶりにヤエーなんかをしましたね。

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こんな道が結構続きます

およそ20kmくらい進んで三隅のあたりのコンビニで少し補給、そこから少しいくと無料の自動車専用道路が平行に始まります。この石見三隅インターからは普通の9号線を走る車は激減し、それと同時に歩道がない区間も現れ始めました。アップダウンもあって少し大変ですが、ここを抜けると道の駅ゆうひパーク三隅で、海が見えて綺麗な風景でした。休憩はしたばかりだったのでそのままスルーしましたが、その後には待避線へ車を停めて話しかけてくれた人が現れました。お母さんと幼稚園のお子さんだったんですが、どうやらちょうどその道の駅へ行ってきて、それで日本一周の看板を見て話しかけてくれたみたいです。僕の日本一周の話や、この辺りの地元の情報を聞いたりし、お土産にとその道の駅で買ったタコ煎餅やお守りのガラス玉なんかを頂いてしまいました。タコ煎餅は家族と食べようと思います。ありがとうございました!

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一緒に記念写真!

二人から元気をもらって、さらに調子良く進んでいくかといったところで自転車からパキッといった異音が鳴りました。またキャリア折れか?それとも木の枝を踏んだか?一応確認のため止まったところプシューっといった音が鳴り、後輪の空気が抜けていくのが分かりました。これまでまわっていてパンクの気配は全くなかったし、日本一周達成した方の中にも一度もパンクしていない人がいて、パンクなしで日本一周しきれるんじゃないかと思っていたんですがね。

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空気は完全に抜けて自走できません

とにかく修理をするので幅の広い路肩へ退避、空気の抜け方が普通ではなかったのでバーストとかしているんじゃないかとタイヤをしっかり見てみると釘が刺さっていました。タイヤの側面から突き出るように刺さっていてかなりひどい感じです。周囲は比較的山の中で、こんな場所に釘が落ちているのも酷いですがね。

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タイヤに刺さった釘の写真です

後輪の修理はキャリアなどは外さずにタイヤを外せます。サイドバッグを降ろして若干慣れない手つきでタイヤを外し、チューブなんかを引き出しました。荷物を積載した状態でのパンク修理は初めてだったので色々大変でしたが、途中でセンタースタンドを使うことに気づいてからは少し楽になりましたね。釘はタイヤに垂直に刺さり側面から抜けており、ネットで調べた感じだと穴が大きい場合はチューブだけでなくタイヤの交換も必要になることがあるみたいです。タイヤの予備は一応持ってきていますが泥除けの対応サイズを超えていたりでできれば使いたくないものです。とりあえずはタイヤはそのままにチューブを交換して携帯ポンプで空気を注入。もとの手順で組み直してなんとか直りました。空気圧は3kmほどはなれたナフコというホームセンターで空気を入れるとして、そこまで走行することはできるのか、そしてタイヤの太さが一部だけ少し太いのが気になります。

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自分で修理完了した時の写真、空気圧が心配です

修理の際には自転車が倒れかけてギアボックスやディスクブレーキが歪んでないかも心配でしたがそれは問題なし。空気圧もとりあえずは大丈夫な感じでナフコまでは走ることができました。そして空気を注入。今まで通りの圧力を入れても何の問題もなさそうなので良かったです。タイヤの太さもナフコで見た時には直っていました。

さて、自転車が無事に修理できたところで問題が一つあります。それはキャンプの受付のことで、ナフコからキャンプ場までは20km弱ですから今の時間、16時すぎからで普段のペースならば間に合いそうです。ですが万一のことに備えキャンプ場の方に連絡をしました。朝の人とは違う方でしたが、理由なんかを説明して遅れる可能性があるかもしれないと伝えると17時半には閉まるのでそれを過ぎたら無理ですとのこと。場所を聞かれたので答えると、それは遠いなぁとか、受付できなかったら今夜はそっちで何とかしてくださいとか、少しムカッときたので何としても時間に間に合うように急ぎます。

怒りのようなこの感情をエネルギーに変えて漕いでいきましたが引き続きのこの9号線、たこせんを頂いた方の情報のように結構坂が多いです。特に残り6kmくらいの坂はいつもであれば普通の峠ですが今日は強敵に感じました。走行中は平均速度と時間を見て考え、これなら間に合うとか、急ぎながらも余裕を持ちつつ進んでいきますが最後まで坂がなくなることはありませんでした。そしてキャンプ場の受付に到着したのは17時15分ごろ。ちゃんと余裕を持って到着できてよかったです。受付の方に案内をうけ申請書を記入して無事にテントを張ることができます。ちなみに誤解してはならないのは受付の方は普通に親切でしたよ。

こちらのキャンプ場ではフリーサイトへの車両乗り入れが不可能で、バイクや自転車も例外ではありません。僕の場合だと荷物の個数が多いので最初に何が必要かを軽く選別し、テントだけを荷台から引っこ抜いてまずはテントを張りました。しかし風が強くて普通に吹っ飛ばされたりもしましたがね。対策にペグを打つことで難を逃れましたが、日本一周でペグが必要になったのは今日が初めてですね。

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ちょうど夕日がいい位置にあってきれいです

テントを張ったら荷物を持ってまた自転車で出かけます。目的地は国民宿舎 千畳苑さん。こちらでは日帰りの入浴ができるので利用します。料金は360円。銭湯と変わらない感じの値段で4階の大浴場からちょうど夕日が沈みゆく様子を見て入りました。湯につかることで疲れがどっと抜けます。打たせ湯もあって、すごい久しぶりに見た気がしますが体のいろんなところに水を当ててリラックスしました。

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国民宿舎 千畳苑さんです

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夕陽の輪郭がくっきりと見えました

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お土産コーナーにはこのあたりの黄色い瓦について説明がありました。


こちらのお風呂にはおそらくサーフィンをやっている人も多くくるみたいで、実際に近くの砂浜にはサーフボードを持った人が何人もいました。昨日から強い風で波打つ海を見ながら、サーフィンができるくらいじゃないかと思っていましたがやっぱりできるみたいですね。しかしこんな季節からやるなんてすごいですね。

お風呂で温まったあとは少し作業をして、その後にコンビニで夕飯にしました。この辺りはおそらくスーパーもなさそうで、自炊もめんどくさいのでカップ麺で済まそうかなということです。キャンプ場の2km手前ぐらいにコンビニがあるのは本当にありがたかったです。カップ麺は焼きそばと豚骨味の汁なし麺。どちらも大きめのカップ麺でしたがそれに加えて竜田揚げ串を普通に完食。やっぱり自転車はエネルギーをいっぱい消費するのか胃がすごい食べ物を求める気がします。

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夕飯をこんなに食べてもまだまだです

そうして夕食を食べたらキャンプ場へ。親と電話をしつつテントまで荷物を運び、ブログを書いたら今日もおしまいです。モバイルバッテリーが使えないので電源問題が深刻ですが、明日は90kmほど走りホテル泊の予定、そしてそれ以降はペースを落とすつもりなのでだいぶ気が楽になってきました。さて、明日の朝は早くに起きられるのでしょうか。

今日のまとめ

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食費     1939円
ステッカー代  300円
入湯代     360円
交通費     510円
計      3109円

調子を取り戻して快調かと思ったときにハプニング。今日も本当に濃い1日だったと思います。