多忙大学生が自転車で行く日本一周

課題に追われる大学生が日本一周の出来事を記す備忘録的なブログです

27日目 フェリーを使って坂のある町、長崎へ 熊本→長崎

こんにちは、今日は熊本からフェリーを使って長崎まで走る予定で計画を立てました。まずは熊本城を観光して熊本港から島原へフェリーで渡り、勾配の少ない道を通って長崎へ行くといった感じです。距離は80~90kmくらいでちょうどいいんじゃないでしょうか。さて、では朝から今日の出来事を追っていきましょう。

起床は8時でした。今日は熊本城観光があるので宿を出遅れると後が辛いので頑張って起きました。快活の無料モーニングを食べ、出発できたのは9時20分ごろです。結局いつもと変わらない感じですね。熊本城へは約5km、軽く漕いで到着です。熊本城は広くて、入場券を買わないと天守閣を近くで見ることができないので買い、歩いていくとたくさんのボランティアの人がいました。僕の入った時間は ボランティアの方>観光客 なくらいでしたが丁寧な案内などが印象に残ります。熊本城は2016年の熊本地震で被災し、今でもその爪痕が残っている状態ですが、そういったものも乗り越えてより良い熊本を作っていこうというまとまり感を感じました。

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天守閣、今も工事中です

その震災の影響で新しく整備された道が空中遊歩道みたいな感じであります。それを歩いていくと天守閣の前まで行けるのですが、天守閣自体は工事中で中に入れないのが残念です。また、堀を反対にぐるりと回って加藤神社へ行くと別のアングルからも熊本城を見ることができます。ただし歩く距離が長くてそれなりに疲れましたけどね。

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熊本城の観光を終えたら熊本港へ向かいます。途中に熊本駅へ寄って写真を撮りつつ、県道51号線を使っていきました。51号線は割と走りやすかったと思います。港へ続くだけの道なので、港に近づくほど交通量が減りますし、同時に歩道も走りやすくなります。最後に、熊本港埋立地?にあるのでそこを渡る橋を通りますが、ここは路面が良くなく、もしギリギリの時間で向かっていたら鬱陶しかったと思います。そうしてフェリー出発の20分くらい前に到着、12時25分発のフェリーですが、自転車が一番先の乗船なので意外とギリギリだったみたいです。チケットを買って待機していたら数分で自転車の乗船が始まりました。大隈と薩摩を横断した時のフェリーよりも乗船開始の時間が早かったのでこれからは注意が必要ですね。自転車の乗船は僕だけでしたが、車のほうは数が多く大型のトラックやバスもありました。

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今回の熊本-島原間は2つのフェリーがあるのですが、今回は安くて遅い九商フェリーを選択。だいたい60分で着きます。出港してすぐにはカモメが船の周りを飛び、乗っている人から餌をもらっていました(売店で売っているかっぱえびせん)。本当はそんなカモメたちをのんびりと眺めながらいたいんですけど、時間に追われている身としましてはこの移動時間にもブログを書いたりしていきます。そうすると本当にすぐ島原へ着きますからね。

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フェリーで遭遇したカモメたち

島原へ着いてからはお昼を食べていないので食事できる場所を探しましたが、港近くにはいい感じの店はありませんでした。しかたないので4kmくらい離れたジョイフルをナビ、さらにその手前にある島原城を見てからの昼食とします。また、ここからは長崎までなるべく坂の少ない道を通っていきます。そのルートは国道251号線→57号線→34号線です。雲仙岳を反時計回りに回っていく感じです。

島原城では天守閣へは入りませんでしたが、青い目の人形展をやっていてそれをちょっと見てきました。青い目の人形と言っていますが、これは日米の交流のための人形で、昔に1万2千体ものアメリカ人形が送られてきたのでお返しに日本もアメリカへ人形を送り、それを媒体として日米の友好を深めたといったような内容でした。この記念館には実際にアメリカからの人形が素謡展示されていました。

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島原城です

その後はやっぱりお腹が空いているのでご飯を食べました。ジョイフルへ向かっていましたが近くに丸亀製麺があったのでそこへ変更。釜揚げうどんと天ぷらなんかを食べました。そこでは店員さんが自転車の看板を見ていたのか、麺が茹で上がるまでの待ち時間でどこからきたのとかを他のお客さんと一緒に話したりもしました。

昼食の後はひたすら走るのみです。一応、長崎まで早く着いたならばやることはあるのですが、昼食を食べ終えたのが大体15時だったのでおそらく無理でしょう。雲仙を半時計に回るように海岸近くを走りましたが、この辺りはなんとも微妙な道路でした。自分では安全と判断して車道を走っていた区間もありますが、歩道は狭い部分があったり段差の部分もありうまく走れないところもあります。大体20kmくらい走った雲仙吾妻まではけっこう頑張って25~30kmくらいの速度で巡航していました。それ以降は歩道メインでのんびり走る感じです。途中の道路標識で長崎までの距離が出ますが、これが意外と近くて焦りが全然なかったんですね。

34号線に入ると少しアップダウンが出てきますが、google mapで見て結構山の中を走っているイメージなのに比べると全然キツくなかったです。うまい具合に山の間を縫って道が通されているんだと思います。また、この辺りから交通量が増えて軽い渋滞になっている場所もありました。そのため下り坂でも歩道で速度を落としながら走ります。

34号線が251号線と合流すると今度はちゃんとした峠へ入っていきます。今日の行程の中ではここが唯一のポイントです。長崎へ入るためには周囲の山を抜ける必要があって、僕調べでは34号線が一番楽だと。上りが始まると風景はかなり面白い感じになります。普通に山なのに斜面にたくさん建物が立っていますから。34号線の方も片道2車線でかなり交通量が多くこんな風景は初めて見ました。

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峠の上の方から撮った写真、これだとあまりわからないですね

峠は長いトンネルを抜けると終わりで、今度は長崎市街地までずっと下りが続きます。僕はこれが長崎初なのですが、長崎という街は本当に面白くて坂道ばかりの中に複雑な道路網でそこを路面電車が走っていたりします。この時は長崎県庁まで向かっていたのですが1本の道で行ける感じではなく、何度も曲がって上り下りを繰り返しようやく辿り着きました。

この後はホテルへ向かいます。しかしこの時ホテルまでナビをしようとメールを探しても無くて、スマホもモバイルバッテリーも電池残量が少ないちょっとヒヤッとした思い出があります。結局予約は取れていてチェックインできました。ホテルはカプセルホテル形式で結構綺麗でしたね。部屋の出入りのたびに開けるカーテンがちょっとうるさいのに何度も出入りしたので周りの気分を害してなければ良いのですが…。

チェックインをしてからは充電をしながらあることを調べていました。長崎に入ってから景色が綺麗だなと思っていたのですが、そういえば長崎は三大夜景の一つだったなと。なのでその夜景を見るべく、有名な稲佐山へ行ってみようと考えていました。運がいいことにホテルの目の前の駐車場にカーシェアの車があり、山へ登るスロープカーも22時まで運転しているので早速行ってみます。

稲佐山へは長崎特有の複雑な道、稲佐山登山道と書かれた道なのに狭く急で何度も交差点を曲がるというものでした。坂も急で自転車では登りたくないなとか思っていたら、どうやらある交差点を曲がる方向を間違えたらしく途中まで登ってそのまま下山してしまいました。本当に道が分かりづらいんですよ。しょうがないのでもう一度ぐるりと回って同じ道を進みました。そうして稲佐山の中腹駐車場へ。こちらは無料で大きい駐車場で、スロープカーの駅に併設されています。車を停めて駅の方へ。どうやら今日はもやがあって景色は良くないらしいですが今日しか夜景を見るチャンスは無い(だろう)ので、往復乗車券分の500円を払い乗車しました。

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スロープカーの駅入り口です

こちらのスロープカーは世界的に活躍する工業デザイナーの奥山清行さんが設計したらしいんですが、確かにそういう感じがします。一つ不満点を述べるとすれば正面と後ろの曲面ガラスが反射がひどくて夜景が見えづらかったことですね。側面の平面ガラスはほぼ大丈夫でした。あと、今知ったのですがこのスロープカー結構新しくて2020年に完成したみたいです。

5分くらいで頂上駅かな。スロープカーから見える景色もそれなりに綺麗でしたが、ここからさらに歩いて山頂にある展望台まで行ってみます。展望台までの道でも長崎の夜景は見えますが、エレベーターで建物の屋上まで上ると視界が開けて夜景がバッと広がります。第一印象は景色が良く無いと言っていたわりにすごい綺麗な夜景だなという感じです。山の方まで光が広がっているのは長崎ならではなのかな?まあ、そんなで写真を撮ろうとするとこれがうまくいかなくて、月明かりがチンダル現象でもやが照らされ、夜景が綺麗に写りません。色々試しましたがやっぱりうまくいかず、なんか夜景の方も微妙に感じてくるようになって残念です。九州に今度来る機会があればリベンジしたい場所がまたできましたね。ただ、今の情勢下で夜になってもいくことのできる観光地は時間を有効に使えるという点で有り難かったです。

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そうしたら車を返し、夕飯はすき家で適当に済ませたら今日も終了です。観光地をいくつか回れて結構楽しめた日でしたが、実は距離も意外と走っていて自分でも驚きました。今夜のホテルは大浴場があるのでお湯に浸かり、部屋はベッドしか無いのでロビーで作業をして終わりです。大学で新入生に向けた冊子の制作の途中締め切りもあって結構長く作業をしたので寝るのは2時くらいでしたかね。

今日のまとめ

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走行距離    93.81km
走行時間    5:21.37

食費    1488円
交通費   1930円
観光費    500円
お土産代   864円
ステッカー  265円
宿泊費   2001円
計     7048円

観光しつつ走る日でしたが勾配も少なくわりと気楽に走れて良かったです。あとは本当に夜に観光できる場所があるのが良かった!